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「バックボーン」の意味とは?ビジネス・ITでの使い方、類語「バックグラウンド」との違いを例文つきで解説

「バックボーン」の意味と使い方を解説していきます。「バックボーン」を「バックグラウンド」と混同して使用してる人が多くいるので注意が必要です。語源である英語「backbone」の意味も紹介していきます。

「バックボーン」とは

意味は「物事の中軸をなすもの」

「バックボーン」の基本的な意味は「物事の中軸をなすもの」です。 特に、その人の行動や生き方を成立させる、中心的な考え方を指します。 「思想」「信念」「信条」など言い換えることができます。 「バックボーン」は、その人の精神的な支えや後ろ盾の役割を担う人を指す場合もあります。 また、中心的な考え方を持っているという意から、「バックボーン」は「根性。気骨」という意味でも使います。

語源は英語「backbone(背骨)」

「バックボーン」は英語「backbone」が由来です。 「back」は「背中」、「bone」は「骨」を意味し、「backbone」で「背骨」という意味です。 英語「backbone」は、上記でも紹介した「根性」という意味でも使用する他、「国や組織、社会の中で、他の部分をサポートできる最も重要な部分」という意味でも使います。 この意味はカタカナ語「バックボーン」にはありません。

「バックボーン」の使い方と例文

人に対して「バックボーンがある/ない」と使う

「バックボーン」は人に対して「バックボーンがある/ない」と使います。 「バックボーンがある」は「その人の思想・信条など背景にあり、それを成り立たさせている考え方や心の支えになっているものがある」ということをいい表します。 例えば、学生時代に部活で経験したことが自分の基本的な考え方の基になっているのであれば、「学生時代の部活に彼のバックボーンがある」などと言い表すことができます。 また、「バックボーンがいる/いない」とすると、その人の後ろ盾になる人(特に、権力者)がいるという意味になります。

「バックボーン」の例文

  • 創設者の二人には美容業界で働いていたという共通のバックボーンがある。
  • このような活動をしてみようと思ったバックボーンは特にありません。
  • 仏教に彼のバックボーンがあることは間違いないようだ。
  • あの身長の低さで彼女がパリコレに出演できたのは、強力なバックボーンがいるに違いない。

インタビューで「バックボーンに迫る」「バックボーンを知る」など

インタビューで「バックボーンに迫る」「バックボーンを知る」などと言い表すこともあります。 例えばスポーツ選手など、その人の思想・信条など背景にあり、それを成り立たさせている考え方や心の支えになっているものを探ることを言い表すときに使用する言い回しです。

「バックボーン」の例文

  • 数々の名作を残している有名作家のバックボーンに迫る。
  • インタビュアーはインタビュイーのバックボーンを知らなければ、正しい質問の選択ができない。

「バックボーン」の業界別の意味

ビジネス

「バックボーン」はビジネスシーンでも使用されます。 個人においては、「仕事に対する基本な考え方」という意味で使用されます。 企業においては、「創業理念」を指します。なぜこのような会社を創業するに至ったのかを説明するもです。

IT

IT用語の「バックボーン」は、ネットワークの相互接続地点を結ぶ最も重要な通信回線のことです。 「バックボーン回線」または「バックボーンネットワーク」ともいいます。 バックボーンの通信速度は「太い」「細い」で表現されます。 通信速度が早く、送信できるデータ量も多い場合は「バックボーン回線が太い」、反対に送信速度が遅くて送信できるデータも少ない場合は「バックボーン回線が細い」と言い表します。 「バックホール」は、通信事業者の回線網で、末端のアクセス回線と中心部のバックボーン回線を繋ぐ中継回線・ネットワークのことです。

医療

「医療」における「バックボーン」は「背骨」という意味です。 頭からお尻まで伸びる骨で、人間の体の根幹を成している大きな骨です。

ファッション

ファッションにおける「バックボーン」は、そのファッショの軸となっているスタイルのことです。 例えば、ボヘミアンと言えば「放牧民」がバックボーンとなっていて、風になびく柔軟な生地で流麗さをだすのが特徴であったりします。 ファッションは、バックボーンになるカルチャーとトレンドが組み合わさり、様々なスタイルが作れていきます。 また、「バックボーン」は日本のファッションブランド名でもあります。 コンセプトはモーターサイクルやロックテイストで、アメリカンカジュアルを表現しているファッションブランドで、日本のみならずアジアを中心に世界で展開をしています。

「バックボーン」と「バックグラウンド」の違い

「バックグラウンド」は「背景」「生い立ち」「過去の経験」

「バックボーン」を「バックグラウンド」の意味で間違って使っている人が多くいるので注意が必要です。 「バックボーンを持つ」「バックボーンを背負う」などは完全に誤用とは言い切れませんが、「バックグラウンド」と混同している場合が多いです。 「バックグラウンド」は英語「background」が語源で、「背景」「背後の事情・環境」という2つの意味があります。 特に2つ目の意味は、「バックボーン」と似ています。 しかし、「バックボーン」は「精神的な支えとなるもの」、「バックグラウンド」は「その人の精神を形成した境遇や環境」です。 「その人の精神を形成した境遇」が「精神的な支え」になっているという文脈でのみ、言い換えが可能です。

「バックグラウンド」の例文

「バックグラウンド」の例文

  • このお店で食事をしているときにいつもバックグラウンドで流れている音楽が好きだ
  • この曲の作曲者にはどういうバックグラウンドがあるのだろう。

「バックボーン」の類語

「精神的支柱」「心の拠り所」「生き甲斐」は同義語

「精神的支柱」は「せいしんてきしちゅう」と読みます。 「精神的支柱」の意味は「心の支えになっているもの」です。 その人の精神的支えとなることで、人間関係や仕事がうまくいくというような効果をもたらしている物や人をいいます。 例えば、精神的支柱になるものには、家族や恋人、宗教など様々なものがあります。 「心の拠り所」は「こころのよりどころ」と読みます。 「心の拠り所」の意味は「心理的に支えてくれるもの」です。 辛い時に思い出すと元気になったり、嫌なことを忘れることができる人や物のことです。 「生き甲斐」は「いきがい」と読みます。 「生き甲斐」の意味は「生きていくための支えとなる目標や心の張り合い」です。 生きていることの意義や喜びを見出すことができるもののことです。

「信念」「気骨」「土性骨」などと言い換えるのも可

「信念」は「しんねん」と読みます。 「信念」の意味は「ある教理や思想など、かたく信じて動かない心」です。 正しいと信じ、堅固に守る自分の考えをいいます。 「気骨」は「きこつ」と読みます。 「気骨」の意味は「困難にも屈せず信念を貫こうとする強い心」です。 「土性骨」は「どしょうぼね」と読みます。 「土性骨」は「性質・根性」を強めて言う語です。 簡単に「ど根性」という意味で使用されます。 「ど」は接頭語で、他人をののしってその性質や精神をいいあらわします。

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