「kind of」という表現はハリウッド映画などを観る人はよく見聞きするフレーズだと思います。学校では「What kind of...?」などのフレーズで習った方が多いでしょう。この「kind of」という言い回しは実はもっと色々な意味がありネイティブが日常的に頻繁に使います。そこで今回は「kind of」の意味と使い方を徹底解説していきます。
※音声付き例文がありますので、発音の確認にご活用ください。なお、音声はアメリカ英語になります。
中学校で習ったことがある人が多いと思いますが、「kind of」の一つ目の意味は「種類」です。 kind of 名詞:◯◯の種類 という意味になります。 「a kind of...」とすれば「一種の...」、 「this kind of...」で「この種類の...」、 「that kind of...」で「あの種類の...」、 「all kinds of...」で「あらゆる種類の...」 「what kind of...」で「どんな種類の...」という意味になります。 例文です。
What kind of food do you like?
どんな種類の料理が好きですか?
That's a kind of love too.
それも一種の愛だよね。
I can say this. He is not that kind of man.
これだけ言える。彼はそういう男じゃないよ。
She is fluent in all kinds of major languages.
彼女はあらゆる種類の主要言語を操ることができる。
「kind of」で「...の種類」という意味であることは冒頭で説明しました。 そこから転じて「kind of」で「...みたい、...に似ている、...的な」などのように、「種類」という意味よりもっと曖昧に使うこともあります。 この意味の場合、「kind of like」という形で使うことも多いです。 「like」 単体でもほぼ同じ意味ですが、「kind of like」という言い回しをネイティブはよく使います... 「kind of like」はスラング的でカジュアルな表現になるので、日常会話ではネイティブはよく使いますが、ビジネス文書など堅い書き言葉では避けた方がよいでしょう。
This texture is kind of like real meats.
この食感は本当のお肉みたいだね。
We've made a new web service. Let's see. It's kind of like Uber for pets.
弊社で新しいウェブサービスを作りました。えっと、それはペット版ウーバーみたいなものです。
「kind of」は主に形容詞、動詞(実は「kind of」はどんな品詞も修飾可能!)を修飾して、「ちょっと、なんか、まあ、少し」などという意味で使います。 ストレートに主張したくない時に曖昧に表現できるので、とても便利な言い回しですが、使い過ぎると「意見がはっきりしない奴」だと思われてしまうので気をつけましょう。
などと近いニュアンスです。 「kind of」で名詞を修飾するときは、基本的には「...の種類の」もしくは「...みたい」という意味になります。しかし「a fool(愚か者)」のように形容詞のような名詞を修飾するときは、「kind of」は「なんか、ちょっと」というニュアンスになることもあります。
It's kind of hot out here.
ここはちょっと暑いね。(形容詞を修飾)
He is kinda a fool.
彼はちょっと馬鹿だね。(名詞を修飾)
It's raining kind of day.
今日はなんか憂鬱な日だな。(名詞を修飾)
上記の例文は、「raining kinda」=「雨が降ってる感じの」というニュアンスなので「憂鬱な、気分がのらない」という意味合いになります。 実際に雨が降っていない日でも使います。
He is a cool kind of a guy.
彼は落ち着いていい感じの男性ですよ。(名詞を修飾)
上記の例文のように、 形容詞+kind of+名詞 のパターンもあります。 「a cool kind of a guy」と「kind of a cool guy」は同義で、どちらの表現も可能です。
I kind of like Japanese food.
まあ和食は好きかな。(動詞を修飾)
「kind of」は「少し、まあまあ」など程度や規模などが小さいときに使う表現です。 実際に程度が小さいため「kind of」を使うのが基本ですが、本当は程度が大きいのにそれをあえて婉曲表現(もしくは嫌味)で「kind of」を使う場合もあります。 その場合は、「kind of」の意味は「結構、かなり」となります。 ネイティブがどのようなニュアンスで「kind of」を使っているのかは文脈や場面で判断するしかありませんので注意しましょう。
You are kind of late! What are you thinking?
かなり遅刻してるじゃないか!何考えてるんだ?
「kind of」は単体で返事・返信としても使うことができます。YESでもNOでもないときに使うことができます。本当はYESだけと直接的にYESと言いたくないときに「kinda」は便利です。 「まあね、そうね」という日本語に近いです。
などのニュアンスに近いです。
"Do you love me?" - "Kind of."
「私のこと好き?」-「まあね」
"Are you really feeling up to it?" - "Yeah, kind of."
「本当に出来そうなの?」-「うん、まあ」
「my kind of + 名詞」という形で「好きな、タイプの」という意味もあります。
などのニュアンスに近いです。
Lady Gaga is my kind of female singer.
レディー・ガガはわたしの好きな女性歌手だ。
形容詞「kind」の意味は「優しい、親切な、思いやりのある」という意味です。
などの文型があります。 「誰々に優しい」は「be kind to」といいます。 ☓「kind for」は誤用なので気をつけてください。
It's very kind of you to let us see your new house.
新築のお家を見せてくれて、どうもありがとうございます。
上記のように「It's kind of you to...」で「...してくれてありがとうございます」というニュアンスになります。直訳は「あなたは...してくれて親切ですね」となりますが、感謝の気持ちがあるときに使うのが普通です。
「kinda」は「kind of」を口語体で、「kind of」を言いやすくしたものです。「kinda」の意味と使い方は「kind of」と同じです。 「kinda」はそのまま「カインダ」と発音します。 「kinda」は「kind o'」「kinder」などと表記されることもあります。 日常会話の口語ではネイティブは「kinda」をかなり使います。
「kind of」という表現は知っている人が多いと思いますが、「of a kind」という表現は知らなかった人が多いのではないでしょうか? 名詞 of a kind の形で使います。「名ばかりの◯◯」「一応の◯◯」という意味になります。 批判的なニュアンスがあるので、使うときは気をつけてください。 例えば、
He is a doctor of a kind.
彼はあれでも一応医者なんだよ。
The office has a meeting room of a kind, but it's too small for even four people to get in.
オフィスに一応会議室はあるんだけど、小さすぎて4人でさえ使うことができないんだよ。
「of the kind」で「そんな」という意味になります。「like that」と同義です。 「something of the kind」「anything of the kind」という使い方をします。 イギリス英語で使われるのがメインで、アメリカ英語ではあまり使われません。 アメリカ英語では「something like that」「anythiking like that」というのが普通です。
"You said I was ugly!" - "No way! I've never said anything of the kind!"
「あんた私のことブスって言ったでしょ!」-「まさか!そんなこと言ったこと一度もないよ」
「sort of」は「kind of」と同じ意味で使うことができます。(「sort」には「親切」の意味はありません) 「sort of」は略して「sorta」と言うこともあります。 ただ、アメリカ人は「kinda」「kind of」を、イギリス人は「sorta」「sort of」を好んで使う傾向があります。
I think she is sorta cute.
彼女はなんか可愛いと思う。
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