「ビハインド」は「遅れている」「試合などで負けていること」の意味で「ビハインドする」「一点ビハインド」と使います。英語「behind」が語源で「後ろに。残って。隠れて。遅れて」という意味の副詞・前置詞として使用されます。
「ビハインド」の意味は、
です。 何かの後ろにある状態や、後れをとっている状態を「ビハインド」といいます。
「ビハインド」の語源は英語「behind」です。 「behind」の意味は「後ろに、残って、隠れて、陰で、遅れて」などで、副詞または前置詞として使います。 「say behind my back」では「私の陰口を言う」という意味になります。
サッカーやバスケ、野球など点数がつくスポーツで「負けていること」を意味します。 例えば、「一点ビハインド」は「一点後ろにある」ということで、「一点負けている」という意味になります。 「ビハインドを背負う」は「負けている状況」を言い表していて、例えば決勝まで進むことが難しい順位にいるというような状況を「ビハインドを背負っている」といいます。 「ビハインドゲーム」なら「負けている試合」という意味です。 また、サッカーやバスケでは、「プルプッシュビハインド」や「ビハインド・ザ・バック」など、「ビハインド」が付く技の名前があります。 「プルプッシュビハインド」は、ボールを片方の足で後ろに異動させて、逆側の足の後ろを通して前へ出すというサッカーの技です。 「ビハインド・ザ・バック」は、ボールを自分の身体の後ろを通してドリブルをするバスケの技です。
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「ビハインドする」はビジネスは「遅れる」という意味で使用されます。 例えば、プロジェクトの進捗状況などが予定よりも遅れてしまっていることを「ビハインドする」と言い表わし、「遅れを取り戻すこと」を「ビハインドを取り戻す」と言い表します。
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「ビハインド」は韓国アイドル用語では「舞台裏」を意味します。 音楽番組などで、アイドルがステージに上がっていないときの姿や、撮影のときの裏の様子を映しているものを「ビハインド」といいます。 韓国では、舞台裏の様子を写した動画を「ビハインド動画」といったりします。 日本でよくいう「オフショット」と同義です。
「ビハインドストーリー」は、「ある物語や出来事の背後で同時進行していた物語」のことです。 例えば、映画における「ビハインドストーリー」とは、本編で描かれている内容にそって「実は背景にはこんな事情があった」など、「裏事情」を描いた物語のことです。
「ラットプルダウン」専用のマシンを使用して上腕二頭筋や、広背筋などを鍛えるというウエイトトレーニングで、マシンのバーを首の後ろに下ろすやり方を「ビハインドネック」といいます。 反対に、バーを首の前に下ろすやり方を「フロントネック」と言います。 ビハインドネックは、大円筋を僧帽筋を刺激することができます。
「チェックビハインド」はカジノ用語です。 最後のプレイヤーが、前のプレイヤーがすでにチェックした後でチェックすることを「チェックビハインド」といいます。
「ビハインドマンボ」はエアロビ用語です。 エアロビの、体の向きを維持したまま足をステップしていく「マンボステップ」を、体を回転させながら片方の足の後ろに踏み込んでいくステップを「ビハインドマンボ」といいます。 「ビハインドマンボ」は「ステップビハインド(マンボ)」ともいわれます。
「バック」の意味は
です。 「ビハインド」も「後ろ」を意味する言葉なので類語であるといえます。 「ビハインド」は「遅れている」「負けている」などネガティブな意味合いで使用されますが、「バック」は「後援につく」などポジティブな意味合いで使用されます。
「アフター」の意味は「後の」「事後の」「以後の」です。 例えば何かを改造するという場面で、改造する前を「ビフォー」、改造した後を「アフター」と言い表わします。 「後」という意味で使用されるので「ビハインド」の類語であるといえます。
「後塵を拝する」は「こうじんをはいする」と読みます。 「後塵を拝する」は「人に先んじられる」「地位や権勢のある人に従うこと」です。 「後塵」とは、馬車などが通りすぎたあとに立つ砂埃のことです。 「砂埃をあびる」ということは「人に先を越されている」ということであり、そこから「遅れをとること」を「後塵を拝する」というようになりました。 また、「すぐれた権力者の追従する」という意味で使用されます。
「後手に回る」は「ごてにまわる」といいます。 相手に先を越され、受け身の立場に立たされることを「後手に回る」といいます。 上述した「後塵を拝する」と同義です。 人の後ろに回ることを意味する慣用句なので、「ビハインド」の類語であるといえます。
「ビハインド」のもとの「後ろ」という意味では、「フロント」が対義語になります。 「フロント」は、「正面。全面」という意味です。 したがって、「フロント」は「ビハインド」の対義語であるといえます。
スポーツで使う「負けている」という意味の「ビハインド」の対義語には「リード」があります。 「リード」の意味は
です。 二つ目の意味が「ビハインド」の対義語になります。 例えば、一点勝っていることを「一点リードしている」と言い表すことができます。 反対に負けているときは「一点ビハインドしている」といいます。
ビジネスで使う「遅れる」という意味の「ビハインド」の対義語には「オンスケ」があります。 「オンスケ」は、「オン・スケジュール」を略した言葉です。 「オン・スケジュール」という言葉の意味は、「予定通りに進んでいること」です。 例えば、ビジネスシーンで何かプロジェクトを進めているといった場合に、 スケジュール(予定)通りに進んでいます 遅れることなく進んでいます 問題なく進んでいます というように、進捗状況を報告するのに使用する言葉です。 「スケジュール通り」という意味なので、「遅れる」という意味の「ビハインド」の対義語であるといえます。
「アヘッド」は、「先じて。前方へ。」という意味です。 得点を競うスポーツで、相手チームよりも得点が多い状態を「アヘッド」といいます。 したがって、「ビハインド」の対義語であるといえます。 ただし、「アヘッド」は日本語としてはあまり使われない言葉です。