「行き詰まる」と「煮詰まる」という言葉をご存知でしょうか。「話し合いが行き詰まる」「話し合いが煮詰まる」といったように使います。では、この二つの言葉の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。どちらも同じ意味を表していると思いますよね。実は「行き詰まる」と「煮詰まる」ではそれぞれ意味が異なります。この言葉は日常会話でも使うことが多いので、意味について正しく覚えておく必要があります。意味をきちんと覚えておけばいざという時に使えます。そこで今回は「行き詰まる」と「煮詰まる」の使い分けについて解説していきます。適切に知って、上手く使い分けできるようにしましょう!
「行き詰まる」・・・困難や支障にあって、物事がそれ以上発展しないこと 「煮詰まる」・・・・話し合いや相談を十分に重ねて、結論を出す段階になること
「行き詰まる」と「煮詰まる」では、反対の意味を持つ言葉となります。 「煮詰まる」は「行き詰まる」と同様に、「物事がそれ以上前進しない」という意味で使われていることが多いですが、これは誤用です。注意しましょう。
「行き詰まる」は<ゆきづまる>もしくは<いきづまる>と読みます。 「行き詰まる」の意味は、
です。 「行き詰まる」は道がなくて前に進めないことから、物事がそこから前に進まないことも意味するようになりました。物事が上手く進まずに、どうしようもなくなる状態を表します。 主に、「◯◯が行き詰まる」という形で用います。 「道がなくて進めない」という意味では、「道が行き詰まる」「通りが行き詰まる」などと使います。 よく「行き詰まりの道」「行き詰まりの路地」と言いますよね。この「行き詰まり」を動詞化したものが「行き詰まる」となります。 「仕事が行き詰まる」「企画が行き詰まる」などは「物事が前進しない」という意味で使われています。例えば、計画が内容通りに上手く進まなかったり、失敗した場合に「計画が行き詰まる」と表現できます。 「行き詰まる」の類語には、「停滞する」「立ち往生する」「万策尽きる」「極まる」「滞る」「蟻地獄に陥る」「八方ふさがり」などがあります。
例文 「道がなくなり、そこから進めない」という意味
「困難があって、物事が発展しない」という意味
「煮詰まる」は<につまる>と読みます。 「煮詰まる」の意味は、
です。 元々「煮詰める」は料理用語です。 食べ物や飲み物を十分に煮込んで、水分が減った状態を表します。煮詰めることで、味の成分をギュッと詰めたり、味を染み込ませることができます。 そこから転じて、話し合いが行われて結論に達する状態も表すようになりました。 「煮詰まる」は「議論が煮詰まる」「計画が煮詰まる」といったように、「物事がそれ以上進まない」という意味で使われていることが多いですが、これは誤りとなります。 物事が完成に近づいたり、最終的な判断を出せる状態を表す場合に「煮詰まる」を使います。 「煮詰まる」はマイナスな意味合いではなくて、プラスな意味合いで用いることができます。 例えば、「議論が煮詰まる」だったら「議論が途中で進まなくなる」という意味ではなくて、「議論が終わりに近づき、結論が出そうな状況」を意味します。 「煮詰まる」の類語には、「終局に向かう」「意見が出尽す」「まとまる」「結論に至る」などがあります。
例文 「長く煮て、水分がなくなる」という意味
「十分に話し合いが行われて、結論が出る」という意味
元NHKアナウンサーの著者が教科書通りの敬語ではなく、様々なシーンで使うことができる生きた敬語表現を紹介しています。文法的に正しい敬語でも、言い回しや場面によっては相手に不快感を与えてしまう場合があります。こちらの本では ”気の利いた敬語” の使い方を、言葉のプロがコンパクトに解説しています。
同じ内容でも伝え方次第で結果が全く変わってしまう。そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?実は言葉の選び方や順序には公式があり、それに気付きさえすれば、ビジネスシーンだけではなく人生全般でのコミュニケーションを円滑にすることができます。こちらの本では、相手の返事を「ノー」から「イエス」に変える具体的な方法が体系化されています。
偏差値35だった筆者が、二年間の浪人と東大合格の末にたどり着いた読書術を余すところなく大公開しています。文章を読み込む力や論理的に整理する力などが劇的に向上する実践的な読み方が分かりやすく解説されています。仕事・勉強の生産性を上げたい人にも読書嫌いにも効果テキメンの一冊です。