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「サブスクライブ」の意味とITでの使い方、「サブスクリプション」との違いとは?

「サブスクライブ」の意味は「利用期間への対価を支払い、サービスを利用すること」です。主にネットサービスに対して使います。語源である英語「subscribe」には「寄付する」「著名する」など複数の意味があります。「サブスクライブ」は動詞で、「サブスクリプション」は名詞です。

「サブスクライブ」とは

「サブスクライブ」の語源は英語「subscribe」

カタカナ語「サブスクライブ」の語源は英語「subscribe」です。 英和辞典をみると「subscribe」には、

  • 寄付する
  • 承諾する
  • 申し込む
  • 予約する
  • 同意する

など、複数の意味があります。 しかし「subscribe」の原義は「商品を買うため、サービスを受けるため、または支援するために組織に定期的に支払いをする」であり、上記の意味は文脈によって和訳を変えているにすぎません。 「承諾する」「同意する」なども、「了承した結果、お金を出す」という意味合いです。 ちなみに「subscribe」は自動詞であるため、文中では前置詞「to」と併用します。 「subscribe to...」と目的語が続きます。

「サブスクライブ」の意味は「利用期間への対価を支払い、サービスを利用する」

英語「サブスクライブ」はすでに動詞ですが、日本語では「する」と組み合わせて「サブスクライブする」の形で使われます。 二重表現のような気もしますが、「サブスクライブ」が外来語なので許容です。「走る」ことを「ランする」「ジョグする」などというのと同じですね。 日本語で「サブスクライブする」といった場合、「利用期間への対価を支払い、サービスを利用する」という意味です。 主にアプリケーションソフトウェアに月または年ごとに一定額を支払い、その期間中は使い放題が可能な場合に使われる言葉です。 例えば「Apple Music」や「Spotify」などの音楽ストリーミングサービスを利用している人は「サブスクライブ」していることになります。 また多くの日本人がサブスクライブしているサービスには、携帯電話サービスやNetflixなどの動画サービスがあります。 雑誌の予約購読することや有料テレビに加入することを「サブスクライブする」ともいいます。 インターネットでなくても「月または年ごとに支払い、サービスを利用する」という意味では共通しています。 しかし、そのようなサービスを利用する人自体が減っているため、「サブスクライブ」といった場合はほとんどインターネットサービスに対して使います。

「サブスクライブ」の活用

「サブスクリプション」は名詞形で意味に違いはなし

「サブスクライブ」に似た言葉に「サブスクリプション」があります。 「サブスクリプション」は英語「subscription」が語源です。 「サブスクリプション」は名詞で、その動詞形が「サブスクライブ」です。 品詞が違うだけで意味は全く同じです。 「サブスクリプション」は「サブスクリプション契約」「サブスクリプション制」「サブスクリプション方式」などともいわれます。 上述の意味をもつ、アプリケーションソフトウェアの販売形式の一種です。

「サブスク」は「サブスクリプション」の略

最近「サブスク」という言葉もよく耳にすると思います。 「サブスク」は単に「サブスクリプション」を略しているだけです。 英語圏ではこのような略語は存在せず、日本特有の言葉です。

「サブスクライバー」は「月額制サービスの利用者」

「サブスクライバー(subscriber)」は「サブスクライブ」に人を表す「er」が付いたものです。 よって「サブスライバー」は「サブスライバーする人」という意味で、「月額制サービスの利用者」「雑誌の予約講読者」「有料テレビの契約者」という意味になります。 「サブスクライバー」はビジネス用語であり、日常会話で使用することはほとんどありません。

「サブスクリプト」は「添字」

「サブスライブ」「サブスク」「サブスクリプション」と似た言葉に「サブスクリプト(subscript)」がありますが、これは全く意味の違う言葉なので注意してください。 「サブスクリプト」は文字の右下に添える文字のことを指します。「下付き文字」ともいわれます。 「サブスクリプト」の文字サイズは通常の文字の4分の1です。

「サブスクライブ」の各ITサービスでの使い方

YouTube

「サブスクライブ」は、YouTubeを視聴しているとよくみかける言葉でもありますよね。 YouTubeにおける「サブスクライブ」とは「チャンネル登録」のことを指します。 YouTubeのチャンネルをサブスクライブすれば、新規動画がアップロードされた時にトップページに優先的に表示されます。 ただし支払いをしているわけではないので本来の「サブスクライブ」の意味からは離れています。 しかし定期的にそのチャンネルを利用することは確かなので、「サブスクライブ」という言葉が使われています。 サービスによって、「サブスクライブ」の意味合いは微妙に変化するので注意しましょう。 「サブスライバー・カウンター」というサービスも存在し、気になるユーチューバーの名前を挿入するとチャンネル登録者数が確認することができます。 英語圏のユーチューバーが圧倒的に強く、現在はスペイン語圏のアカウントも劇的に伸びています。インドの映画サイトが世界最大のチャンネル登録者を誇ります。

Twitch

Twitch(トゥウィッチ)というゲーム実況動画サービスをご存知でしょうか? Twitchはゲーム実況・解説に特化したYouTubeと捉えると分かりやすいかと思います。 日本ではそこまで有名ではありませんが、英語圏では知らない若者はいないほど有名な動画サイトです。 実は通販最大手のAmazonが運営しています。 Twitchにおいて「サブスクライブ」というのは、「ゲーム実況者を支援するために課金する」という意味になります。 これは本来の意味の「サブスクライブ」に近いですね。 支援する期間を1か月から3か月の間で、月額を5ドル、10ドル、25ドルの3つから選択することができます。

Steam

Steam(スティーム)はソフトウェア配信、コンテンツ管理を目的としたゲームプラットフォームです。 利用することで、オンラインストアを通してのソフトウェア購入、プレイヤー間の通信対戦、ゲームのバージョンアップなどを行うことができます。 このSteamにおいて「サブスクライブ」とは、ユーザーが独自に作成した作ったデータ(MOD)を、ゲームの中に導入することを意味します。 MODをサブスクライブをすることで、機能を拡張することができ、自分の理想のゲームへと近づきます。

「サブスクライブ」の類語

定額利用/定期購読/定額制

「サブスクリプション」の類語は「定額制」です。 よって、その動詞である「サブスクライブする」の類語は「定額利用する」「定期購読する」などになります。 また、「(定額制サービスを)契約する」も類語にあたります。

ライセンス契約

ソフトウェアサービスの購入は、「購入」といっても「使用する権利を付与される」ことを指します。 ハードウェアとは違い、物が届くわけではありません。 このソフトウェアの購入形態のことを「ライセンス契約」といいます。 「ライセンス」とは「許可」という意味です。 ありとあらゆるソフトウェアの「購入」は、支払い方法の違いがあれど、すべてライセンス契約になります。 よって、「サブスクリプション」も「ライセンス契約」の一部にあたり、「ライセンス契約する」は「サブスクライブする」の類語にあたります。

「サブスクライブ」の対義語

従量課金/従量制

「定額制」の反対語は「従量制」です。 「従量制」は「じゅうりょうせい」と読みます。 「従量制」とは、「用量や利用時間に応じて料金を決める仕方」を指します。 よって、「従量課金」が「サブスクライブ」の対義語です。

買い切り

「買い切る」も「サブスクライブ」の対義語になります。 「買い切り」とは「一度で残らず買い取る」という意味です。 音楽で例えるならば、サブスクリプションはストリーミングサービスで、買い切りはダウンロード販売になります。 「サブスクリプション」も「買い切り」もライセンス契約ではありますが、支払い方法が異なるため、対義語といえます。

アンサブスクライブ/キャンセル

「サブスクリプションをやめること」は「アンサブスクライブ」または「キャンセル」といいます。 「アンサブスクライブ」は「subscribe」に打ち消しの「un」をつけた語で、「購読を中止する」「登録のキャンセルをする」という意味です。

まとめ

「サブスクライブ」とは「定額制サービスを利用する」「定期購読をする」という意味のカタカナ語です。 語源である英語「subscribe」には「寄付する」「著名する」「同意する」など複数の意味があります。 「サブスクライブ」は動詞で、名詞形が「サブスクリプション」になります。

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