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「パースペクティブ」の意味と語源とは?分野別に使い方を例文付きで解説

「パースペクティブ」は、「物事の見方。考え方。観点」を意味する英語「perspective」が語源です。カタカナ語「パースペクティブ」で使う場合は「見方」以外にも「将来の見通し」「大局観」の意味もあります。視覚芸術の世界では「遠近法」の意味で使われます。

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「パースペクティブ」とは

「パースペクティブ」の語源は英語「perspective」

カタカナ語「パースペクティブ」の語源は英語「perspective」です。 英語「perspective」の語源はラテン語「perspectiva」で「光学」という意味です。 英語「perspective」の和訳は「考え方。観点」です。 より詳しく説明すると「経験や人格に基づいた、物事の個別の見方」となります。 カタカナ語の「パースペクティブ」は様々な意味で使用され分かりづらいですが、原義は「物事の見方」と覚えておきましょう。

「パースペクティブ」はビジネスでは「考え方」「展望」「大局観」

「パースペクティブ」という言葉は日常会話で使うことはほとんどなく、使われる場合はビジネスシーンになります。 「パースペクティブ」は大別すると3の意味があります。 「パースペクティブ」はまず原義通り「考え方」という意味でも使われます。国語辞典には大抵この意味は記載されていません。 この意味の場合、「パースペクティブを広げる」という表現で使われます。 「パースペクティブを広げる」とは、「様々な経験を積み、認知できる世界を広げる」という意味合いです。 「観点。見方」という意味から転じて「将来の見通し。展望」という意味でも使われます。 この意味では「パースペクティブを持つ」「パースペクティブを欠く」などの形で使われます。 「観点。見方」という意味から転じて「釣り合いのとれた見方。大局観」という意味でも使うこともあります。 その場合、「パースペクティブな視点」という言い回しが使われます。 ただしビジネスシーンで使う場合でも、意味がそもそも分からない人が多いでしょうし、どの意味で使っているのか分かりづらいので、あえてこの言葉を使う必要はないとか思います。

「パースペクティブ」の例文

  • 20代のうちに、パースペクティブを広げておいた方がよい。
  • 長期的なパースペクティブを持たないと、第一線で活躍し続けることは不可能だ。
  • 将棋はパースペクティブな視点がものをいう。

「パースペクティブ」の分野別の使い方

「パースペクティブ」は各業界で色々な使われ方がされているので、紹介していきます。

写真・カメラ用語では「遠近法」

「パースペクティブ」は視覚芸術の分野では「遠近法」という意味で使われます。 主に使われるのカメラ用語で、「遠近感」という意味合いで使います。 写真撮影で「パースペクティブ」を出すためには広角レンズを使います。 広角レンズを使用して撮影すると、近くの主被写体が大きく見え、遠くの背景が小さくみえるため、遠近感が強調されます。 逆に望遠レンズを使用すると、主被写体と遠くの背景が近づき遠近感を得ることはできません。 英語「perspective」の語源がラテン語の「光学」とお伝えしましたが合点がいきますよね。 「photo」も元はラテン語では「光」を意味します。 光を読むことがカメラ上達への道とよく言われますが、カメラに関する言葉も語源が「光」に関連するものが多いです。 撮影とは「光の科学」であることがわかります。

美術用語では「透視図法」

絵画の世界では「パースペクティブ」は「遠近感を表現するための絵画の技法」を指します。 「パース」と略して使われることもあります。 最も一般的な「パース」は「透視図法」です。 遠くのものほど小さく描き、地平線上に「消失点」を定めてそこで絵が消えるように描く方法です。

建築用語では「透視図」

建築用語の「パースペクティブ」は、日本語では「透視図」です。 建築業界でも「パース」と略して使われることもあります。 「透視図」とは「建物の外観や室内を遠近法により立体的に描いた完成予想図」です。 昔は手書きでしたが、現在ではコンピュータで専門のアプリケーションが使われます。

舞台用語では「舞台装置の見取り図」

演劇・舞台で「パースペクティブ」といった場合、「舞台装置などの見取り図」を指します。 もっとも初期の遠近法は紀元前5世紀頃の古代ギリシャで舞台美術に使われたものでした。 舞台の上に奥行きを与えるために、平面パネルを置いてその上に奥行きのある絵を描いたといわれています。 「パースペクティブ」という絵画技術が舞台で応用されていたことから、舞台用語で「見取り図」という意味で使用されるようになりました。

心理・哲学では「視点」

心理学や認知学、社会学、哲学の分野でも「パースペクティブ」は使われます。 これらの分野で使われる場合、「物事の見方。視点」という原義に近いです。 「経験や性格に依拠した、事象に対する個別の視点」という意味です。 心理学や認知学では「パースペクティビズム」というものがあります。 「パースペクティビズム」とは「視点さえ変えれば、観察対象も変化する」という内容です。 ありとあらゆる現象に客観的心理などなく、観察者が自己の視点で解釈しているのに過ぎないとニーチェは説きました。

IT分野では「画面構成」

IT分野で「パースペクティブ」といった場合、コンピュタープログラムの総合環境である「Eclipse」上の「画面構成」という意味です。 ウィンドウに表示される複数のビューとエディタで構成される1つの画面構成を指します。 ソフトウェアエンジニアは自分のコーディング作業の目的に合わせてパースペクティブを調整します。

教科書・インターネットツールでは固有名詞

「パースペクティブ」は英語の文科省検定教科書の固有名詞でもあります。 グーグルを運営するアルファベット社の子会社であるジグゾー社が開発したインターネットツールに「Perspective」と呼ばれるものがあります。 適応性の人工知能を用いて、インターネット上のコンテンツをリアルタイムで精査し、悪意のある発言を検知し、独自の「有害度」に基づきフラグ付け、等級付けをします。

「perspective」の使い方と例文

前置詞「on」「from」と使う

「パースペクティブ」の語源である英語「perspective」の使い方を例文付きで解説します。 英語「perspective」の意味は「見方。観点。考え方」の意味で覚えておけば問題ありません。 「point of view」「viewpoint」などが類語です。 下記2つの前置詞と一緒に使うことが多いです。

  • perspective on
  • from perspectve

The newcomer brought a fresh perspective to the project.

新入社員がプロジェクトに新鮮な見解をもたらした。

My perspective on life has dramatically changed since the accident.

あの事件以降、私の人生観は劇的に変わった。

You should consider it again from a different perspective.

違う観点から再考した方よい。

イディオム「put in perspective」「keep in perspective」

「perspective」を含む慣用句には下記があります。

  • get/keep ... in perspective
  • put ... in/into perspective

「get...in perspective」「keep...in perspective」とは「状況や問題を合理的に考える」「釣り合いの取れたものにしておく」という意味です。 「put..into perspective」は「正しい判断をするために他と比較する」「全体像で捉える」という意味です。

You must get things in perspective - the overall situation is not that bad.

状況を合理的に捉えないとダメですよ、総合的な状況はそこまで悪くありません。

The website reached 1 million users this month, and, put this in perspective, it increases by 30% monthly.

今月ウェブサイトは100万ユーザーに達しました。全体的に捉えると、毎月30%増である。

まとめ

「パースペクティブ」は「物事の見方」「将来の見通し」「釣り合いのとれた見方」を意味するカタカナ語です。 語源は英語「perspective」です。 写真や美術の世界では「遠近法」という意味で使われます。

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