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「ロス」の意味とは?〇〇ロスの使い方、語源の英語「loss」、類語について解説

「鬼滅ロス」「愛の不時着ロス」「タモロス」などの「ロス」とは何のことでしょうか?今回は「ロス」の意味と使い方、語源、類語をわかりやすく解説しています。

「ロス」の意味と使い方

「ロス」の意味①損失

「ロス」の一つ目の意味は「損失すること」です。 また、「損失」そのものを「ロス」といいます。 売上に対してなどビジネスシーンで多く使用される言葉ですが、日常会話でも「時間」や「機会」に対して使用されます。 例えば、スポーツでも「ロスタイム」という用語があります。 「ロスタイム」は、和製英語で「負傷者の手当などで無駄にした時間」という意味です。 英語では「Additional Time(アディショナルタイム)」といいます。 電気工学用語「スイッチングロス」は、「電気回路の開閉に伴う電力の損失」のことで「スイッチング損失」ともいいます。

例文

  • 渋滞のせいで1時間ほどロスしてしまった。
  • ロスした時間を取り戻すために、寝る間も惜しんで勉強をしている。
  • 改善策を練ったおかげで食品ロス2割削減することに成功した。
  • 今後の課題はエネルギーロスを減らすことであるといえる。
  • 機会ロスを防ぐために情報収集を怠らないように心がけています。

「ロス」の意味②喪失感

「ロス」の二つ目の意味は「喪失感」です。 上述した「ロス」の「損失すること」が原義となって日本では精神的な意味でも使用されるようになりましたが、これは日本独特の使い方です。 日本では、自分の大切にしていた人や物を失ってしまったときの悲しみや喪失感を「○○ロス」と表現します。 「○○ロス」が使われはじめたのは、2000年の初め頃です。 大切に飼っていたペットとの別れによる虚脱感や悲しみといった感情で精神に大きな影響が出てしまう「ペットロス症候群」から転じて、「〇〇ロス」と使われるようになったと考えられています。 「〇〇ロス」はいわゆるオタク用語で、好きなアイドルや芸能人の引退や休業で抱く喪失感に対して使用されることが多いです。 例えば、安室奈美恵さんが引退をするときに多くの人が「安室ロス」と口にしていました。 また、好きな芸能人が結婚をしたというときにもショックから「○○ロス」と表現されます。 最近では、「逃げ恥ロス」「愛の不時着ロス」というように、毎週楽しみにしていた連続ドラマやアニメの最終回が終わって「楽しみがなくなってしまってしまった」という喪失感を言い表すことも多いです。

「ロス」の意味③ロサンゼルス

「ロス」は「ロサンゼルス」の略でもあります。 ロサンゼルスは、アメリカ合衆国のカルフォルニア州にあり、ニューヨークの次に人口の多い都市です。 ロサンゼルスを略して「ロス」と呼ぶ人は非常に多いです。 また、最近の若者は「Los Angeles」の頭文字をとって「LA(エル・エー)」といいます。 アメリカ人もロサンゼルスのことは「LA(エル・エー)」と略していいます。 サンフランシスコは文章では「SF」と書くことはありますが、口語で「エス・エフ」とはいいません。

「ロス」の語源

「ロス」は英語「loss」が由来

「ロス」というカタカナ語の語源は英語「loss」です。 「loss」は「失うこと」という意味の名詞です。 様々な場面で使う言葉です。 たとえば、「loss of memory」で「記憶喪失」、「loss of a book」で「本の紛失」、「loss of a child」で「子を失うこと」という意味になります。

「lose」「lost」の違い

「loss」は名詞ですが、動詞は「lose」です。 「lose」は「負ける」という意味もありますが、原義は「〜を失う」です。 「ルーズソックス」などの「ルーズ」は「緩い」という意味の「loose」で、別の単語です。 この「lose」の過去形または過去分詞形が「lost」です。 形容詞的に使うこともあります。 「get lost」で「迷子になる」という意味です。 「Get lost!」と命令形にすると「失せろ!」という意味になります。

I always feel lost in life.

いつも人生に迷っている気がする。

「ロス」の類語

①の意味では「マイナス」「負債」「欠員」

ビジネスシーンなどで使用される「ロス」の類語には「マイナス」「負債」「欠員」などがあります。 「マイナス」は、「不足」「赤字」という意味で使用されます。 売上が赤字だったときなどに「今月の売上はマイナスだ」などと言い表わします。 「負債」は、「第三者に対して負っている金銭上の負担」です。 借りたままになっている金銭などを「負債」といいます。 「欠員」は、「定員に満たないこと」です。

②の意味では「虚無感」「空虚感」「寂寥感」「無気力」

「虚無感(きょむかん)」は、「すべてが虚しく感じること」です。 何事も意味や価値が見いだせなくなってしまう感覚を「虚無感」といいます。 「空虚感(くうきょかん)」は、「物事の内容や心の内部が空っぽでむなしいこと」です。 例えば、ふと人生を振り返ったときに「自分の人生はなんて平凡でつまらないものなんだ」と、突然無償に虚しくなったりするような、そんな気持ちを「空虚感」といいます。 「寂寥感(せきりょうかん)」の意味は「むなしく物寂しい気持ち」です。 「寂」と「寥」という「寂しい」という意味のある漢字を二つ重ねてより寂しく虚しい気持ちを表現している言葉です。 「無気力」は、意欲が低下し無気力な状態が続いてしまう精神状態のことです。 例えば、受験が終わったあとなど目標を達成したときに、目標がなくなってしまったことで喪失感を抱くことが原因で起こりやすいと言われています。

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