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「ジャンル」の意味と使い方、類語「カテゴリー」との違い、オタク用語を解説

「ジャンル」という言葉の意味と使い方を正しく理解していますか?類語「カテゴリー」との違いと使い分けはしっかり説明できますか?今回は意味がややこしい「ジャンル」について詳しく解説していきます。

「ジャンル」の意味と使い方

「ジャンル」の意味は「芸術作品の区分」

「ジャンル」とは「芸術作品の種別。様式」を指します。 特に文学における形態上の分類を指すことが多いです。 たとえば、詩や小説、戯曲、日記、説話などそれぞれが別のジャンルです。 「ジャンル・ミックス」は、複数のジャンルをまたがった文学作品を指します。 文学以外でも音楽に対してもよく「ジャンル」という言葉が使用されます。 そこから転じて、日常会話では単に「種類。部門」という意味で使われる場合があります。 しかし、芸術作品に限定して使うのが本来は正しいとされます。 博物学では「属」を指します。

「ジャンル」の例文

  • 彼女の本棚はジャンル別にしてある。
  • 映画はジャンルを問わず何でも観る。
  • 彼らは新しいアルバムで新しいジャンルに挑戦している。
  • 「ジャンル」の語源はフランス語「genre」

    「ジャンル」という言葉の語源はフランス語「genre」です。 フランス語が由来で英語でも「genre」のスペルのまま使用されます。 英語「genre」の発音は「ジャンラ」です。 意味は同じで、「芸術作品における種類」です。 日常会話で「どんなジャンルの〜」などという場合は「kind of」が最も頻繁に使用されます。

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    「ジャンル」はオタク用語でもある

    「ジャンル」という言葉はオタクの皆様の間でも使用されます。 マンガ、アニメ、ゲーム、ライトノベル、芸能、音楽、創作などの分類を「ジャンル」といいます。 上述した「ジャンル」の使い方と基本的には同じです。 マンガやゲームなども芸術作品の一つであるため、「ジャンル」という言葉を使用することに違和感はありませんね。 ただし、ジャンルをさらに細分化し、作品やキャラクターそのものを「ジャンル」と表現する場合があり、これが一般的な「ジャンル」とは使い方が違います。 ジャンルの中に自分だけが好きな傾向を見出し、ジャンルをさらにジャンル分けするという作業になります。 自分がハマっているジャンルを「自ジャンル」といったりもします。

    「ジャンル」の類語との違い

    カテゴリー

    「ジャンル」とよく混同される言葉に「カテゴリー」または「カテゴリ」があります。 「カテゴリー」の意味は「範囲。部門」です。 「カテゴリー」の由来はドイツ語「Kategorie」です。 ドイツ語から英語「category」になりました。 ドイツ語の語源はギリシア語「κατηγορία(カテゴリア)」で、もともとは哲学用語です。 アリストテレス以来の用語で、「物事をそれ以上分類することができない、最も根本的な基本概念」という意味です。 哲学用語の語源からわかる通り、「カテゴリー」というのは「これ以上細かく分けられない」分類です。 「ジャンル」にはその意はありません。 また、「カテゴリー」は分類する対象は芸術分野に限定しておらず、多岐に及びます。 ちなみに日本語の「範疇(はんちゅう)」はドイツ語「Kategorie」の訳語です。 「カテゴライズする」で動詞になります。 「カテゴリーキラー」は「ある特定のカテゴリーの商品だけを専門的かつ徹底的に取り扱い、豊富な品揃えと低価格を実現している店舗」を指します。

    「カテゴリー」の例文

    • 「犬」と「猫」は、動物という同一のカテゴリーに属する概念だ。
    • お客様のご要望をカテゴリー別に調査する必要がある。

    「範疇」の意味と使い方、類語、英語表現、「範囲」との違い

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    セクション

    「セクション」の意味は「区画。部門」です。 組織や新聞の欄に対して使います。 例えば、会社の「セールスセクション」、新聞の「ホームセクション」といったりします。 語源は英語「section」です。 「セクション」は「カテゴリー」ほど細かく分類したものではありません。 単に都合上区分したものが「セクション」です。

    フィールド

    「ジャンル」は「分野」という和訳が当てられることがありますが、学問などの分野を意味するカタカナ語は「フィールド」です。 例えば、ノーベル賞には「化学」「物理学」「生理学医学」「文学」「平和」がありますが、これらの「分野」は英語では「field(フィールド)」です。 ちなみに「部門」を意味する英語は「department」です。 しかし日本語で「デパートメント」とはいいません。 日本で「デパートメント」というと、「デパートメントストア」つまり「デパート」のことを指してしまいます。

    クラス

    「クラス」の原義は「階級」です。 「トップクラス」「ファーストクラス」などと使います。 英語「class」が語源ですが、「I come from middle-class family.(中流階級の家庭出身です)」などと使います。 そこから転じて「学級」という意味があります。 もともと学級も身分や学力などによって区分されていたため「クラス」という言葉が使われています。

    タイプ

    「タイプ」は「型」という意味です。 「古い型の車」などと使います。 「タイプ」は人を共通する特性で分けたときの類型の意味もあります。 特に「自分の好みである人の類型」も指して「好きなタイプ」といったりします。 この意味の「タイプ」は「ジャンル」「カテゴリー」の類語にあたります。 ただしこの用法の「タイプ」は人に限定していますので、使い方が大きく異なります。

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