「コンスタント」の意味は「一定であるさま」「定数」です。「コンスタントに○○をする」など耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。今回は「コンスタント」の意味と品詞の変化、使い方を例文付きで紹介します。「コンスタント」の類語も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「コンスタント」の意味は
です。 例えば、「一定した売上がある」など一定の状態であることや、一定のペースで継続をしていることを「コンスタント」といいます。 また、数学・物理学では「定数」「常数」のことを「コンスタント」といいます。 「定数」「常数」とは、変数の値の変化とは無関係に常に一定の値を示す数字、または文字のことです。 IT用語の「コンスタント」も「定数」という意味です。 IT用語の「コンスタント」は、コンピュータプログラムのソースコードなどで、特定の数値やデータに名前与えて変更することができないもののことです。 医療機器でも「コンスタント」というものがありますが、それは固有名詞なのでここでは説明を省きます。
「コンスタント」の語源は英語「constant」です。 「constant」は「一定の」「絶え間ない」などを意味する形容詞です。 名詞で「定数」を意味する場合もあります。 カタカナ語「コンスタント」は英語「constant」と同じ意味が引き継がれています。
「コンスタンス」という言葉は存在しません。 なんとなく、形容詞「constant」の名詞形「constance」という感じがありますが、違います。 「コンスタントであること」と名詞で表現したい場合は「being constant」とするしかありません。
「コンスタントリー」つまり「constantly」は正しい英語です。 「constantly」は「常に」を意味する副詞です。動詞を修飾して使います。 ただし、「コンスタントリー」とカタカナ語として使用することはまずありません。
「コンスタント」は「コンスタントに〜する」という形で使用されます。 「コンスタントに〜する」で、「〜を継続的にしている」「一定のペースで〜をしている」という意味になります。 例えば、
というような使い方をします。 頻度やペースに関係なく一年一回ずつでも、一ヶ月に一回でも継続的にしているのなら「コンスタントに○○をする」といいます。 ただし、「コンスタント」の具体的な頻度やペースは、文脈によって異なるので注意が必要です。 例えば「コンスタント報告する」であれば、一時間に一回や半日に一回など頻度が多いこともあります。 「コンスタントに○○をしてください」とお願いしたい場合や、お願いをされた場合はトラブル防止のため頻度を確認しておきましょう。
例文
「コンスタントに続ける」は二重表現で誤用です。 「二重表現」とは、同じ意味のある言葉を重ねて使用してしまうことです。 例えば「頭痛が痛い」などが二重敬語にあたります。 「コンスタントに続ける」は、「コンスタント」自体に「持続する」「絶え間なく続く」という意味があるため「コンスタント」の後ろに「続ける」を使用してしまうと二重表現になってしまいます。 「コンスタントにやる」であれば「続ける」という意味になるので二重表現になりません。
「コンスタント」は「コンスタントな○○」という形でも使用することができます。 「コンスタントな○○」で「一定の〜」という意味になります。 例えば
という使い方をします。 例えば「コンスタントな成績」は、一定した成績を取り続けているという意味になります。 「コンスタントな注文」の場合は、「一定した頻度で注文がある」もしくは「一定量の注文がある」という意味があるので、文脈で判断をするしかありません。
例文
「定期的」は「ていきてき」と読みます。 「定期的」の意味は「決まった期間をおいて」という意味です。 何が一定の期間をおいて繰り返し行われることを「定期的」といいます。 したがって、「定期的」と「コンスタント」を言い換えることが可能です。
「恒常的」は「こうじょうてき」と読みます。 「恒常的」の意味は「一定して変わらないこと」です。 途切れることなくずっと続くことを「恒常的」といいます。 したがって、「恒常的」と「コンスタント」は同義であるといえます。 例えば「コンスタントに会う」を「恒常的に会う」と言い換える事が可能です。
「慣習的」は「かんしゅうてき」と読みます。 「慣習的」の意味は「長い期間にわたり行われていること・日常的化していること」です。 「継続的に行われている」という意味では「コンスタント」の類語であるといえます。 ただし、「一定のペースで」というよりは「ずっと続けている」というニュアンスが強く、長く続けられている習わしごとに対して使用される言葉であるため、「コンスタント」と言い換えることはできません。
「コンスタント(constant)」の対義語は「バリアブル(variable)」です。 「variable」も「constant」と同じく、形容詞としても名詞としても使います。 形容詞では「変わりやすい」という意味で、名詞では「変数」という数学用語です。
「コンスタント」の反対の意味をもつ日本語には、