LINEには自分の現在地点や指定した位置情報をトークルームやノート、タイムラインで共有することができます。LINEの位置情報機能は追跡機能ではないため、リアルタイムで自分の現在地が勝手に相手に共有されることはありません。本記事では、LINEの位置情報機能を使用するための端末とLINEアプリの設定方法と、位置情報の共有の方法などを詳しく解説します。
LINEの位置情報では、現在地や指定した場所の位置や住所をLINE内で表示させる機能です。 友達との待ち合わせやはぐれた時などに使える大変便利な機能です。 LINEで位置情報機能を使用するためには、端末とアプリ内で事前設定を行う必要があります。設定方法については後ほど詳しくご紹介します。
LINEの位置情報はトークルーム、ノート、タイムライン、ストーリーで共有することが可能です。 LINEの位置情報機能では「forsquare」という外部サービスが使用されています。 位置情報はGoogle マップ上に表示されます。
LINE Beacon(ビーコン)とは、お店などに設置されたビーコン(Bluetooth機器)と通信することで、クーポンやセールなどお得な情報や、広告など便利な情報を受け取ることができる機能のことです。 例えばLINE Beaconを導入しているお店に到着すると、お店で利用できるクーポンがその場でLINEで届きます。 またLINEではLINE Beacon以外でも、位置情報を利用した広告配信も行っています。
<LINE Beaconのオンオフ設定方法>
LINEの位置情報機能は、天候や災害などの緊急速報でも使われることがあります。 位置情報をオンにしていると、LINEのニュースタブや公式サイト「LINE NEWS」にJアラート(全国瞬時警報システム)やLアラート(災害情報共有システム)などが届きます。 緊急時に素早く情報を手に入れることで、自分自身や周りの人の身を守ることが可能になります。 位置情報に関する情報がまとめられた「LINE 公式ブログ」のリンクをはっておきましたので、参考にしてください。
「LINEで自分の現在地がバレてしまうので危険なのではないか」と不安になると思いますが、LINEの位置情報設定がオンになっていても共有をしない限りバレることはありません。 LINEの位置情報機能は追跡機能ではないので、勝手に自分の居場所が相手に伝わってしまうことはありません。(以前「LINE HERE」という位置情報共有サービスがありましたが、現在は廃止されています。)
LINEの位置情報の履歴を確認する方法はありません。 iPhoneには「行動履歴」というものが残っています。 【設定】→【プライバシー】→【システムサービス】→【利用頻度の高い場所】でオンオフの切り替えと履歴の閲覧が可能です。 Androidのスマホでは、Google マップにロケーション履歴が残ります。 Google マップのアプリを開き、画面右上に表示されるアイコンをタップし、【タイムライン】をタップすると、ロケーション履歴のオンオフと履歴が確認できます。
LINEの位置情報で送信・受信した店舗や自宅などの情報は、カーナビのように地点登録することはできません。 ただし、メッセージが削除されない限りはトークルームなどに表示され続けますので、過去のデータにさかのぼって位置情報を確認することは可能です。 位置情報をすぐに確認したい場合は、LINEの「ノート」や「Keep」に保存したり、メモ帳など外部のサービスを利用する必要があります。
ここでは、LINEの位置情報をオン・オフにする設定方法をご紹介します。 位置情報機能のオン・オフ設定は、
の2つの設定を行う必要があります。 端末の設定方法は、iPhoneとAndroidでそれぞれ異なりますが、LINEアプリ内の位置情報設定の手順は同じです。 端末自体の位置情報設定が「オフ」になっている場合、LINEアプリで位置情報の設定を「オン」にしていても位置情報を取得することはできません。 したがって位置情報の設定を変更する際は、端末とLINEアプリ両方で設定を行ってください。
まずは、iPhoneの【設定】アプリを開きます。 設定メニューの中から【プライバシー】をタップし、一番上に表示される【位置情報サービス】をタップをします。
最上部の[位置情報サービス]のスライドバーを切り替えることで端末自体の位置情報設定をオン・オフに変更できます。 ここで位置情報サービスが「オフ」になっていると、LINEを含むその他のアプリでも位置情報サービスが使用できなくなります。
2. のステップで位置情報サービス機能を「オン」にした後は、アプリごとに位置情報サービスの詳細設定を行うことが可能です。 2. と同じ画面上の、画面下部にあるアプリ一覧からLINEを選択します。 オンにする時は、【次回確認】【このAppの使用中のみ許可】【常に】のいずれかをタップします。 LINEの位置情報をオフにする(利用しない)場合は【なし】を選択します。 「正確な位置情報」をオンにすると、特定の位置情報を使用できるようになります。 オフにすると、おおよその位置情報しか判断できなくなります。
次に、Androidでの端末設定の方法をご紹介します。 筆者が使用した端末は、「AQUOS sense3 lite」です。
スマホ端末の設定アプリを開きます。 設定メニュー一覧から、【位置情報】をタップします。 なお、メニューの表示順や表示名などは、端末の種類によって異なる場合があります。
最上部に表示される「位置情報の使用」のスライドバーを切り替えることで、端末の位置情報設定をオン・オフに変更できます。 LINEでも位置情報を利用する場合は「オン」に設定をします。 ここで位置情報サービスが「オフ」になっていると、LINEを含むその他のアプリでも位置情報サービスが使用できなくなります。
端末の位置情報の使用を「オン」に設定したら、アプリごとに位置情報の詳細設定を行います。 位置情報画面内にある【アプリの権限】や【位置情報へのアプリのアクセス】などの表示をタップします。 アプリ一覧からLINEをタップし、オンにする場合は【アプリの使用中のみ許可】【毎回確認】いずれかをタップします。 位置情報を使用しない場合は、【許可しない】】を選択をします。
端末設定で位置情報機能をオンにした後は、LINEアプリ内で位置情報の設定を行います。 LINEアプリ内の操作は、iPhone・Androidともに共通です。下の画像はiPhoneですので、Android端末では若干表示が異なる場合があります。
まずはLINEアプリを開き、ホーム画面右上の設定【⚙(歯車マーク)】→【プライバシー管理】の順にタップをします。
次に、【情報の提供】をタップをします。 「位置情報の取得を許可」のスライドバーが緑色だと位置情報が「オン」、グレーだと「オフ」になります。
位置情報設定を「オフ」から「オン」に設定する際は、画面上に「位置情報の利用について」という案内が表示されます。 内容を確認し【許可する】をタップすると、LINEアプリ内の位置情報が「オン」に設定されます。
ここでは、LINEで位置情報を共有する方法を解説します。 位置情報はトークルーム、ノート、タイムラインで共有可能ですが、それぞれ共有方法が異なりますので別々に詳しくご紹介していきます。 iPhone、Android共通です。
まず始めに、トークルームでの位置情報の共有方法をご紹介します。 1対1のトークルーム、複数人のグループトーク、オープンチャット全てのトークルームで共有方法は同じです。
まずは位置情報を共有したいトークルームを開きます。 画面下部の一番左側にある【+】をタップします。 すると利用できるサービス一覧が表示されますので、その中から【位置情報】をタップします。
画面上部にGoogleマップが表示されます。 下部には現在地周辺の施設一覧が表示されます。施設一覧は下にスワイプすることで非表示にすることができます。 マップ上の青い丸が、端末が位置する現在地点を示しています。 LINEの位置情報では、現在位置だけでなく場所を指定してその場所の位置情報を共有することもできます。 つまり相手に「嘘の現在地」を送ることもできるのです。。。その嘘を見極める方法はありません。 現在地以外の位置情報を共有する方法は、
の2通りがあります。
地図上に共有したい位置情報が画面上に表示されたら、【この位置を送信】をタップします。 すると相手に位置情報が送信され、トークルーム内で名称や住所を確認することができます。
LINEの友だちに共有された位置情報の確認方法をご紹介します。 トークルームで友だちから送られてきた位置情報をタップすると、画面上にGoogleマップが表示されます。 端末がある場所(自身の現在地)は青い丸、相手が共有してきた場所は赤いピンで表示されます。 画面上の【シェアされた位置情報】もしくは画面右上の【︙】をタップすると、他の選択肢が表示されます。 iPhoneの場合は[Googleマップで開く][マップ(Appleのマップ)で開く][現在地からの経路][共有]が表示されます。 Androidの場合は[ほかのアプリで開く][現在地からの経路][他のトークに送信][この位置を送信]が表示されます。 マップアプリもしくは[現在地からの経路]を開くと、ナビ機能を使用することができます。 冒頭でも少しご紹介しましたが、共有された位置情報をタイムラインやLINEの他の友だちに共有することも可能です。
次にLINEのノートでの位置情報の共有方法をご紹介します。
位置情報を共有したい友だちのトークルームを開きます。 画面右上の【≡】をタップし、メニュー一覧から【ノート】をタップします。
ノートの新規作成を行います。 画面右上の【+】をタップし、【投稿】もしくは【カメラ】をタップします。リレーでは位置情報を共有することはできません。 トークルームでノートを初めて作成する場合は、画面中央の【ノートを作成】をタップすることでも作成可能です。 ノートの「投稿」と「カメラ」の機能の違いは、投稿は文章入力が先、カメラは写真の撮影もしくは選択が先になります。 いずれの機能でも文章入力と写真撮影・選択の利用は可能です。
ノートの作成画面内に青字で表示される【位置情報をシェア】をタップします。 そうすると、画面上にGoogleマップ(上部)と周辺施設情報(下部)が表示されます。 現在地もしくは指定の場所に赤いピンが来るように地図を操作し、【この位置を送信】をタップします。
ノートの作成が完了したら、最後に画面右上に表示される【投稿】をタップします。 ノートが投稿されると、友だちに「○○○○がノートに投稿しました。」という通知が届きます。 ノート投稿者のみ投稿後に内容の修正または削除ができます。
ノートの確認方法は主に下記の3つです。
タイムライン画面を開き、画面右上の【+】をタップします。 そうすると投稿の種類が[投稿][カメラ][リレー]の中から選択ができます。 ノートと同様に、位置情報が利用できるのは【投稿】と【カメラ】のみですので、いずれかをタップします。
作成画面内に青字で表示される【位置情報をシェア】をタップすると、画面上にGoogleマップ(上部)と周辺施設情報(下部)が表示されます。 現在地もしくは指定の場所に赤いピンが来るように地図を操作し、【この位置を送信】をタップします。
タイムラインへ投稿する際に気をつけたいのが公開設定です。 タイムラインの公開範囲は、下記の4通りから選択ができます。
親しい友だちは、LINEの友だちの中からリストを作成することができます。
投稿が作成できたら、最後に画面右上の【投稿】をタップします。 投稿が完了したらタイムライン上に投稿内容が表示されます。 公開設定を「自分のみ」にした場所は、タイムラインには表示されずプロフィール(タイムライン画面右上のプロフィールアイコン→自分の写真・動画→投稿をタップ)から確認ができます。 投稿した内容は、投稿後に修正や削除が可能です。
LINEアプリを開き、タイムラインのページを開きます。 画面左上に表示される【ストーリー】をタップして、ストーリー作成の画面にうつります。
ストーリーに投稿する写真や動画などを選択し、編集画像で【スタンプ】を選択します。 基本のスタンプ内にある「位置情報」と書かれた3種類のスタンプの中から、投稿に使用したいものを選びます。 位置情報を検索する画面に切り替わりますので、共有したい位置情報を検査し、選択をします。
スタンプの大きさや位置を編集します。 編集が終わったら、画面右上の【完了】をタップし、編集画面に戻ります。 全ての編集が終わったら、画面右下の【完了】を押して、ストーリーに投稿をします。 タイムラインと同様に、ストーリーでも公開範囲を指定できます。
投稿が完了したら、上の画像のように位置情報が共有されます。 ただし残念ながら、位置情報のスタンプを押しても、地図などは表示されません。
上記でご紹介した方法で、位置情報を共有・投稿できない場合の対処法をご紹介します。 方法はいくつかあります。
共有したい場所のピンの位置がズレている場合は、地図を操作してピンの修正を行いましょう。 1本指で地図を上下左右に移動することができ、2本指でピンチすると地図の拡大・縮小ができます。 地図の位置を最初の状態に戻したい時は、画面左上の現在地マークをタップすると最初の位置に戻ります。 ただし地図の大きさは最初の状態には戻りませんので、自身で拡大や縮小を行う必要があります。 LINEの位置情報で検索結果が出ず「一致する情報はありません」と表示されてしまう場合は、誤字脱字がないかを確認しましょう。 住所入力で検索することはできませんので、必ず名称を入力しましょう。 また、地点が地図のデータベース上に登録されていない場合は、位置情報では利用できません。
トークやタイムラインなどで共有した位置情報の削除は可能です。 削除方法は、共有場所ごとに異なります。
スマホの位置情報機能を利用すると、スマホのカメラで撮った写真や動画がどこで撮影されたかを記録することができます。 LINEで写真や動画を送信すると、位置情報が相手にバレてしまうのではないかと思う人がいますが、その心配は不要です。 LINEでは、写真や動画の位置情報まで送信されることはなく、写真や動画のみが共有されます。
LINEの位置情報を受信し開こうとした時に、画面上に「メッセージが復号されていない可能性があるため表示できません」と表示されて位置情報が確認できないことがあります。 その原因は、セキュリティ機能の「Letter Sealing(レターシーリング)」にあると考えられます。 「Letter Sealing」とは、メッセージなどの内容を暗号化することで、第三者に解読できないように設計された通信方法です。 この「Letter Sealing」の設定がオフになっていると、位置情報が正しく表示されないことがあります。 したがって、位置情報を表示するためには、「Letter Sealing」設定をオンにする必要があります。 LINEアプリを開き、ホーム画面右上の設定【⚙】→【プライバシー管理】の順にタップし、「Letter Sealing」のスライドバーをオン(緑色の状態)にします。 それでも位置情報が表示されない場合は、相手のLetter Sealingの設定がオフになっている可能性もあるので、相手にも設定をオンに切り替えてもらいましょう。
スマホ決済サービスの「LINE Pay」の位置情報を「オン」にすると、LINE Payで支払いを行ったり、周辺のLINE Pay加盟店を検索することができます。 位置情報を「オン」にするには、LINE Payダウンロード後に画面の指示にしたがって操作を行ってください。