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「荒い」と「粗い」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「荒い」は人の動きが激しいこと、性格が荒々しいことという意味です。対義語は「穏やか」です。「粗い」は網目などが大きいこと、大雑把であることという意味です。対義語は「細かい」です。

「荒い」と「粗い」の違い

荒い(あらい)
①人や物の動きが激しいこと。 ②性格が荒々しいこと。
粗い(あらい)
②網目などが大きいこと。 ②大雑把であること。

「荒い(あらい)」の意味は、動きや勢いが激しいです。 例えば「波が荒い」「息遣いが荒い」などと使います。 転じて、相手に対する態度が乱暴など性格があらあらしいという意味でも使われます。 例えば「彼は気性が荒い」などと使います。 「荒い」の対義語は「穏やか」です。 「粗い(あらい)」の意味は、編み物や模様の目や粒が大きいです。 例えば「編み目の荒いセーター」「粒の粗い塩」などと使います。 転じて、物事のしかたが大まかで細やかなことまで配慮していないという意味で使われます。 例えば「粗い計画」「やり方が粗い」などと使います。 「粗い」の対義語は「細かい」です。 「荒い」は人や物の動きを表す言葉であり、「粗い」は人や物の状態を表す言葉です。 「仕事があらい」のように、どちらも使える場合もあります。 「仕事が荒い」は乱暴に激しく仕事をするという意味になり、「仕事が粗い」は大雑把で雑な仕事をするという意味になります。

「荒い」の意味と使い方

「荒い」は「あらい」と読みます。 「荒い」の意味は、

  1. 物事の仕方が乱暴で、丁寧さや細やかな心配りを欠いている
  2. 性格があらあらしいこと
  3. 勢いが激しいこと

です。 「荒」には「あれる。土地があれはてる。あらす」という意味があります。 「荒」を含む熟語には「荒野(こうや)」「荒海(あらうみ)」などがあります。 一つ目の「物事の仕方が乱暴で、丁寧さや細やかな心配りを欠いている」という意味では、「スマホの扱い方が荒い」「語気が荒い」などと使います。 二つ目の「性格があらあらしいこと」という意味では、「彼は気性が荒い」というように性格に対して使います。 三つ目の「勢いが激しい」という意味では、「台風の影響で波が荒い」などと使います。 「荒い」の対義語は「穏やか」です。 「穏やか」の意味は、落ち着いていて静かなさまです。

「荒い」の例文

  • 彼はお金遣いがとても荒いので、お給料をすぐに使い切ってしまう。
  • 彼女はお酒を飲むと気性が荒くなってしまう。
  • 興奮しているのか鼻息が荒い。

「粗い」の意味と使い方

「粗い」は「あらい」と読みます。 「粗い」の意味は、

  1. 編み物・模様などの目や粒が大きい
  2. 表面がざらざらしていて滑らかではない
  3. 物事のしかたが大まかで、細やかなことまで配慮していない

です。 「粗」には「おおざっぱ。そまつ」という意味があります。 「粗」を含む熟語には「粗雑(そざつ)「粗目(ざらめ)」などがあります。 一つ目の「編み物・模様などの目や粒が多い」という意味では、例えば「目の粗い網を使う」などと使います。 二つ目の「表面がざらざらしていて滑らかではない」という意味では、「肌触りが粗い服」などと使います。 三つ目の「物事のしかたが大まかで、細やかなことまで配慮していない」という意味では、「素人が描いた粗い絵」などと使います。 この意味では「おおざっぱ」と言い換えることができます。 「粗い」の対義語は「細かい」です。 「細かい」の意味は「意図追突の形が非常に小さい」「小さいとこまで行き届いている」です。

「粗い」の例文

  • 目の粗いザルでは麺の湯切りはできない。
  • 手触りの粗い毛布は使いたくない。
  • 計画の立て方が粗かったせいで、旅行中トラブルが多かった。

まとめ

「荒い」と「粗い」は、どちらも「あらい」と読む同訓異字です。 「荒い」の意味は、人や物の動きが激しいことです。 「粗い」の意味は、編み物や模様などの目や粒が大きいことです。 例えば「気性があらい」であれば、「荒い」を使います。

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