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「見」の部首・画数・意味・読み方・熟語・書き順

漢字「見」の意味・読み方・二字熟語・四字熟語・書き方(書き順・筆順)・部首・画数・成り立ちを解説します。

「見」の漢字解説

「見」まとめ

字義 みる。みえる。みるところ
音読み ケン・ゲン
訓読み み-る・み-える・み-せる
部首 (みる)
画数 7(部首内画数:0)
異体字
成り立ち 会意
その他 教育漢字・常用漢字・漢検10級

「見」の意味

「見」の一つ目の意味は「みる」です。「目でみる」ことを指します。 「見分ける。分別する」という意味も含まれます。 この意味では「見聞」「外見」などの熟語で使用されます。 2つ目の意味は「みえる」です。「目にみえる。みることができる」を意味します。 「さとる」という意味も含まれます。 3つ目の意味は「みかた。みるところ」で、「考え。思い」をいう意味です。 「意見」「偏見」「見解」「見当」という熟語で使われる「見」はこの意味です。 4つ目の意味は「まみえる」で「おめにかかる。目上の人に会う」という意味です。 「見参」「会見」などがその意で使われています。 5つ目の意味は「あらわれる」で、「露見」「発見」などの熟語で使われています。

「見」の成り立ち

「会意(かいい)」とは、二つ以上の漢字を合わせて一つの字を作り、その意味を合成する漢字の構成法です。 「見」は、「目」と「儿」から成ります。 「儿」は「人」の象形文字です。(物の形にかたどった文字のこと) 「見」は大きな目の人の意味から、物事を明らかにみるの意味を表します。 「見」を音符にもつ形声文字には「現」「硯」「蜆」などがあります。 「形声」とは、意味を表す部分(意符)と音を表す部分(音符)とを組み合わせて文字を作る方法を指します。 部首が意符になることが多いです。

「見」の難読の熟語

読むのが難しい「見」の熟語には、

  • 見惚(みとれる)
  • 見窄(みすぼらしい)
  • 見田(はんだ)
  • 見能林(みのばやし)
  • 見老津(みろづ)

などがあります。

「見」と「診」の違い

「診」は「診察する」の意味です。 「見」には「診」の意味も含まれ、より広く一般に用います。 「演劇を見る」「虫眼鏡で見る」などと使います。

「見る」「観る」「視る」「診る」「看る」の意味の違いと使い分け

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「見」の異体字

日本で使用される「見」の異体字はありません。 中国の簡体字では「见」があります。 ちなみに中国語の「见」も「見る」の意味ですが、一般的な「見る」は「看」を使います。

「見」の書き方(書き順)

「見」から始まる二字熟語

見聞(けんぶん)
見たり聞いたりすること。また、そうして得た知識。
見解(けんかい)
物事に対するみかたや考え方。
見当(けんとう)
色々な材料によって多分こうだろうと判断すること。
見学(けんがく)
実際に見て学び、知識を広めること。
見識(けんしき)
物事を正しく見通し、本質を弁別する優れた判断力やしっかりした考え。
見所(みどころ)
みる価値のあるところ。将来の見込み。
見台(けんだい)
読みやすくするために、書物を立てかける台。(寄席・講釈場で)講釈師が前に置いて調子を取るための台。
見地(けんち)
観察・論壇する場合の立場。土地を検分すること。
見番(けんばん)
見張りをする人。「見番芸者」の略。
見物(けんぶつ)
催し物やある場所などを見て楽しむこと。
見物(みもの)
みるだけでの値打ちのあるもの。
見参(けんざん)
参上して目上の人に会うこと。お目にかかること。目上の人が目下の人に会うこと。
見分(けんぶん)
実際に調べて、見届けること。
見幕(けんまく)
(もと、険悪の意)怒って興奮している様子が現れている顔つきや態度。
見料(けんりょう)
貸本を借りたり、見世物を見物したりする時などに支払う料金。人相・手相などをみてもらうのに払う料金。
見栄(みえ)
人の目を意識して、うわべを実際より良くみせようとすること。
見得(みえ)
歌舞伎の演技・演出の一つ。役者が感情の盛り上がった場面でその動作を一時静止し、睨むようにして一定の姿勢をとること。
見方(みかた)
みる方法。みる方面。
見事(みごと)
出来栄え・結果などが、どの点からみても立派で感心させられる様子だ。一言の弁解の余地もないほどひどい結果に終わる様子だ。
見頃(みごろ)
みるのに最も良い頃合い。
見境(みさかい)
物事のみわけ。分別。弁別。識別。
見付(みつけ)
すぐ向いに見える所。枡形がある城門の、外方に面する部分。部材の正面の幅。
見世(みせ)
商品を並べるなどして商売をするところ。商店。
見習(みならい)
みて真似をすること。実地に練習すること。
見場(みば)
外からみたさま。外見。外観。みかけ。
見目(みめ)
みため。外見。顔立ち。容貌。
見印(けんいん)
「見留印」の「留」を略して音読した語。
見本(みほん)
全体の質・状態の実例の代表として人に知らせるための現物。代表例。
見舞(みまい)
訪問したり、手紙を出したりして無事でいるかどうかを尋ねる。相手にとって有り難くないものを一方的に与える。

「見解」の意味と使い方、類語「考察・意見・見方・解釈・所見・所感・感想・見識・見聞」との違い

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「検討」と「見当」の意味の違いと使い分け

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「見」で終わる二字熟語

会見(かいけん)
会って顔をみること。現在では特に、改まった形で公式に会う場合に多く用いる。
外見(がいけん)
外部から見たところ。他人に見せること。
露見(ろけん)
隠していた悪事や秘密が人に知られること。
発見(はっけん)
観察的立場にある者として初めて、そのものの存在に気づき、認識を深めること。
意見(いけん)
ある物事や判断に対して持つ考え。思うところを述べていさめること。
引見(いんけん)
目下の者を引き入れて対面すること。
謁見(えっけん)
身分の高い人に会うこと。
形見(かたみ)
死別や別離のあと、当人を思い出すよすがとなるもの。
識見(しきけん)
物事を正しくみわける能力。また、学識と意見。
私見(しけん)
自分一人の意見。また、それを謙遜していう語。
所見(しょけん)
見たところ。見た結果。ある事柄につい手の意見や考え。
先見(せんけん)
将来がどうなるか、前もって見通すこと。
卓見(たっけん)
他より優れた見識。優れた意見。
達見(たっけん)
広く物事に通じた見識。優れた意見。
拝見(はいけん)
「見ること」の意の謙譲語。
物見(ものみ)
みるに値する物を見に行くこと。
夢見(ゆめみ)
夢をみること。
予見(よけん)
物事が起こる前に、そのことをみとおして知ること。
了見(りょうけん)
考え。こらえること。
花見(はなみ)
桜の花をみて、遊び楽しむこと。
偏見(へんけん)
かたよったものの見方・考え方。公平を欠いている意見。
後見(こうけん)
年少の家長・主君などを後ろ盾となって補佐すること。また、その役の人。
書見(しょけん)
書物を読むこと。
接見(せっけん)
身近に会うこと。拘束されている被疑者・被告人と弁護士などが面会すること。
政見(せいけん)
政治を行う上での意見・見解。
浅見(せんけん)
浅はかな考え。
定見(ていけん)
一定の見識・意見。
味見(あじみ)
味の加減をみること。
姿見(すがたみ)
全身が映るように作った大型の鏡。
脇見(わきみ)
正面に対する注視を怠ること。本務を疎かにし、他の事に気をとられること。
必見(ひっけん)
一度はみておくべきだと思われること。
家見(いえみ)
新築または転居の家を知友が訪問すること。借りまたは買おうとする家を検分すること。
異見(いけん)
すでに提出された案・考えなどに反対の意見。
隠見(いんけん)
隠れたり現れたりすること。
再見(さいけん)
一度みた物を再びみること。
実見(じっけん)
実際にそのものをみること。
望見(ぼうけん)
はるか遠くから眺めること。
相見(そうけん)
面会すること。
朝見(ちょうけん)
臣下が参内して天子に拝謁すること。
月見(つきみ)
月の美しさを眺めて楽しむこと。かけうどんに卵を割って落としたもの。
下見(したみ)
あらかじめ見て、調べておくこと。
素見(すけん)
物や遊女をみるだけで買わないこと。
梅見(うめみ)
梅の花を見て楽しむこと。

「外見」と「外観 」の意味の違いと使い分け

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「見」を含む四字熟語

見賢思斉(けんけんしせい)
賢人を見ては自分もこの人と同じようになりたいと思うこと。
見性成仏(けんしょうじょうぶつ)
自己の本性である本来清浄な心をみて悟りを得ること。
左見右見(とみこうみ)
あちらをみたりこちらをみたりすること。
有毛検見(ありげけみ)
江戸中期に制度化した検見法。成熟期の稲の出来の良否を検査して、その年の米の収量を定めること。
開雲見日(かいうんけんじつ)
心配事がなくなって、将来に希望が持てるようになること。
開心見誠(かいしんけんせい)
隠し事をせずに、人に接すること。
重見天日(ちょうけんてんじつ)
悪い状態から脱却し、再び良い方に向かうこと。
物見遊山(ものみゆさん)
物見と遊山。気晴らしに見物や遊びに行くこと。
一水四見(いっすいしけん)
同じ物をみても、みる人が変わればそれぞれの見方があるということ。
寡見小聞(かけんしょうぶん)
世間知らずであること。
区聞陬見(くぶんすうけん)
学問や見識の幅が狭くて偏っていること。
見性自覚(けんしょうじかく)
自分に本来備わった心性に目覚めること。
子見南子(しけんなんし)
礼の道を守るために、周りに惑わされず自分の考えを信じること。
撥雲見日(はつうんけんじつ)
気がかりなことがなくなって希望が持てるようになること。
耳聞目見(じぶんもくけん)
自身の耳や目で、実際に聞いたり見たりすること。
井蛙之見(せいあのけん)
広い世間を知らず、自分だけの狭い見識にとらわれていること。
皮膚之見(ひふのけん)
うわべだけで本質を捉えようとしない、浅はかな考えのこと。
如実知見(にょじつちけん)
真実をそのまま知見すること。
見毛相馬(けんもうそうば)
うわべだけをみて、判断するのは間違っているということ。
見利忘義 (けんりぼうぎ)
儲けのためなら、手段を選ばないこと。

「見」を含むことわざ

百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
何回も人から聞くより、自分の目で実際にみる方が確実だということ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな)
恐れられている人や物の実体が、つまらないことのたとえ。
高みの見物(たかみのけんぶつ)
高い所から下の騒ぎなどを見物すること。転じて、直接関係のない気楽な立場で、事の成り行きを傍観すること。
鹿を追う者は山を見ず(しかおうものはやまをみず)
利益を追うことに熱中している人は他のことを顧みなくなることのたとえ。
金時の火事見舞い(きんときのかじみまい)
顔が非常に赤いことのたとえ。多く酒を飲んで赤くなった顔をからかって言う。
戦を見て矢を矧ぐ(いくさをみてやをはぐ)
何か事が起こってから、あわてて準備にとりかかる愚かさをいった言葉。
見目は果報の基(みめはかもうのもとい)
顔形の美しいのは、幸運のもとであるということ。
見ざる聞かざる言わざる(みざるきかざるいわざる)
両目・両耳・口をそれぞれの両手で覆った三匹の猿。心を惑わすものはみない、聞かない、余計なことは言わない、の意を表す。
見るは法楽(みるはほうらく)
良いものを見るのが楽しみだということ。
穴の開くほど見る(あなのあくほどみる)
じっと見つめる。特に他人の顔を凝視する形容に用いる。
義を見てせざるは勇無きなり (ぎをみてせざるはゆうなきなり)
人として当然行うべき正義と知りながら、それを実行しないのは勇気がないからである。
足下を見る(あしもとをみる)
人の弱みを見抜いてそれにつけこむ。
人の振り見て我が振り直せ (ひとのふりみてわあがふりなおせ)
他人の行いの良し悪しをみて、自分の行いを反省し、欠点を改めよということ。
木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)
細かい点に注意しすぎて大きく全体を掴まないこと。
世の中は三日見ぬ間の桜かな(よのなかはみっかみぬまのさくらかな)
世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。
正直者が馬鹿を見る(しょうじきものがばかをみる)
とかく世の中は、ずる賢い者が良い思いをするのに、正直者が損をして悔しい思いをさせられるものである。
聞いて極楽見て地獄(きいてごくらくみてじごく)
人から聞いたのと、自分の目で実際に見たのとでは大きな相違があること。
火を見るよりも明らか(ひをみるよりもあきらか)
明白で疑う余地がないさま。
見ると聞くとは大違い(みるときくとはおおちがい)
話に聞いていたことと実際にみたことでは大きな相違があるということ。
人は見かけによらぬもの (ひとはみかけによらぬもの)
人の性格や能力は、うわべをみただけでは判断できないということ。
人を見て法を説く(ひとをみてほうをとく)
相手にふさわしい働きかけをすることのたとえ。
盗人を捕らえて見れば我が子なり(ぬすびとをとらえてみればわがこなり)
盗人が我が子だったという意で、事の意外さの処置に窮するたとえ。
人を見たら泥棒と思え (ひとをみたらどろぼうとおもえ)
他人を軽々しく信用してはいけないということ。
蛇に見込まれた蛙(へびにみこまれたかえる)
恐ろしさのために身がすくんで動けなくなることのたとえ。
蛇の足より人の足見よ (へびのあしよりひとのあしみよ)
役に立たないことを考えるよりも、身近なことを考えた方が良いこと。
相手見てからの喧嘩声(あいてみてからのけんかごえ)
相手が自分よりも弱そうだとわかってから、急に威圧するような態度で声を出すこと。
無いが意見の総じまい(ないがいけんのそうじまい)
財産を使い果たした時には放蕩や道楽もやみ、意見をする必要もなくなる。
先見の明(せんけんのめい)
物事が起こる以前に見抜く見識。将来のことをみとおす賢さ。
読書百遍義自ずから見る(どくしょひゃっぺんぎあのずからあらわる)
どんなに難しい書でも何度も繰り返して読めば、意味が自然に明らかになる。
見ぬが花(みぬがはな)
物事は実際に見ないであれこれ想像しているうちが楽しいということ。
見ぬ物清し(みぬものきよし)
実物を見なければ、どんなに汚い物でも平気でいられること。

「木を見て森を見ず」の意味や使い方、語源、具体例、類語、反対語

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「見」の英語

「見」の英語には、

  • look
  • watch
  • see

があります。 「look」は「意識的に視線を特定の場所に向ける」という意味です。 「Look at that!」で「あれを見て!」となります。 「watch」は「意識的にある物をじっと見る」の意です。 「I watched the movie.」で「映画を見た」になります。 「see」は「意識していないが見える」の意味です。 「I saw him walking on the street.」で「彼が道を歩いているのを見た」となります。 日本語の「見」は「look」「watch」「see」の全ての意味が含まれています。

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