「エアプ」とは「エアプレイ(ヤー)」を略したネット用語。もとは「ゲーム未経験者が経験者のように発言したり振る舞ったりする」という意味。そこから転じ様々な場面で「知ったかぶりをすること」という意味する。この「エア」は「エアギター」が語源で「架空の」「事実ではない」という意味の形容詞。
「エアプ」は「エアプレイヤー」を略したネットスラングです。 「エアプレイヤー」とは、実際にプレイしたことのないゲームをあたかも実際にプレイしたかのように振る舞うプレイヤーのこといいます。 現代では、インターネットなどからゲームに関する情報を集めることが可能であるため、実際にゲームをプレイしていないにも関わらず知識をひけらかす人たちが増えている傾向にあります。 そういった、実際にプレイしていないのに知識をひけらかす・プレイしている人を煽るといった行為をする人を「エアプ(エアプレイヤー)」と呼びます。 また「エアプ」は「エアプレイ」の略でもあります。 それはあたかもゲームが詳しいかのように語ったり振る舞ったりする行為そのものを指します。
「エアプ」の語源は、「エアギター」です。 「エアギター」は、ギターを持たずに流れている音楽に合わせて実際にギターを弾いているように演技をするパフォーマンスのことをいいます。 1970年代のハードロックボーカリストが、長いギター・ソロの最中に手持ち無沙汰になってしまうのを解消するために、マイクスタンドをギターに見立てて弾く真似をしたことがエアギターが流行る発端となったと言われています。 「エアギター」は、実際にギターを弾いているよりも大げさな身振りをすることが特徴で、ダンスの特殊な形態として捉える考えもあり、エア・ギターの世界選手権が開催されるほど世界で認知されていくようになりました。 そこから、「実際には行っていないけれど、しているように振る舞うこと」を「エア○○○」というように使用するようになっていきました。 「エアギター」の「エア」の語源は英語「air」で、「空中の」という意味です。 「エア◯◯」と使われた場合の「エア」は「架空の」「実体がない」「想像上の」という意味ですが、形容詞「air」には本来その意味はありません。
近年では、「モンスト」や「ポケモン」といったゲームでも「架空のプレイヤー」というニュアンスで使用されます。 とくに、モンストやポケモンなどに関する情報をまとめたインターネット上のサイトで、あきらかにプレイしたと思えない見当違いなアドバイスを書き込む人を「架空のプレイヤー」として「エアプ」と呼びます。 また、実際にプレイしているゲームであっても、あまりに知識が乏しい・経験が足りないという場合にも「エアプ(架空のプレイヤー)」と認識されてしまうことがあります。 ネットから仕入れて得た情報量と、本人の経験値が合わないといったことが、「知ったか」に該当されエアプとされてしまうのです。
「エアプ」の例文
「エアプ」は、元々オンラインゲームやソーシャルゲームといった分野で使用されている言葉でしたが、現代ではジャンルを問わず「知ったかぶり」という意味合いでTwitterやYouTubeといったSNSで使用されています。 「お前エアプかよ」「エアプ乙」などと半可通な知識をふりまわす人を非難する時に主に使われます。 知ったかぶりをする人たち総称して「エアプ勢」などということもあります。
「エアプ」の例文
実際は◯◯したことないのに知ったかこと、または人を「○○エアプ」と表現します。 代表的なものには「社畜エアプ」「人生エアプ」「雪国エアプ」「田舎エアプ」「母親エアプ」「受験エアプ」「入院エアプ」「相撲エアプ」などかなり多くあります。 「エアプ二次創作」は少し使い方が異なり、「原典をよく知らないのに二次創作していること」を意味します。
「◯◯エアプ」の例文
「エアプ」は謙遜するために、クッション言葉として「エアプですが・・・」と使用することもあります。 自ら「エアプですが〜…」と使用される場合は「やっとことはないのですが〜…ではないのですか?」「やったことはないのでただの印象ではありますが〜…」というように控えめに提案したり遠慮しながら意見する時に使います。 エアプであると見透かされるとネット民から攻撃され叩かれることから、先に自ら公言して予防線を張る意図があります。
例文
「運営エアプ」の場合は、ゲームをプレイしたことがない運営という意味ではなく「ユーザーを理解できてない運営会社」という意味合いで使用されます。 例えば、運営がゲームの中に不具合があることを気づかずにリリースでしてしまった場合や、実際のゲームの使用にそぐわない発信をしたというような場合には「運営エアプ」と言われてしまいます。 つまり、「運営エアプ」とは実際にプレイしていれば気づかないわけないのにおかしい!というニュアンスが含まれています。
例文
「エアプ」と同じようにゲームを実際プレイしていないのにあれこれ知ったようなコメントを述べたりする人を言い表す言葉に「動画勢」という言葉があります。 「動画勢」とは、YouTubeといった動画サイトに投稿されているゲーム実況動画に対して、あたかも実際に自分がプレイして得た知識であるかのように偉そうなコメントをする人たちのこと指す言葉です。 元々、格闘ゲームの動画を見ている人たちを指す言葉として使用されていましたが、現代では格闘ゲームに限らず、様々なゲームに対して見ているだけなのに大口を叩く人という意味で使用されています。
「エアリプ」の例文
「舐めプ」は、「舐めたプレイ」の略です。 「ゲームの対戦中に勝手に手加減をしてプレイすること」をいいます。 「舐めプ」は、対戦相手と実力に差があるといった場合に相手を舐めておこるもので、本気で対戦を挑んでいる相手に失礼な行為です。 喧嘩やトラブルになる可能性がある危険な行為であるといえます。 例文
「エアプ」と似た意味をもつ言葉には「にわか」「知ったか」があります。 「にわか」は、「急に」「突然に」を意味する副詞「にわかに」から生まれた言葉です。 アニメやアイドルの最近ファンになったばかりの人や、あまり詳しくないのにファンを公言する人を揶揄する言葉です。 「知ったか」は「知ったかぶり」を略した言葉で意味は同じです。 「知ってもいないのに知っているかのように振る舞うこと。また、その人」を指します。
「エアプ」は和製英語なので「air play」としてもその意味にはなりません。 「know-it-all」で「知ったかぶり」という意味の名詞になります。 また「pretend to know more than she does(彼女は実際以上に知っているふりをする)」や「act as if she knows everything(彼女はすべてを知っているかのように振る舞う)」などと表現することも可能です。
「エアプ」という言葉について理解していただけましたか? ✓「エアプ」の意味は「エアープレイヤーの略」 ✓「エアプ」の語源は「エアーギター」 ✓「エアプ」は「知ったか」というニュアンスでも使用される ✓「エアプですが・・・」で控えめな発言に ✓「エアプ」はうざいなど