残念ながらパソコン版LINEではデータをバックアップしたり復元することができません。LINEデータのバックアップ・復元はスマホ版LINEでのみ可能です。PC版LINEではバックアップはできないもののトーク履歴をテキスト形式で保存することはできます。本記事ではPC版LINEでのトーク保存方法、スマホ版LINEのバックアップ方法、PC版LINEの便利な機能を詳しく解説します。
PC版LINEではトーク履歴のバックアップ・復元は原則できません。 PC版LINEやiPad版LINEはあくまでもサブ端末で、スマートフォン版LINEと比較すると実装されている機能が限定的です。 しかし、PC版LINEとスマホ版LINEは自動で同期される仕様になっているため、スマホ版LINEが使えない状況でも、PC版LINEでトークの履歴を確認したり、メッセージのやり取りをすることは可能です。
PC版LINEでバックアップや復元はできませんが、トークメッセージのみをPCに保存することは可能です。 保存可能なデータはテキストメッセージや絵文字のみで、スタンプ、画像、動画、ファイルなどのデータは保存不可です。 保存不可のデータは[スタンプ][画像][動画][音声][連絡先][投票]などテキストで表示されます。ファイルはファイル名、位置情報は住所が表示されます。 ただし、保存したデータを完全な形で復元することはできません。 トーク履歴の保存方法をご紹介します。
保存したいトークルームを開き、画面右上の【…】→【トーク保存】をクリックします。 最新のトーク画面を開きトークを保存すると、最新の30通前後のトークメッセージのみが保存されます。 過去のトークも保存したい場合は、保存したい日付までスクロールし【トーク保存】をクリックすると、その日付から直近までのやり取りが保存されます。
「現在画面に表示されているトークメッセージのみテキスト形式で保存されます。」という表示がでたら【確認】をクリックします。 今後同じメッセージを表示したくない場合は「次からはこのメッセージを表示しない。」にチェックマークを入れます。
画像(左)はMac、(右)はWindowsの画面
デフォルトのファイル名はLINEの表示名となっています。 ファイル名を変更したい場合は、[ファイル名]の箇所に名前を入力します。 テキストファイルを保存する場所を選択します。 デスクトップ、ダウンロード、書類などから選ぶことが可能です。 ファイル名の入力と保存場所を選択したら【保存】をクリックし完了となります。
画像(上)はMac、(下)はWindowsの画面
保存したテキストファイルは上の画像のように保存されます。
LINEには、残したいデータをLINE内に保存することができる「Keep」という機能があります。 そのためこの機能を使えば、実質的にトーク履歴などのバックアップが可能になります。 Keepへの保存方法をご紹介します。
バックアップをしたいトークルームを開きます。 Keepに保存したい内容をダブルクリックすると、メニューが表示されます。 メニューに表示される【Keepに保存】をクリックすると、そのデータがKeep内に保存されます。 画像や動画の場合は、右下に表示される【Keep】をクリックするだけでデータが保存されます。 保存が完了すると、画面上に「Keepに保存されました。」と表示されます。
Keepに保存されたデータの確認方法をご紹介します。 PC版LINEであれば、画面左に縦一列で表示されているメニューバーの中にある【Keep】をクリックします。 スマホ版LINEの場合は、ホーム画面左上に表示される【Keep】をタップします。 そうすると、保存された内容がデータの種類ごとに表示されます。
LINEのデータのバックアップや復元はスマホ版LINEのみ可能です。iPad版やChrome拡張機能版では不可です。 iPhoneユーザーはiCloud Drive、AndroidユーザーはGoogle Driveを使ってバックアップ・復元を行います。 スマホ版LINEでのバックアップ方法は後ほど詳しく解説します。
スマホ版LINEのバックアップや復元は、アプリ内でできる仕様になっています。 iTunesなどを介してバックアップ・復元する方法もありますが、LINEの公式サイトにも記載がある通り、正式にバックアップ・復元される保証がないためおすすめできません。 また、CopyTransなどのアプリやサービスを使用すればバックアップや復元が可能な場合もありますが、こちらも正式な方法ではありません。 非公式のやり方でバックアップ・復元を行う場合はバックアップが失敗する可能性も十分にありますので、リスクを承知の上で行いましょう。
iTunes/iCloudでのLINEアプリのバックアップや復元は、弊社サービス環境外での操作です。 正常に復元できる保証やサポートはできないことをあらかじめご了承ください。
iPhone→Android、またAndroid→iPhoneと異なるOS間のバックアップや復元は、PC版LINEを使ってもできません。 iOS版LINEはiCloud、Android版LINEはGoogle ドライブにLINEのデータをバックアップ・復元するため、iPhone⇔Androidのバックアップ・復元は不可となります。 どうしてもトーク履歴を残したい場合は、この後にご紹介するテキスト形式の保存か、スクリーンショットデータを保存するしか方法はありません。
スマホ版LINEを使用できない場合にPC版LINEでできる機能をご紹介します。
スマホ版LINEを使えない場合は、PC版LINEを使ってLINEにログインができます。 PC版LINEでログインするためには、事前にスマホ版LINEでログイン許可の設定をしておく必要があります。 ログイン許可の設定は、ホーム画面右上【⚙(歯車マーク)】→【アカウント】の順で進み[ログイン許可]を【オン】にします。 PC版LINEログイン方法は、メールアドレスとパスワードの入力、もしくはQRコードの読み取りがあります。 スマホが手元にない場合はメールアドレスとパスワードの入力でログインします。 パスワードを忘れてしまった場合は、【パスワードを再設定】をクリックし再度パスワードを設定します。 登録済みのメールアドレスを入力し、送信されたメールから再設定手続きを行います。 またPC版LINEでは自動ログイン設定もできます。 自動ログインの設定方法は2つあります。 ①ログイン画面左下の【自動ログイン】にチェックマークを入れる ②【…】→【設定】→【基本設定】→【ログイン】と進み、【自動ログイン】にチェックを入れる
スマホ版LINEが使えなくてもPC版LINEでログインができれば、PC上でスマホLINEのトーク履歴や友だちリストなどを見ることができます。 同一アカウントに複数のデバイスでログインしている場合、デバイス間の情報は自動で同期されるためです。 同期は自動で行われる仕様になっていますが、同期ができていないまたは同期が遅い場合は手動で同期を行うこともできます。 手動同期設定は、【…】→【設定】→【詳細設定】の順で進み、[データを同期]の項目の【同期】ボタンをクリックします。 同期が完了次第、緑色の文字で同期完了日時が表示されます。 「同期が完了しました。」と表示されたら、【確認】をクリックします。
PC版LINEではトーク履歴を見るだけでなく、メッセージの送信もできます。 スマホ版LINEが使えない状況でも、友だちや家族などと連絡が取れるので安心ですね。 PC版LINEではテキスト、スタンプ、絵文字、画像、動画、ファイルなどを送信することができます。 位置情報、日程調整、送金、LINEギフト、あみだくじなどの機能はスマホ版LINEのみでPC版LINEでは利用不可です。
スマートフォンの機種変更などでLINEアカウントを旧端末から新端末に引き継ぐ場合は、事前にスマホ版LINEでアカウント引き継ぎ設定を有効にしておく必要があります。 しかしアカウント引き継ぎ設定が無効の状態でも、PC版LINEを普段から使用していればアカウントの引き継ぎを行うことができます。 [アカウントの引き継ぎを続けるためには?]と表示された画面で、【引き継ぎ認証番号を受け取る】をクリックします。 認証番号がPC版LINEトーク上に送信されるので、その番号を新しいスマートフォンに入力することでアカウントの引き継ぎが可能になります。 LINEアカウントは引き継ぐことができても、トーク履歴はバックアップを行っていないと引き継がれません。 よって新しいスマートフォンでトーク履歴も復元したい場合は、アカウントを引き継ぐ前にトーク履歴のバックアップを行う必要があります。 バックアップはスマホ版LINEのみで可能で、PC版LINEではバックアップを行うことができません。
PC上の様々なファイル形式のデータやPCで作成したファイルをPC版LINEを使って送信することができます。 例えば動画や画像ファイルだけでなくPDF、zip、mp3などのファイル形式も送ることができます。 またMicrosoftのWord(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)、MacのPages(ページズ)、Numbers(ナンバーズ)、Keynote(キーノート)などで作成したファイルも送信可能です。 ファイルの送信方法は、
のいずれかの方法で送信します。 ファイルの有効期限(保存可能期間)は1週間です。
PC版LINEではトークルームごとにウィンドウを開くことができます。 複数人とLINEのやり取りをしている場合、トークルームを探したり切り替えたり必要がないため便利です。 トークルームを別ウィンドウで開く方法は、トークルームの表示名の右横にある【別のウィンドウで開く】をクリックします。
スマホ版LINEでは、相手からのメッセージを読むと[既読]マークが付きます。 PC版LINEでは、[既読]マークをつけることなく相手からのメッセージを確認することができます。 そのやり方は、まず上記でご紹介したようにトークルームを別ウィンドウで開きます。 そしてそのトークルームを非アクティブ(トークルーム以外のページをクリックしておく)の状態にします。 トークルームをアクティブにすると[既読]マークが付きます。
スマホ版LINEでは簡単に改行ができます。 PC版LINEのデフォルト設定では、【Enter】キーで押とメッセージが送信されるため改行ができないと思う人も多いですが、実はPC版LINEでも改行ができます。 改行方法は2つあります。
PC版LIINEでは「画面シェア」という機能を使って、同じパソコン画面を通話相手と見ながら話すことが可能です。 画面シェアの方法は、ビデオ通話を開始し画面下部にある【画面シェア】をクリックした後、共有したい画面を選択します。 グループ通話では通常のパソコン画面だけでなくYouTubeのシェアも可能です。 画面共有の詳しいやり方は別の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
PC版LIINEでも写真のアルバムを作成することができます。 アルバムの作成方法は、トークルームの画面右上 【︙】→【アルバム】の順で進みます。 【アルバムを作成】をクリックしアルバム名を入力した後に、【+】からアルバムに追加する画像を選択します。 PC版LINEではアルバム名変更やアルバムの削除なども可能です。
PC版LINEには「画面キャプチャ」という機能があります。 画面キャプチャでは指定した範囲のパソコン画面を相手に送信したり、コピー、編集、転送、保存することができます。 トークルーム画面左下の【画面キャプチャ】をクリックすると、カーソルが【+】に変わります。 【+】の状態で画像に残したい範囲をドラッグします。ドラッグをキャンセルしたい場合はドラッグしている指を離さない状態で別の指で【esc】を押します。 画面キャプチャした画像をそのまま送信したい場合は【✔】をクリックします。 画像はPC上には保存されませんので、PCに保存したい場合は【保存】をクリックするか、画像を送信した後に【保存】もしくは【名前を付けて保存】をクリックします。 画像は描画、GIF(簡易的アニメーション)などの編集も可能です。また文字認識やQRコードスキャンなどの機能もあります。 画像を転送、コピー、Keep、保存することもできます。
PC版LINEにはトークの翻訳機能があります。 16カ国の言語に翻訳ができ、翻訳したテキストをコピーしたりシェア、保存することもできます。 翻訳のやり方は、翻訳したいメッセージをダブルタップもしくは右クリックします。 【翻訳】をクリックすると翻訳の画面が表示され、翻訳したいメッセージが画面上部に表示されます。 翻訳画面の上部に原文と訳文の言語を選択する箇所がありますのでそれぞれ選択肢の中から選びその言語をクリックします。 【翻訳】をクリックすると指定した言語にテキストが翻訳されます。 原文と訳文はコピーをしたり、トークルームでシェアしたり、ノートに保存することが可能です。
PC版LINEでは通知音(サウンド)とポップアップの設定が可能です。 通知音設定は、【…】→【設定】→【通知】→【通知方法】の順で進み、オンしたい場合はチェックマークを入れ、オフにしたい場合はチェックマークを外します。 通知サウンドの設定は、【通知サウンド】の▼をクリックすると9種類の通知サウンド名が表示されます。 ▶(再生マーク)で通知サウンドの試聴ができます。試聴するためには通知音をオン(有効)にする必要があります。 ポップアップ通知とは、メッセージが受信された時に画面上に一時的に表示される通知のことです。 ポップアップ通知の設定方法は、【…】→【設定】→【通知】→【通知方法】の順で進み、オン(有効)の場合はチェックを入れ、オフ(無効)の場合はチェックを外します。 ポップアップ通知の中で相手の名前やメッセージの内容を表示させたい場合は、【ポップアップでメッセージ内容を表示】を選択します。 ポップアップ通知内でメッセージ内容を表示させない場合は、ポップアップ通知では「新着メッセージがあります」と表示されます。 またPC版LINEにはキーワード通知というものもあります。 キーワード通知とは、指定したキーワードが未読メッセージに含まれている場合に通知される機能です。 キーワード通知の設定は【…】→【設定】→【トーク】→【キーワード通知】で行います。 20個のキーワードを登録できます。各キーワードは2文字以上20文字までです。
PC版LINEに着せかえはありませんが、背景デザインの選択や画面表示モードを設定できます。 背景デザインは各トークルームごとに設定が可能です。 背景デザインの設定はトークルーム画面右上【︙】→【背景】の順で進み、お好みの背景を選択するか、画像をアップデートして設定します。 画面表示モードの設定方法は、LINEホーム画面左下【…】→【設定】→【基本設定】の順で進み、画面表示モードで【ライトモード】か【ダークモード】を選択します。 一部の画面ではダークモードが利用不可となっています。また画面表示はシステム設定と同期することも可能です。
PC版LINEではフォントを約270種類の中から選択できます。 PC版のフォントの変更方法は、画面左下【…】→【設定】→【基本設定】の順で進み、【フォント】の一覧から好きなフォントを選択します。 一部フォントが反映されない文字もあります。 またフォントの大きさも変えることができます。 【…】→【設定】→【トーク】の順で進み、サイズを小、普通、大、特大の中から選択します。 フォントの設定はトークルームのみに適用され、設定画面のテキストのサイズは変わりません。