LINEを使っていると、背景が突然黒くなってしまうことがあるようですが、原因は端末の「ダークモード」設定にあります。(Androidでは「ダークテーマ」といいます。)ダークモード(テーマ)は目とスマホのバッテリーの負担を軽減するために開発された機能です。本記事では、端末自体とLINEにおけるダークモードの設定・解除方法や、ダークモードに関する様々な問題への対処法を詳しく解説しています。
左:iPhone 右:Android
勝手にLINEの画面(背景)が黒くなってしまった経験がある人は、少なくないのではないでしょうか。 LINEの背景が急に黒くなってしまったのは、端末のダークモード設定がLINEのダークモード設定と連動しているためです。 厳密にいうと、iPhoneでは「ダークモード」、Androidでは「ダークテーマ」と呼びます。 iOSではiOS13(2019年9月)、AndroidではAndroid10(2019年9月)にリリースされた機能です。
上段:トークリスト 下段:トーク画面
LINEのサービス提供開始から10年目の2020年に、LINEアプリ全体のデザインがリニューアルされ、さらにLINEが見やすくなりました。 今回のリニューアルで変更された主な箇所は下記の通りです。
iPhoneでダークモードを使用するためには、iOS13以上のバージョンである必要があります。 13以前のバージョンでは使用不可ですので、ダークモードの設定を行う前にソフトウェアのアップデートを行いましょう。 ソフトウェアのバージョン確認やアップデートは、【設定】→【一般】→【ソフトウェア・アップデート】で可能です。 ダークモードの設定・解除は、設定アプリを開き、【画面表示と明るさ】をタップします。 次の画面の「外観モード」で【ライト】もしくは【ダーク】のいずれかをタップし青色のチェックマークを入れます。 これでダークモードのオンとオフが簡単に切り替えられます。 また、iPhoneの場合は、ダークモードを自動設定することも可能です。 その場合は【自動】をタップし、【オプション】でスケジュールを選択します。
端末とLINEのダークモードは常に連動しているため、「LINEだけダークモードを解除する」ということは仕様上できません。 ただし、LINEの着せかえを変更することで、LINEではダークモードを回避することが可能です。
LINEアプリを開き、ホームタブの画面右上の設定【⚙(歯車マーク)】→【着せかえ】→【マイ着せかえ】の順にタップをします。
「基本」以外を選択すること。ダークモードで「基本」を選択しても適用されない。
マイ着せかえ一覧から使いたい着せかえを選んで【適用】をタップします。 ダウンロードが必要な場合は【ダウンロード】→【適用】の順でタップをします。
着せかえを新たに入手したい場合は、マイ着せかえ一覧画面の下部の【着せかえショップへ】をタップします。 ホームタブ画面の「サービス」一覧の【着せかえ】からもショップに移動することが可能です。 着せかえを入手しその後に【適用】をしましょう。
トーク画面の背景を変更することで、ダークモードを回避するという方法もあります。
背景を変更したいトークを開き、画面右上【≡】→【その他】→【背景デザイン】の順にタップをします。
背景デザインの設定方法は、【デザインを選択】【写真を撮影】【アルバム】【現在の着せかえ背景を適用】の4通りがあります。 デフォルトで15種類の画像の中から選択可能です。【↓】をタップで画像をダウンロード(「背景デザインをダウンロードしますか?」と表示されたら【OK】をタップ)、【✔】で背景が適用されます。 【✕】をタップしトーク画面に戻ると背景デザインが変更されています。 【写真を撮影】では、その場で写真を撮影し編集を終えたら画面右下の【完了】をタップします。 撮影した写真の画面で出てくる画面左下の【↓】は撮影した画像が端末に保存されるというマークです。 【<】をタップしトーク画面に戻ると背景が変更されています。 【アルバム】では、端末内のアルバムの中から背景にしたい画像を選びます。 画像を選択し右下【次へ】をタップし、画像の編集が終わったら右下【完了】をタップします。 画面左下の【↓】をタップすると、編集した画像が端末に保存されます。 【<】でトークルームに戻ると背景が変わっています。 【現在の着せかえ背景を適用】をタップすると、着せかえで使われている背景が設定されます。
次に、Androidでのダークテーマの設定・解除方法をご紹介します。 なお、Android端末の種類によって項目などの表示が異なる場合がなります。(筆者が使用した端末は「AQUOS sense3 lite」です。)
設定アプリから行う場合
Android端末でダークテーマを使用するためには、Android10以上である必要があります。 10以前のバージョンの場合はソフトウェアのアップデートを行いましょう。 バージョンの確認やアップデートは、【設定】→【システム設定】→【詳細設定】→【システムアップデート】で可能です。 Android端末でのダークテーマの設定・解除方法は2通りあります。 まず1つ目は、端末の設定アプリで行う方法です。 設定アプリを開き、【ディスプレイ】をタップします。 そして【ダークテーマ】のスライドボタンをタップし設定または解除をします。 なお、AndroidではiPhoneのようにダーク・ライトモードの自動設定機能はありません。
クイック設定パネルから行う場合
二つ目の設定方法は、クイック設定パネルで行う方法です。スマホ画面を上から下にスワイプすると表示されるのがクイック設定パネルです。 パネル内の中央下部【ー】をスワイプするとパネルが拡大表示されます。 パネル内に【ダークテーマ】のアイコンが表示されない場合は、パネル内画面左下の鉛筆マークをタップします。 [タイルを追加するには長押ししてドラッグ]の項目にありダークテーマのアイコンを長押しし、画面上部に移動をします。
Androidでは、LINEだけダークモードを解除することが可能です。 LINEアプリ内で着せ替えの自動適用設定を「オフ」にします。
LINEアプリを開き、ホームタブの画面右上の設定【⚙(歯車マーク)】→【着せかえ】の順にタップをします。
【着せかえ】ページを開いたら、【ダークモードでは「ブラック」着せかえを適用】の項目のチェックマークを外します。 これでダークテーマをオンにしても、LINEの着せかえが自動でブラックに切り替わることはありません。 ダークテーマ適用中にこの設定を実行すると、チェックマークを外しても着せかえはブラックのままになってしまうことがあります。 その場合は着せかえを変更する必要がありますが、詳しい方法は次にご紹介します。
iPhoneと同じように、AndroidでもLINEの着せかえ機能を使ってダークモードを回避することができます。
LINEアプリを開き、ホームタブの画面右上の設定【⚙(歯車マーク)】→【着せかえ】→【マイ着せかえ】の順にタップをします。
マイ着せかえ一覧から使いたい着せかえを選んで【適用】をタップします。 ダウンロードが必要な場合は【ダウンロード】→【適用】の順でタップをします。
着せかえを新たに入手したい場合は、マイ着せかえ一覧画面右上の【ショップ】をタップします。 着せかえショップに移動するので、着せかえを入手しその後に【適用】をしましょう。
背景を変更したいトークを開き、画面右上【≡】→【その他】→【背景デザイン】の順にタップをします。
背景デザインの設定方法は、【デザインを選択】【写真を撮影】【アルバム】【現在の着せかえ背景を適用】の4通りがあります。 【デザインを選択】は「基本」の着せかえを使用している場合のみ設定可能です。 基本以外の着せかえ使用中で【デザインを選択】をタップすると、「着せかえ適用中にはこの機能は利用できません」と表示されます。 デフォルトで15種類の画像の中から選択可能です。【↓】をタップで画像をダウンロード、【✔】で背景選択となります。 選択が終わったら、画面右上の【選択】をタップしトーク画面に戻ると背景デザインが変更されています。 【写真を撮影】では、その場で写真を撮影し編集を終えたら画面右下の【完了】をタップします。 撮影した写真の画面で出てくる画面左下の【↓】は撮影した画像が端末に保存されるというマークです。 【<】をタップしトーク画面に戻ると背景が変更されています。 【アルバム】では、端末内のアルバムの中から背景にしたい画像を選びます。 画像を選択し右下【次へ】をタップし、画像の編集が終わったら右下【完了】をタップします。 画面左下の【↓】をタップすると、編集した画像が端末に保存されます。 【<】でトークルームに戻ると背景が変わっています。 【現在の着せかえ背景を適用】をタップすると、着せかえで使われている背景が設定されます。
PC版LINEのダークモードの設定・解除方法はMacとWindowsで共通です。 ちなみに、Chrome版LINEにはダークモード設定はありません。
PC版LINE画面左下の【…】をクリックします。 するといくつかメニューが表示されますので、その中から【設定】をクリックします。
基本設定の項目にある[画面表示モード]で【ライトモード】もしくは【ダークモード】をクリックし設定します。 「システム設定と同期」にチェックマークを入れると、端末をダークモードにした際はLINEも自動的にダークモードになります。
タブレットでダークモードを設定・解除方法は、スマホの設定・解除方法と似ています。 端末のダークモード設定がLINEのダークモード設定と連動しています。 ただし、タブレットには着せかえ機能がありません。 背景デザインを変更することで、LINE上のみダークモードを回避することができます。 なお、今回はiPadを使って解説していきます。
設定アプリを開き、【画面表示と明るさ】をタップします。 「外観モード」で【ライト】をタップするとダークモードが無効、【ダーク】をタップすると有効になります。 iPadの場合は、ダークモードを自動設定することが可能です。 ここでの設定がLINEのダークモードの設定と連動しているため、LINEアプリを開くと端末と同じ画面表示になっています。
タブレットには着せかえ機能がありません。 したがって、LINEでダークモードを回避するためには、背景デザインを適用する必要があります。 LINEアプリを開き設定【⚙】→【トーク】→【背景デザイン】の順にタップをします。
デフォルトの背景デザインを選択する場合は【デザインを選択】、その場で写真を撮影する場合は【写真を撮影】、写真フォルダから選択する場合は【写真を選択】をタップします。
【デザインを選択】をタップすると、上記の画像のようにデフォルトの背景が表示されます。 一番最初に表示される画像以外の背景を選択してください。青背景に雲模様の背景を選択してもダークモードの回避はできません。 デザインを選択してトーク画面に戻ると、下の画像のようにダークモードの回避が可能になります。
ダークモードのオン・オフの設定がならない時の対処法をご紹介します。 下記いずれかの解決策を試してみてください。
ダークモードで画面を黒基調にすることで、画面の明るさが落ち着くので、目が疲れにくくなります。 長時間スマホなどの端末を使う方や、目の疲れを感じる方には、ダークモードがおすすめです。
ELディスプレイを搭載したスマホでは電池の持ちが良くなります。 黒い画面だと画面を明るくするために電力を使う必要が少ないからです。
ダークモード(テーマ)を使うことで、夜や暗い室内など周りが暗くても画面が見やすくなります。 ただし、暗い環境で長時間ディスプレイを覗くと目の疲れや視力の低下に繋がりますので、過度の使用は控えましょう。
ダークモードにすると、トーク内に表示される時間や既読マークのテキストはグレーになります。 背景が黒で文字がグレーなので、既読マークや時間が見にくいという問題が発生してしまいます。 既読マークなどのテキストを見やすくするための解決策は、上記でご紹介したような以下の方法を試してみましょう。
上記でもご説明しましたが、iPhoneの場合は端末をダークモードに設定するとLINEも連動してダークモードになるため、LINEのダークモードだけを解除することは不可能です。 ダークモード=黒背景でのLINEの使用を避けたい場合の対処法も、
になります。
LINEがダークモードにならない場合は、下記のような解決方法があります。
ライトモードに設定しているのにLINEの背景が黒くなってしまっている原因は、
などが考えられます。 その場合は、着せかえやトーク画面の背景デザインを変更しましょう。 着せかえの変更方法は、【設定】→【着せかえ】→【マイ着せかえ】で変更します。 トーク画面の背景デザインは、トーク画面の【≡】→【その他】→【背景デザイン】で変更します。
上記でも解説いたしましたが、iPhoneの場合はダークモードとLINEアプリは連動しています。 そのため、ダークモードに設定をするとLINEも必然的にダークモードで表示されます。 iPhoneではLINEだけダークモードを解除することはできないので、着せかえを使用する、トーク画面の背景を変える、ライトモードにするなどの方法を試してみましょう。 Androidの場合は、端末とLINEアプリのダークテーマは別々に設定することが可能です。 LINEのダークモードが解除できない場合は、【設定】→【着せかえ】の順にタップし【ダークモードでは「ブラック」着せかえを適用】のチェックマークを外します。 チェックマークを外した後もLINEの着せかえが「ブラック」になってしまっている場合は、着せかえを変更します。 同じく【設定】→【着せかえ】の順に進み、【マイ着せかえ】をタップしたら一覧より変更したい着せかえの【適用する】をタップします。 新たに着せかえをダウンロードする場合は、一覧の【ダウンロード】もしくは画面右上の【ショップ】から着せかえを検索してダウンロードします。