LINEの引き継ぎを行うには、事前に電話番号とパスワード、メールアドレスの登録が必要です。これらが未登録であったり忘れてしまうと引き継ぎが失敗していまう可能性があります。本記事では、LINEの引き継ぎがうまくできない原因と失敗しない対処法を詳しく解説しています。万が一引き継ぎに失敗しても、LINEへの問い合わせで復元可能なデータもありますので合わせてご紹介しています。
LINEのアカウントの引き継ぎとは、スマホの機種変更や使用中の端末の初期化などの際に引き続き同じLINEアカウントを利用するために必要な操作のことを指します。
LINEの引き継ぎを行うためには、事前に電話番号とパスワード登録が必要です。 新端末でLINEをインストールした後に、電話番号とパスワードを入力すれば引き継ぎが完了します。 片方のみ登録、または両方とも登録をしていない場合は、引き継ぎを始める前に登録することを強く推奨します。 なぜなら電話番号やパスワードを登録していない(または忘れてしまった)ことが原因で、引き継ぎが失敗することが多いからです。 既に電話番号やパスワードの登録ができない、忘れてしまった場合でも対処法はあります。 事前にFacebookまたはApple ID連携を行っておく、もしくは引き継ぎ当日に旧端末で「アカウント引き継ぎ設定」をオンにする方法です。 これらの設定方法は後ほど詳しい解説いたします。
LINEの引き継ぎが正常に行われる際の引き継がれるデータと引き継がれないデータをご紹介します。
iPhoneからiPhone、またはAndroidからAndroidのスマホにLINEアカウントを引き継ぐ際のデータの移行について解説します。 同じOS間で引き継ぎ可能なデータは下記の通りです。
同じOS間の引き継ぎで、引き継がれないデータは下記の通りです。
AndroidからiPhone、またはiPhoneからAndroidなど異なるOS間で引き継ぎ可能なデータは下記の通りです。
異なるOS間によるLINEの引き継ぎでは、以下のデータは引き継がれません。
以下の状況では、LINEの引き継ぎができない可能性が高いので注意してください。
LINEでは、1つの電話番号につき1つのアカウントのみが作成できる仕様になっています。 1つの電話番号で複数のアカウントを登録することはできません。 同じ電話番号での機種変更を行う際に、引き継ぎではなくアカウントを新規作成してしまうと、これまで使用していたLINEのアカウント情報は全て削除(初期化)されてしまいます。 そのため、機種変更時は必ず引き継ぎ作業を行ってください。
LINEアカウントを旧端末から新端末に引き継ぐ際、旧端末で操作することがいくつかあります。 そのため旧端末が手元になかったり、故障で動かないようであれば、引き継ぎができない可能性が高いです。 具体的にいうと、引き継ぎ前に旧端末でトーク履歴のバックアップやアカウント引き継ぎ設定をオンにするなどの操作が必要です。 旧端末が使えないと、引き継ぎがスムーズにできなかったり、引き継ぎできてもデータの一部が削除されてしまう可能性もあります。 ただし旧端末が使えない状態でも、PCやiPad版LINEにログインしたことがある場合は、それらの端末で引き継ぎ作業を行うことが可能です。 PCやiPad版LINEを使用したことがない場合は、引き継ぎは難しいでしょう。
ここでは、LINEの引き継ぎが失敗してしまう主な原因と対処法を詳しく解説します。
アカウントを引き継ぐ際に最も重要な情報の一つがパスワードです。 現在ではLINEの新規登録時にパスワードの登録は必須となっていますが、以前はパスワードの登録がなしでもアカウントが作成できていました。 LINEのパスワードが未登録のまま引き継ぎを行うと、引き継ぎ設定時にパスワード登録を求められます。 画面の指示に従ってパスワードを登録してから引き継ぎを行いましょう。 引き継ぎ時にパスワードを登録する場合は、事前に旧端末で「アカウント引き継ぎ設定」をオンにしましょう。 そうすることで、本人確認の手間を省くことができます。 「アカウント引き継ぎ設定」をオンにするには、LINEアプリを開きホームタブ画面右上の設定[⚙(歯車アイコン)]→[アカウント引き継ぎ]の順にタップし、「アカウントを引き継ぐ」のスライドボタンをタップしてオンにします。 LINEの「アカウント引き継ぎ設定」がオフになっている状態で引き継ぎを行う場合は、パスワード登録時に本人確認を行います。 [パスワード設定番号を送信]をタップすると旧端末のLINEに認証番号が届きますので、送れられてきた番号を新端末に入力します。 旧端末が手元にない場合でPCやiPadでログインしたことがある場合は、PCやiPadなどの端末で認証番号を確認してください。
登録していたパスワードを忘れてしまった場合は、引き継ぎ時にパスワード再設定を行うか、引き継ぎ前に旧端末でパスワードの再設定を行いましょう。 引き継ぎ時にパスワードの再設定を行う場合は、メールアドレスが登録されていることが必須です。 パスワード入力画面の下部に表示される[パスワードを忘れた場合]をタップし、登録しているメールアドレスを入力します。 入力したメールアドレス宛にパスワード再設定用のメールが届きますので、メールに記載されているURLを開きパスワードの再設定を行います。URLの有効期限は1時間と短くなっていますので注意してください。
引き継ぎ前に旧端末でパスワードを設定・変更する方法は、LINEアプリを開きホームタブ画面右上の設定[⚙(歯車アイコン)]→[アカウント]→[パスワード]の順にタップをします。 生体認証や端末のパスワード入力後にパスワードの変更画面へと移りますので、パスワードを入力してください。 入力したパスワードを確認したい場合は、パスワードの右側に表示されている目のアイコンをタップすると確認できます。
上記でご紹介したように、電話番号は引き継ぎ時に最も重要となる情報の一つです。 以前は電話番号を登録しなくてもFacebookログインでLINEアカウントを作成できていましたが、2020年4月上旬頃にFacebookログインでの新規登録サービスは廃止となりました。 引き継ぎ前に旧端末で電話番号を登録するには、ホームタップ画面右上の設定[⚙(歯車アイコン)]→[アカウント]→[電話番号]の順にタップをします。
登録した電話番号を忘れてしまった場合は、引き継ぎ前に旧端末で電話番号を確認しましょう。 ホームタップ画面右上の設定[⚙(歯車アイコン)]→[アカウント]の順にタップをし、表示されている電話番号を確認します。 登録した電話を変更する必要がある場合は、[電話番号]をタップして変更を行いましょう。 旧端末が使用できない場合は、FacebookもしくはApple IDのいずれかでログインを行いましょう。 ただし事前にLINEとFacebookもしくはApple IDと連携しておく必要があります。
格安スマホやデータ専用SIMなど、通話やSMSが使えない端末に引き継ぐ場合は、事前に旧端末でLINEとFacebookもしくはApple IDとの連携を行っておく必要があります。 連携方法は、ホームタブ画面右上の設定[⚙]→[アカウント]の順に進み、「基本情報」の中に表示されているFacebookやApple IDの項目を確認します。 「連携する」と表示されている場合は、未連携の状態なので[連携する]をタップし、LINEとFacebook・Appleを連携させます。 Androidの場合、Appleと連携することはできないためFacebook連携のみとなります。
新しい電話番号の端末にLINEのアカウントを引き継ぐ当日に、旧端末のLINEでアカウント引き継ぎ設定を「オン」にする必要があります。 「オフ」のまま引き継ぎ作業を行うと、引き継ぎ時に二段階認証が求められます。 旧端末が使用できる場合は、旧端末でアカウント引き継ぎ設定を「オン」に切り替えましょう。 ホームタブ画面右上の設定[⚙(歯車アイコン)]→[アカウント引き継ぎ]の順にタップをし、「アカウントを引き継ぐ」のスライドボタンをタップします。 確認画面が表示されるので、内容を確認して[OK]をタップしてください。 アカウント引き継ぎ設定をオンにしてから36時間以内に引き継ぎ作業を行う必要がありますので、引き継ぎ直前までこの設定をオンにしないようにしてください。 旧端末が使用できない場合は、画面上に表示される[引き継ぎ認証番号を受け取る]をタップします。 LINEに登録している電話番号宛にSMSで認証番号が届きますので、届いた認証番号をLINEの画面に入力します。 また認証番号はLINEのトークにも送信されます。 電話番号が変わってSMSが受け取れない場合は、PCやiPad版LINEを開き認証番号を確認しましょう。(以前にログインしたことがある場合のみ有効)
アカウント引き継ぎ設定を「オン」にしてから既に36時間以上が経ってしまった場合は、設定が自動的に「オフ」になります。 再度「アカウントを引き継ぐ」のスライドボタンをタップすることで設定を「オン」にできます。
トーク履歴を新端末でも表示させたい場合は、事前にトーク履歴のバックアップを行う必要があります。 ただしトーク履歴の復元は同じOS間の引き継ぎのみ可能です。 異なるOS間の引き継ぎ時は、予めトーク履歴のバックアップを行っていても復元はできません。
iPhoneの場合
Androidの場合
LINEアカウントの引き継ぎが完了してしまった場合は、残念ながらトーク履歴を復元させることはできません。 引き継ぎ作業の最中にトーク履歴のバックアップを忘れてしまったことに気づいた場合は、引き継ぎ作業を中断し旧端末でトーク履歴のバックアップを行いましょう。 トーク履歴のバックアップ方法はiPhoneとAndroidで操作が異なります。 iPhoneの場合は、LINEアプリのホーム画面右上の設定[⚙(歯車アイコン)]→[トーク]→[トークのバックアップ]→[今すぐバックアップ]の順でタップします。 Wi-Fiに接続されていない時は「Wi-Fiに接続されていません。モバイルデータ通信を利用して続行しますか?」と表示されるので、[キャンセル]もしくは[続行]をタップします。 「今すぐバックアップ」が表示されていない場合は、iCloud Driveがオフ(無効)になっていますのでiPhoneの[設定]→[Apple ID]→[iCloud]の順に進み、iCloud Driveを[オン]にします。 Androidの場合は、iPhoneの手動バックアップ方法と同様に、まずはLINEのホーム画面の[⚙(歯車マーク)]→[トーク]の順で進みます。 [トーク履歴のバックアップ・復元]をタップし[Google ドライブにバックアップする]をタップします。 Googleアカウントが未連携の場合は、事前に連携の設定を行いましょう。
トーク履歴のバックアップの操作がうまくできない場合は、下記のような原因が考えられます。 またそれぞれの対処法も合わせてご紹介します。
引き継ぎ時のアカウント認証(電話番号やパスワードの入力)で数回間違えて入力をしてしまうと、一時的にログイン制限がかかってしまいます。 その場合は、しばらく時間を置いて再度引き継ぎ作業を行いましょう。1時間程度したらログイン制限は解除されます。 LINEのキャッシュを削除したり、LINEアプリのアンインストール&再インストールを行ったり、スマホを再起動することでログイン制限が解除される場合もあります。
「登録ができませんでした」「正常に処理ができませんでした。しばらく経ってからもう一度お試しください」「[認証が一時的に制限されています。しばらく経ってからもう一度お試しください」などの表示がでる場合は、しばらく時間を置いてから再度引き継ぎ作業を行ってみましょう。 しばらく時間を置いても状況が改善されない場合は、LINEアプリをアップデートするかアンインストールと再インストールを行いましょう。
万が一引き継ぎに失敗しても、下記のデータはLINEに問い合わせれば復元することができるかもしれません。
上記以外のデータ(友だちリスト、グループ、トーク履歴など)は問い合わせをしても復元することは難しいです。
LINEへの問い合わせ方法は2つあります。 ウェブサイトのお問い合わせフォームもしくはLINEアプリから問い合わせを行いましょう。 それぞれの問い合わせ方法をご紹介します。
LINEのお問い合わせフォーム(https://contact-cc.line.me/serviceId/10000)にアクセスをします。 下記のリンクからもお問い合わせフォームに移動することができます。 LINEへのログインが要求されますので、LINEに登録しているメールアドレスとパスワードを入力、もしくはQRコードでログインを行います。 ログインをせずに利用することも可能です。 お問い合わせフォームを開いたら、返信用メールアドレスとLINEに登録しているメールアドレスを入力し、お問い合わせ内容を選択もしくは入力し送信をします。 LINEからの返信を待ち、その後はLINEの指示に従いましょう。
LINEが提供している「LINEかんたんヘルプ」のアカウントを友だちに追加すると、トーク内で復元の問い合わせができます。 「LINEかんたんヘルプ」の追加方法は(https://line.me/R/ti/p/@line_help?from=page)にアクセスするか、下記のリンクにあるQRコードを読み取ることで友だちに追加が可能です。