LINEには、メッセージを確認した時に「既読」のマークが付きます。この既読マークは、相手がLINEを確認したことを知れる便利な機能ですが、「すぐに返信しなくてはいけなくなるから既読をつけたくない」などと感じる人は多いと思います。そこで本記事では、既読を付けずに読む方法をiPhone、Android、PCごとに詳しくご紹介しています。また、LINEの「既読」に関する様々な疑問も解決しています。
iPhoneの「触覚タッチ(3D Touch)」という機能を使用した方法で、別名「ブオン機能」ともいいます。(名付け親は藤田ニコルさんだそうです!) iOS13以降を搭載したiPhone 6s以降の端末のみ対応しています。Android端末ではこの方法は使えません。 LINEアプリを開いて、トークリストの画面上で個別のトークルームの上を長押しすると、ポップアップでトークルームが表示されます。 これで画面上に表示される範囲のメッセージは既読を付けずに読むことができます。
LINEアプリ内の通知設定で「メッセージ通知の内容表示」をオンにしておくと、プッシュ通知内でメッセージの内容を既読をつけずに読むことができます。 iPhoneではロック画面、通知センター、バナーの3種類の通知スタイルがあり、それぞれでメッセージ内容の確認が可能です。 プッシュ通知内に表示される文字数は、テキストサイズによって異なり、テキストが小さいほど表示される文字数が多くなります。 テストサイズの変更方法は下記でご紹介しています。
設定アプリを開き、[通知]→[LINE]の順にタップします。 [通知を許可]をオンにし、その下の「通知」の項目で表示させたい通知スタイルを選択します。 バナーのみ通知方法を[一時的]もしくは[持続的]から選択することが可能です。
iPhoneの通知設定を行った後は、LINEアプリ内でプッシュ通知にメッセージ内を表示させる設定を行います。 LINEアプリを開き、ホームタブ画面右上の[⚙]→[通知]をタップします。 一番上の[通知]をオンにし、[新規メッセージ][メッセージ通知の内容表示][サムネイル表示]を全てオンにします。
テキストサイズはLINEアプリの設定もしくはiPhoneの設定アプリで可能です。 LINEアプリを開き[設定]→[トーク]→[フォントサイズ]の順に進み、4種類の中からフォントサイズを選択します。 もしくは、iPhoneの設定アプリを開き[画面表示と明るさ]→[テキストサイズを変更]の順に進み、画面下部のスライドバーで文字の大きさを変更できます。
機内モードを利用して、既読を付けずにLINEのメッセージを確認することもできます。 この方法の主な流れは、以下の通りです。
手順を間違えると、メッセージが受信できなかったり、既読がついてしまう場合がありますので、必ず上記の手順どおりに行ってください。
コントロールセンターを開き、画面左上に表示される飛行機のマークで機内モードのオン・オフを設定できます。 飛行機のマークがオレンジ色で表示される場合は「オン」、グレーで表示される場合は「オフ」となります。 機内モードをオンにしてもWi-Fiに接続されていれば既読が付いてしまいますので、機内モードは「オン」、Wi-Fiは「オフ」にします。 設定アプリから操作する場合は、設定一覧の機内モードのスライドボタンをタップすることで「オン」と「オフ」の切り替えができます。
機内モードでLINEのメッセージを確認した後は、必ずLINEアプリを完全終了するようにしてください。 LINEを開いたままだと、機内モードをオフにした瞬間に既読マークが付いてしまいます。 アプリを完全に終了させる方法は、スマホ画面下部から上にスワイプし、画面の中央あたりで指を止めます。 ホームボタン搭載のiPhoneの場合は、ホームボタンを2回素早く押します。 そうすると起動中のアプリが並んで表示されますので、スワイプしてLINEの画面を開き上にスワイプするとLINEが完全に終了します。
iPhone横向きでiPhoneを使用すると、縦向きで使用する時よりも確認できる範囲が広がります。
画面縦向きロックの解除方法は、コントロールセンターで行います。 コントロールセンターを開き、画面左側の鍵のマークで画面縦向きロックの設定・解除ができます。 赤色で表示されている場合は「オン」、グレーで表示されている場合は「オフ」となります。 画面縦向きロックを解除した後にiPhoneを横に傾けると、プッシュ通知やLINEアプリのトークリストでメッセージの内容を横向きで確認することができます。
左:LINEトークリストの表示 中央:既読回避アプリ「のぞきみ」 右:既読回避アプリ「既読回避サポーター」 画像のように、既読回避アプリを使えばLINEに既読を付けずにメッセージの内容を確認することができる
まずご紹介する方法は、「既読回避専用アプリ」を使う方法です。 Android端末でのみ使用可能で、現時点でiPhone向けの既読回避アプリはありません。 既読回避アプリの多くが無料で使用できます。 この方法の主な流れは、Android端末に既読回避アプリをインストールし、通知設定をした後にアプリ上でメッセージを確認するだけです。
筆者は今回4つのアプリを検証してみましたので、下記の表でそれぞれの特徴をご紹介します。 アプリはGoogle Playストアからダウンロードしましょう。
既読回避サポーター | のぞきみ | NINE | あんりーど | |
---|---|---|---|---|
ダウンロード数 | 100万以上 | 50万以上 | 10万以上 | 5万以上 |
価格 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
広告表示 | なし | あり | あり | あり |
スタンプ表示 | ○ | ○ | ○ | ○ |
写真表示 | ✕ | ✕ | ○ | ○ |
動画表示 | ✕ | ✕ | ✕(サムネイル表示あり) | ✕(サムネイル表示あり) |
他アプリへの対応 | Facebook / Instagram / WhatsApp / Kakao Talk / Between / Telegram / hike | Facebook / Twitter | ✕ | ✕ |
上記でも解説したように、既読回避アプリをインストールした後は端末の通知設定が必要です。 設定を行わないと、既読回避アプリとLINEが連動されません。 端末の設定アプリを開き、[アプリと通知]→[詳細設定]→[特別なアプリアクセス]→[通知へのアクセス]の順に進みます。 該当アプリにアクセスの許可をします。
端末の通知設定が完了したら、次はLINEアプリ内で通知設定を行います。 LINEを起動し、ホームタブ画面右上の[⚙]→[通知]をタップします。 画面の一番上に表示される[通知]を「オン」に設定し、メッセージ通知方法で「ポップアップで知らせる」を選択します。 そして[メッセージ通知の内容表示]の項目を「オン」に設定します。
Android端末もiPhone同様に、プッシュ通知内にメッセージを表示することで、既読を付けずにLINEを読むことができます。 Androidスマホではロック画面、ヘッドアップ(ポップアップ)、通知ドロワーの3種類の通知スタイルがあります。 Androidの場合、通知に表示されるのはテキストのみで、写真やスタンプ、ボイスメッセージなどを受信すると「(友だち)が○○を送信しました」の文言のみが表示されます。
この方法を使用するためには、まずは端末にプッシュ通知を表示させる設定を行います。 LINEアプリを開き、ホームタブ画面右上[⚙]→[通知]の順にタップをします。 一番上の[通知]とその下の[通知設定]が両方「オン」になっていることを確認します。 次に[メッセージ通知]をタップし、[通知の表示][アラートを受け取る][ポップアップ]の3箇所を「オン」に設定します。 [詳細設定]→[ロック画面]の順にタップし、ロック画面で表示させる内容を選択します。[すべての通知内容を表示する][ロック解除時のみプライベートな内容を表示]などを選択しましょう。 画面左上の[←]をタップし一つ前の設定画面に戻り、[メッセージ通知の内容表示]にチェックマークを付けたら設定終了です。
iPhoneと同様にAndroidでも機内モードを使えば既読を付けずにLINEを読むことができます。 この方法の主な流れは、iPhoneと同じです。
機内モードはクイック設定パネルから設定・解除が可能です。 クイック設定パネルに表示される飛行機のマークで、機内モードのオンとオフの切り替えができます。 緑や青色で表示される場合は「オン」、グレーで表示される場合は「オフ」となります。 インターネットに接続されていると既読がついてしまうので、機内モードを「オン」、Wi-Fiは「オフ」に設定します。 設定アプリから機内モードのオン・オフを切り替える場合は、[ネットワークとインターネット]→[詳細設定]→[機内モード]の順に進み、スライドボタンをタップすることで、オンとオフの切り替えが可能です。
機内モードでLINEのメッセージを確認した後は、必ずLINEアプリを完全終了するようにしてください。 LINEを開いたままだと、機内モードをオフにした瞬間に既読マークが付いてしまいます。 アプリを完全に終了させる方法は、スマホ画面下部から上にスワイプし、画面の中央あたりで指を止めます。 そうすると起動中のアプリが並んで表示されますので、スワイプしてLINEの画面を開き上にスワイプするとLINEが完全に終了します。
Android端末の向きを横にすることで、一度に表示される文字数が多くなります。
画面を横向きで表示するためには、クイック設定パネルもしくは設定アプリで設定を行う必要があります。 クイック設定パネルを開き、パネル内の[自動回転][縦向き][縦画面]などと表示されるマークで設定ができます。(マークの名称は端末によって異なります。) 緑や青で表示されている場合は「オン」、「グレーで表示されている場合は「オフ」となりますので、「オン」に設定します。 設定アプリで操作する場合は、[ディスプレイ]→[詳細設定]の順に進み、[画面の自動回転]のスライドボタンをタップします。
PC版LINEでも既読をつけずにメッセージを読むことができます。
トークルームを別ウィンドウで開き非アクティブ化しておくことで、既読を付けずにメッセージの内容を確認することができます。 ただしこの方法はChrome版LINEでは非対応になります。(Chrome版LINEは別ウィンドウで開くことができないため)
トークを開き、【別のウィンドウで開く】をクリックすると、トークルームが独立します。
トークルームを非アクティブ(トークルーム以外のページをクリックしておく)の状態にします。 非アクティブにしておくと、新着メッセージが届いても既読はつきません。 トークルームをアクティブの状態に戻すと既読マークが付きます。
PC版LINEでメッセージを受信した後に、インターネット接続を切った状態でLINEを確認すると既読は付きません。 メッセージを受信した後にインターネット(Wi-Fi)の接続を切ります。 Macの場合は画面右上のWi-Fiのマークをクリックし、[Wi-Fi]のスライドボタンをクリックしてグレーの状態にします。 Windowsの場合は、画面右下のWi-Fiマークをクリックし、[切断]をクリックします。 Wi-Fi接続を切断した後にLINEで通常通りメッセージを確認します。 メッセージの内容を確認したら、LINEアプリを終了させます。 注意点は、インターネットに再接続後に既読が付いてしまう点です。 LINEアプリを開かなくても自動的に既読が付きますので、既読をずっと付けないでおくということはできません。 Chrome版LINEのみ、LINEを起動しトークルームを開くことで既読が付きます。
上記でご紹介した方法で、既読をつけずにメッセージを確認すること自体は可能ですが、方法が限定的です。 機内モードやAndroidのみ対応している既読回避アプリ利用ではすべて確認することができますが、それ以外の方法では、メッセージの一部しか確認できません。
相手からのメッセージに既読をつけずに返信することはできません。 返信する際は必ず既読マークがつきます。 機内モードを使うと既読マークをつけないことは可能ですが、そもそもインターネット通信環境がないとメッセージの送信はできません。 自分の画面上では既読をつけずに返信したことになっているかもしれませんが、相手にはメッセージが送れていないということになります。
相手からのメッセージに既読マークをつけないままトークを削除したり友だちをブロックしてしまうことは可能です。 トークを削除したい場合は、トークリスト上で削除したいトークを長押しし、【削除】をタップします。 友だちをブロックしたい場合は、友だちリスト上でブロックしたい友だちを長押しし、【ブロック】をタップします。 LINEの友だちを削除する方法は、別の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
LINEにもストーリーの機能があるのはご存知ですね。 友だちのストーリーを見ると、友だちの画面上で閲覧マークが付きます。 ストーリーを見た友だちは「閲覧」に一覧で表示されます。 ただし、友だちが何時に見たのかを把握することはできません。
付いてしまった既読マークを削除したいと思う人もいるかもしれません。 しかし残念ながら、既読を未読に戻す方法はありません。 既読の機能には、相手がメッセージを確認したという生存確認の意味合いも込められているそうです。
基本的に、メッセージを見るのとほぼ同時に既読マークはつきます。 既読マークをつけるタイミングを手動で設定する方法はありません。 ただし、通信環境が悪い場合や、機内モードなどインターネットに接続されていない場合、相手がアカウントをブロックしている場合は、既読が付くまでにタイムラグが生じる可能性があります。
グループチャット内でも既読マークはつきます。 既読の横に表示される数字は、そのメッセージを見た人数です。 例えば「既読 3」と表示されている場合は、グループメンバーのうち3人が既読したという意味になります。この人数に自分は含まれません。 既読になった人数はわかるものの、誰が見たかを把握することは不可です。
ビジネス版LINEの「LINE WORKS」では、グループLINEのメンバーの中で誰が既読したのかがわかります。 [<既読 ○(数字)]をタップすると画面が切り替わり、既読メンバーと未読メンバーがそれぞれ把握できるようになっています。