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三回忌の服装マナーを男女別に解説|家族だけなら平服?夏冬で違う?

三回忌法要では正式な喪服着用がマナーです。喪服には正喪服・準喪服・略喪服の3種類があります。施主や家族は正喪服、その他の親族は準喪服、一般の参列者は略喪服を身につけます。家族だけの三回忌などでは全員で準喪服や略喪服などカジュアルダウンした服装で参列することもあります。

三回忌法要の喪服とは

「三回忌」は故人の死から満2年の命日に行う法要

三回忌は仏教の追善供養の一つです。「忌」には死者の命日という意味があります。 故人の死から満2年(数えて三年目)の命日、またその法要(法事)のことを指します。 三年忌ということもあります。「三周忌」という表現は誤りとなります。 仏教では初七日から百回忌まで全18回の法要があります。 初七日から百か日までの法要追悼(忌日)法要一周忌から百回忌までの法要年忌法要といいます。 一般的には年忌法要は百回忌まで行うことが正式ですが、最近では三十三回忌や五十回忌で切り上げ、「年忌明け」とすることが一般的になっています。 最後の年忌法要を「弔い上げ(とむらいあげ)」といいます。最後の法要をもって故人の霊は先祖霊になるといわれています。 年忌法要の中で混同されやすいのが「周忌」と「回忌」の違いです。 「一周忌」は「」で数えるため、故人が死亡した翌年の祥月命日に行います。 「三回忌」からは死亡した年を含め「数え年」で数えます。つまり亡くなった日が1回め、1年後が2回め、2年後が3回めの忌日となります。 よって一周忌の次の法要は一周忌の翌年の三回忌となり、三回忌の次の七回忌は6年目、十三回忌は12年目の祥月命日に行います。 2つ以上の年忌法要を同時に営むことを「併修(へいしゅう)」や「合斎(ごうさい・がっさい)」といい、命日の早いほうに合わせて行います。 しかし三回忌は故人の記憶が強く残っているため、単独で行うのがよいでしょう。

「喪服」とは死者を弔い、哀悼を表すために着る礼服

喪服とは葬式や法事などに身につける衣服で、喪服を着ることで弔意を表します。 三回忌法要では喪服を身につけることが正式なマナーとされています。 喪服には下記の3種類があり、それぞれの違いは格式です。

  • 正喪服(正礼装):喪服の中で最も格式の高い喪服。
  • 準喪服(準礼装):正喪服に準じた装いで最も一般的な喪服。
  • 略喪服(略礼装):準喪服より日常の服装に近い喪服、平服。

3種類の喪服それぞれに和装と洋装があります。 和装と洋装で格式の差はないのですが、一般的に和装が洋装よりも格式が高いという印象を与えることが多いです。 最近は儀式や服装が簡略化されていることから、和装を身につけること自体が少なくなっています。

三回忌とは?香典・お布施・お供え・挨拶・服装のマナーを完全解説

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三回忌法要の親族の服装

男性

三回忌法要では施主や近親者は正喪服(正礼装)を、それ以外の遺族は準喪服(準礼装)を着るのが一般的です。 家族だけの三回忌法要の場合は全員で準喪服(準礼装)や略喪服(略礼装)を着用することもあります。 正喪服(正礼装)の和装は黒羽二重の染め抜き五つ紋つき羽織と着物に仙台平(または博多平)の袴です。 なお喪章は和装には本来つけません。 正喪服(正礼装)の洋装はモーニングコートです。黒の上着と縞のズボンが一般的です。 ネクタイ、靴下、靴、ポケットチーフなどの小物は全て黒で統一します。 準喪服(準礼装)は、和装ではなく洋装を着用するのが一般的です。 準喪服(準礼装)は、ブラックスーツです。ブラックスーツとは色は漆黒に近い黒色で光沢や艶がない冠婚葬祭用のスーツのことを指します。 ビジネススーツとして売られている黒色のスーツは準喪服(準礼装)には該当しませんので注意が必要です。 夏場の三回忌は、通気性の良い夏専用のブラックスーツがおすすめです。

女性

女性の正喪服(正礼装)は、和装は黒無地の染め抜き五つ紋付きの着物に黒喪帯です。 帯、帯揚、帯締、バッグなどの小物は黒で統一します。 正喪服(正礼装)の洋装はブラックフォーマルドレスです。 肌の露出がないよう、襟元が詰まっていて袖は長い袖のものを着用します。スカートはひざ下丈〜くるぶし丈が正式です。黒の手袋もつけます。 女性の正喪服(正礼装)でパンツスーツはマナー違反とされていますので注意しましょう。  女性の準喪服(準礼装)も和装ではなく洋装を選ぶのが一般的です。 準喪服(準礼装)は、男性と同様に冠婚葬祭用のブラックスーツを着用します。 正喪服(正礼装)ではパンツスーツはNGとされていますが、準喪服(準礼装)ではパンツスーツの着用も可です。 女性はスーツ、ワンピースやアンサンブルを身につけます。袖丈は5分袖・7分袖・長袖でスカートはひざ丈のものを身に着けるのがマナーです。 丈が短いスカートやノースリーブなど肌の露出が多い服は避けます。

子供

子供が三回忌法要に参列する場合は、学校の制服を着用するか、ない場合は暗い色の服を着用します。 子供の喪服には正喪服などの種類は設けられていません。 幼児園児や中学生、高校生などで学校の制服がある場合は、制服を着て三回忌法要に参列をします。 制服の色や柄が派手で法要に適さない場合は、制服以外を身につける方が良いでしょう。 スニーカーはマナー違反となりますので、黒の革靴を履きましょう。 小学生や大学生などで学校の制服がない場合は、地味な色の服を着用します。 色は黒、紺、グレーなどのダークカラーのものが好ましいです。 男児の場合は、白シャツにブレザーやズボンが一般的です。 女児の場合は、白ブラウスにブレザーやスカート、ワンピースなどを身に着けます。 靴下は白もしくは黒、靴は革靴が理想です。 派手な柄や装飾がついた服は法要には適さないので避ける方が無難でしょう。

三回忌法要の参列者の服装

遺族と同様に、弔問客も三回忌法要では正式な喪服を着用するのが正式なマナーとされています。 注意点としては、施主や遺族よりも格式高い服装を身に着けないという点です。準喪服(準礼装)を身につけることが一般的です。 参列者が身につける喪服は略喪服(略礼装)が多く、準喪服(準礼装)を着用することもあります。 一般的に和装は格式が高いといわれており喪主や遺族のみが着用するものとされているため、弔問客が和装を身につけるのは避ける方が無難でしょう。

男性

準喪服(準礼装)は、上記でもご紹介しましたが冠婚葬祭用のブラックスーツです。漆黒に近い黒色で光沢や艶がなく柄も無地のものを着用します。 三回忌法要では最低でも準喪服(準礼装)を身につけることがマナーですが、遺族から「平服でお越しください」と案内があった場合や、身内だけの三回忌などでは略喪服(略礼装)を着用することもあります。 略喪服(略礼装)とは、準喪服より日常の服装に近い喪服のことを指します。 辞書に載っている「普段着」という意味ではなく冠婚葬祭では略喪服(略礼装)のことを指します。 男性の略喪服(略礼装)は、 ダークスーツです。冠婚葬祭用以外のスーツのことを指します。 色は黒以外に濃紺やグレーのもの、細いストライプ柄などのスーツも可です。 準喪服(準礼装)と同様に、略喪服(略礼装)でも和装より洋装を着るのが一般的です。

女性

女性の準喪服(準礼装)は遺族と同様に冠婚葬祭用のブラックスーツです。 スーツ、ワンピース、アンサンブルのいずれかを身に着けますが、袖や丈は長めのものを身につけるのがマナーです。 女性の略喪服(略礼装)は、ブラックフォーマル以外の地味な色のワンピースやスーツ、アンサンブルです。 濃紺やグレーなどダークカラーの色のものを着用します。(緑や茶色は避けます。)

子供

子供の服装は遺族と同様に学校の制服もしくは暗い色の洋服です。

  • 制服が派手な場合は別途服を用意して身につける方が良い。
  • 制服がない場合は白のトップスに暗い色のズボン、スカート、ワンピース、ブレザー、ジャケットなどを着る。
  • スニーカーはマナー違反。革靴が好ましい。
  • 靴下は白か黒で派手な柄や装飾のついたものは避ける。

三回忌の服装・小物・アクセサリーの注意点

私服での参列はNG

上記で解説したように私服・普段着は喪服には含まれませんので、私服で三回忌法要に参列するのはNGです。 日常で身に付けているようなTシャツ、ジーパン、短パン、ワンビースなどは法要では着用しません。 一般的には遺族も弔問客も正式な喪服を身につけるのがマナーです。 地域や家庭によっては私服での参列も可能な場合もありますが、その場合でもカジュアルすぎる服装は避けましょう。

身内だけの三回忌でも喪服を着るのがマナー

三回忌法要は友人や知人、職場関係の人などを招いて大々的に行うのが本来のしきたりですが、最近では家族だけで執り行うことも多くなっています。 親族だけの三回忌法要でも基本的には喪服を着るのがマナーです。 ただし施主や遺族の意向で喪服ではなく平服や私服を身につけることがあります。 その場合は、事前に僧侶に確認をしておくと良いでしょう。 私服を着る場合でも軽装ではなく、節度ある服装を心がけましょう。

派手な色や柄は避ける

三回忌法要などの弔事では、派手な色や柄の服装はマナー違反です。 基本的には黒・グレー・濃紺のものを身に付け、グリーンやブラウンと原色系は避けます。 また柄は無地や縞のものが理想で、それ以外の派手な柄は避ける方が無難でしょう。 革製品やブランド品、金具がついているものも避けましょう。 エナメルやメタリックなどの光沢のあるものも身に着けないのがマナーです。

アクセサリーは控えめにする

三回忌法要に参列する際は、指輪やネックレス、時計などのアクセサリーは色も柄も控えめにするのがマナーです。 シルバー系のものをつけ、ゴールド系や派手な色のものは着用を避けます。 男女ともに結婚指輪や婚約指輪はつけていて問題ないですが、それ以外の指輪は外します。色のある石がついている指輪は石を内側に隠します。 男性の場合はネクタイピンはせず、カフスボタンはシルバー系かオニキス、黒曜石などのものをつけます。 女性の場合は、ネックレスやイヤリングやピアスはパールやオニキス、黒サンゴ、黒曜石などの光らない黒の石ものが正式です。 二重や三重のネックレスは、「不幸が重なる」などという理由で弔事では避け、一重のネックレスのみを身につけます。

メイクは薄化粧で派手にならないように注意する

三回忌法要に参列する際の化粧は控えめにします。 ファンデーションやアイメイクなどは薄くし、ナチュラルに仕上げるのがマナーです。 口紅はつけないのが基本ですが、派手な色でなければつけても構いません。 ネイルアートやマニキュアをしている場合は落とすのが原則です。 また髪が長い場合はまとめ髪にしますが、髪飾りやヘアアクセサリーはつけません。

帽子や手袋は身に付けなくてもよい

喪服のファッション小物として帽子や手袋などがありますが、三回忌ではこれらは身に着けなくても良いとされています。 帽子を身につける場合は、光沢や装飾があるものを避け、小型な帽子を着用しましょう。 男性はスナップハット(中折帽)が一般的でハンチングやベレー帽などは避けます。 女性はつばのない帽子が一般的です。畳に座る場合は帽子は身に着けない方が良いです。

妊婦が参列する場合は体に負担のない服装を

妊婦が三回忌に参列する場合は、最低限のマナーは守りつつ体調を考慮した服装でも問題ないといわれています。 体を締め付けないようにワンピースを身につけることが一般的です。マタニティ用の喪服の販売やレンタルがありますので、それらを利用するのも良いでしょう。 肌の露出はマナー違反になりますので、袖のあるワンピースが好ましいですが袖なしのワンピースの場合は黒の羽織も合わせて着用します。 また体が冷えないように生地が厚めのストッキングを履きましょう。タイツは厳密にはマナー違反なのですが、妊婦さんの場合は履いても構いません。 靴はヒールの高さが低いパンプスを履きましょう。スニーカーや光沢のあるものは避けます。 ただし出産直前の妊婦さんは、体調を考慮し参列を辞退する方が良いでしょう。 無理をせず、参列が難しい場合はその旨を早めに施主側に伝えておきます。

夏場でも肌の露出はNG

三回忌法要が夏に行われる場合でも、肌の露出は避けるのがマナーです。 ノースリーブなど袖のない喪服、丈の短いスカート、深い胸開き、サンダルなどはマナー違反となりますので注意しましょう。 また法要中に上着を脱いだり袖をまくって肌を見せたりすることも避けるべきです。 暑い中の参列は体調を崩してしまう可能性もあるので、通気性の良い夏用の喪服(ワイシャツなど)を着用したり、冷えたハンカチやタオルなどを持参することをおすすめします。

殺生を連想させるようなコートなどの着用は避ける

三回忌法要が冬に行われる場合は、喪服の上からコートを羽織ります。 会場内ではコートは脱いで法要に参列するのが一般的ですが、屋外で執り行われる場合は焼香時以外は着たままでも良いです。 注意すべき点はコートの色と素材です。 コートの色は黒、紺、グレーなどの暗い色が基本です。 皮革などの素材は殺生を連想させるため着用は控えます。 光沢のあるものやスポーティーな素材のものも避けるべきです。 またタイツの着用は正式にはマナー違反となりますので、厚めのストッキングが良いでしょう。

三回忌の服装以外の注意点

案内状の返信は早めに行う

三回忌法要に招かれたらできるだけ参加するようにしましょう。 案内状が届いたら、速やかに出欠の返信を出すのがマナーです。 返信用はがきを出すとともに、電話で一言挨拶をするとより丁寧です。 参列する場合は「当日はご一緒にご供養させていただきます」など一言添えると良いでしょう。 弔事のため「ありがとうございます」など感謝の言葉は避けましょう。 欠席する場合は欠席の理由やお詫びの言葉を添えて返信しましょう。 参列できない場合は、案内状の返信とは別にお詫びと慰めの手紙や電話をし、供物や供物料を郵送します。 もしくは施主や遺族の都合に合わせて、三回忌法要の前にお参りさせてもらうという方法もあります。

有給休暇申請を行う

三回忌法要に参列する場合は慶事休暇(忌引き休暇)の適用はできません。 したがって、仕事を休む場合は有給休暇を取得する必要があります。 親族や友人などの三回忌法要の日程がわかったらすぐに上司などに相談をしましょう。 またアルバイトなどで休みを取得したい場合も、職場に理由を伝えましょう。 例えば「祖父の三回忌法要が○月○日にあるため、有給休暇をいただきたいです」などと伝えます。

法要当日は香典を持参する

三回忌法要に参列する場合は、法要当日に香典(供物、供物料)を持参するのがマナーです。 「香典」とは、通夜や葬儀で渡す金品のことのみを指し、三回忌法要で渡す「香典」は正式には「供物(くもつ)」または「供物料(くもつりょう)」といいます。 金額相場は親族(親、祖父母、孫、いとこなど)の場合1万円〜5万円友人や知人の場合3,000円〜1万円が目安です。 「4」・「9」の数字は「死」や「苦」など縁起の悪いことを連想させるため避ける方が良いです。 また2万円などの偶数やお札が偶数枚数になることも避ける方が良いです。「数が割り切れる=縁が切れる」と連想させるためです。 三回忌法要に持参する際の表書きは「御仏前(御佛前)」と書きます。他に「御供物料」「お香料」などと書くこともあります。 通夜や葬儀の香典袋(不祝儀袋)は薄墨で書くのが基本ですが、三回忌の場合は普通の黒色で書いても構いません。 予め日程がわかっており、すでに忌明け(忌み慎んでいた期間が終わること)でもあるためです。 香典(供物・供物料)については以下の記事で詳しくご紹介しています。

※香典、香典袋のリンク貼る

欠席する場合の香典は後日手渡しか郵送する

〈欠席する場合の手紙例〉 ○○様の三回忌法要のご案内をいただきながら、ご法要に出席できないこと、まことに心苦しく思っております。 父の体調が優れず、一日も家をあけられなくなってしまいました。どうかお許しください。 なお心ばかりのお香料ではございますが、同封いたしましたので、御仏前にお供えくださいませ。 当日はこの地より、皆様とともに心を込めて合掌させていただきます。

〈欠席する場合の手紙例〉 ○○様の三回忌法要のご案内をいただきながら、ご法要に出席できないこと、まことに心苦しく思っております。 父の体調が優れず、一日も家をあけられなくなってしまいました。どうかお許しください。 なお心ばかりのお香料ではございますが、同封いたしましたので、御仏前にお供えくださいませ。 当日はこの地より、皆様とともに心を込めて合掌させていただきます。

<弔電(電報)の例>

  • 三回忌のご法要にあたり心より○○様のご冥福をお祈りいたします。
  • ○○様の三回忌と伺い、悲しみを新たにしております。 お身内の方の悲しさ、寂しさはいかばかりかとお察し申しあげます。      当日は心ばかりの香花をたむけ、故人を偲びたいと思っております。 遠方より故人のご冥福と、皆々様のご健康をお祈りいたします。
  • この度は亡き○○様の三回忌のご法要にお招きいただいたにも関わらず、所用にて伺うことがかなわないことを心よりお詫び申しあげます。 お線香をお送りしますので、ご仏前にお供えいただければ幸いと存じます。 ご冥福をお祈りします。

法要当日は30分前には会場に到着する

三回忌法要当日は、法要開始時刻の30分前には会場に到着するようにしましょう。 到着後に施主への挨拶と供物や供物料のお供えを済ませ、自分の席に着きます。 当日何かしらの事情で遅れる場合は、速やかに施主や遺族などに連絡をしましょう。 途中から参加する際は、進行の妨げにならないように気をつけましょう。

故人を偲ぶ気持ちを忘れない

三回忌法要の後に会食(お斎)の場を設けてあることがあります。 会食では遺族や僧侶、参列者が集まり、故人を偲んで食事をします。 会食の目的はあくまで故人を偲ぶことです。 故人と無関係の話に夢中になったり、お酒を飲みすぎたり、騒ぎすぎたりしないように過ごしましょう。 また遺族や世話係が準備や片付け等で忙しそうにしていたら、手伝う気遣いをするとより丁寧です。

まとめ

いかがでしたか? 今回は三回忌の服装について詳しく解説しました。 主な内容は下記の通りです。

  • 三回忌は故人の死から故人の死から満2年後(数えて三年目)の命日に行う仏教の追善供養のことを指す。三回忌以降の法要は「数え年」で数えるため一周忌の翌年に三回忌を行う。三回忌は法要の中でも重要度が高いため可能な限り開催する。
  • 喪服には正喪服・準喪服・略喪服の3種類があり、それぞれに和装と洋装がある。三回忌法要では施主は正喪服、それ以外の遺族は準喪服を着用する。参列者は準喪服が基本だが略喪服を身につけることもある。
  • 男性の正喪服の和装は黒羽二重の染め抜き五つ紋つき羽織と着物に仙台平(または博多平)の袴。洋装はモーニングコート。男性の準喪服は冠婚葬祭用のブラックスーツ、略喪服はグレーや濃紺などのダークカラースーツ。
  • 女性の正喪服の和装は黒無地の染め抜き五つ紋付きの着物に黒喪帯。洋装はブラックフォーマットドレス。準喪服は冠婚葬祭用のブラックスーツ、略喪服はグレーや濃紺などのワンピース、アンサンブル、スーツ。
  • 子供は学校の制服の着用が一般的。制服がない場合や制服が派手な場合は暗い色のスーツやワンピースを着用する。スニーカーはマナー違反。
  • 出産直前の妊婦や乳幼児の三回忌への参列は控える。私服は喪服に含まれないため着用はNG。家族のみの三回忌でも喪服の着用がマナー。アクセサリーは結婚指輪以外は外し、二重以上のネックレスはつけない。派手な柄や色の服やファッション小物は法事には適さないため身に付けない。

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