「廣」という漢字は「ひろい」という意味をもちます。「広」の旧字体です。15画の画数をもち、部首は广(まだれ)に分類されます。主に日本人の名字にしようされています。
字義 | 広い。広くする |
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音読み | コウ |
訓読み | ひろ-い・ひろ-める・ひろ-げる・ひろ-まる・ひろ-がる |
部首 | 广部(げんぶ) |
画数 | 15(部首内画数:12) |
異体字 | 広 |
成り立ち | 形声 |
その他 | 常用外漢字・人名用漢字・漢検1級または準1級 |
「廣」には「コウ」の他に、「ひろ(い)」「ひろ(める)」「ひろ(げる)」「ひろ(まる)」「ひろ(がる)」の読み方があります。
「廣」の中の漢字は「黄」ではないので注意しましょう。 正しくは 黃 と書きます。 「黃」は「黄」の旧字体で、「廣」が「広」の旧字体なので、「廣」と書く際は部首内漢字も旧字体にするのが自然です。 「廣」の部首内が「黄」の漢字もありますが、これは特殊文字にあたり、機種によっては表示されないので注意しましょう。
漢字「廣」の成り立ちは形声(けいせい)です。 形声とは、意味を表す部分(意符)と音を表す部分(音符)とを組み合わせて、文字を作る方法を指します。 广部(げんぶ)または、广(まだれ)は「岩屋」を意味し、転じて屋根・建造物を指します。 音符の「黃」は、王に通じており、大きいを意味します。 大きく広い屋根の意から、「ひろい」を意味するようになりました。 「廣」は常用漢字でなく、代わりに省略された「広」が使用されます。
「廣(広)」と同じく「ひろい」を意味する漢字がいくつかあるので紹介します。
「宏」も「ひろい」を意味する漢字ですが、現在人名以外ではほとんど使用されません。 一般的に「廣」の旧字体である「広」に書き換えられます。「宏大→広大」「宏壮→広壮」などです。
「弘」も「ひろい」という意味があります。 現代表記では「弘」も名前以外は「広」に書き換えられます。「弘報→広報」などです。
「曠」「昿」も「ひろい」という意味をもつ漢字です。 「広くて何もない」=「むなしい」という意味もあります。
現代では「廣」という漢字を使う機会はあまりなく、ほとんど人名で使用されます。
「廣」を使う中国の地名には、