「ディレクション」とは「指導」をいう意味をもつ語です。語源は「方向」の意の英語「direction」です。つまり「方向性を決めて導くこと」を指します。ビジネスシーンではプロジェクトの進捗管理やメンバーの業務指導など幅広い業務を指します。
「ディレクション」の語源は英語で、スペルは「direction」です。 英語「direction」の意味は「方向」「行き方」「指導」「目的」で、幅広い意味をもっています。 しかし日本語の「ディレクション」には最も一般的な「方向」という意味はありません。 ちなみに「direction」はアメリカ英語では「ディレクション」ですが、イギリス英語では「ダイレクション」と発音します。
カタカナ語「ディレクション」は、英語「direction」の「指導」という意味を引き継いでいます。 「direction」の原義は「方向」です。 この「指導」というのは、「方向性」を定めて周りの人たちをそちらへ導く、というニュアンスです。 ビジネスシーンで使う「ディレクション」は、プロジェクトにおいて目標を定め、メンバーに業務指導し、進捗を管理することを指します。 映画やテレビ制作の現場でよく使われる「ディレクター」という言葉も同じ意味です。 直訳すると「指導者」「管理者」という意味です。 映像の企画、制作、編集すべての工程でリーダーシップを発揮するのが「ディレクター」です。
「ディレクション業務」はディレクションに関わるすべての仕事を含まれます。 「ディレクション業務」を担う人は「総指揮」「司令塔」にあたります。 ある部署やプロジェクトの責任者であり、企画から制作、スケジュール管理まで幅広く担当し、かつ部下に指示を出し束ねる人を指します。 また、場合によっては他の部署とのコミュニケーションや人事採用まで担当します。 「ディレクション」には思考力と計画力、そして実行力が求められます。 「ディレクション業務」が指す範囲はかなり広く、会社によっても異なりますので、「ディレクション業務」が各社どのような意味で使用しているのかは自分でしっかり確認しましょう。
ディレクション業務に従事することを「ディレクションする」と表現します。 「ディレクションを任せる」ならば誰かにディレクションをしてもらうという意味です。 「ディレクションを受ける」ならば「誰かから指導してもらう」という意味になります。 「ディレクション能力」「ディレクションスキル」という言葉もあります。
「ディレクション」の例文
「ディレクション」と似た言葉に「マネジメント」があります。 「マネジメント」は「管理」という意味合いが強く、自らプロジェクトを前に進めるという意味は持ちません。 「ディレクション」の中に「マネジメント」が内包されているイメージです。 ディレクション業務にマネジメントも含まれています。 しかし、プロジェクトの進行させることに重きを置きたいリーダーは、マネジメントつまり進捗管理だけ他の人に任せる場合があります。 この場合は、「ディレクション」と「マネジメント」が分離します。
「プロディース」は自ら何かサービスを生み出すという意味合いが強い語です。 「ディレクション」も何かを生み出す作業ですが、「プロディース」はより直接的にサービスの制作に関わるニュアンスが強いです。 「ディレクション」の中に、「マネジメント」も「プロディース」も含まれていますが、ディレクターのタイプによって、マネージャー型の人とプロディーサー型の人がいるといえるでしょう。 ただし「プロディーサー」「ディレクター」「マネージャー」という肩書の使い方は会社によってまちまちですので、一概にどのような意味かは定義することは難しいです。
「ディレクション」とは「指導」「監督」「演出」という意味の言葉であり、広告業界やメディア業界でよく使われます。 たとえば、テレビ番組のディレクションは、出演者の演技指導や照明・大道具の管理などを行う総合的な演出のことです。 一般企業では、プロジェクトの進捗管理やメンバーの業務指導をすることを指します。