「アオハル」という言葉は知っていますか?テレビCMやSNSでこの言葉を使われているのを見たことある人も多いのではないでしょうか?今回は「アオハル」の意味と使い方、語源を分かりやすく解説します。
「アオハル」とは「青春(せいしゅん)」を、訓読みで読み替えた言葉。 「青春」は「人生の春にとたえられる若い時代」の意で、「アオハル」はそれよりも「初々しさ」「未熟な恋愛」「エネルギッシュ」などのニュアンスが強いワードです。 「アオハル」の使い方や使用場面は「青春」とほとんど変わりません。 中高大生などが恋愛をしたり、友達と時間と共にする瞬間に「アオハル」という言葉が連想されます。
「アオハル」の例文
2017年〜2019年に放送された日清カップヌードルのCM『HUNGRY DAYS アオハルかよ。』で「アオハル」という言葉が広く知られるようになりました。 『サザエさん』『魔女の宅急便』『アルプスの少女ハイジ』『ONE PIECE』などを現代の青春アニメ風に描いた作品です。 BUMP OF CHICKENの「記念撮影」という楽曲がCMに使用されています。 この広告を作成したのは電通に所属するクリエイティブディレクター佐藤雄介さんです。 「青春」というコンセントはテレビCMで今まで使い古されているので、フレッシュなイメージを与えるために「アオハル」という文言を採用したそうです。 「○○かよ」というのは、相手にツッコミを入れたり、感心した時などに使う表現です。 「最高かよ」「可愛いかよ」などと使われます。 「○○かよ」は、2015年の「ギャル流行語大賞」では「パリピ」に次いで2位になりました。
アオハルって一番最初に言い出した人、今日死刑執行されたらしい
— 適応【18代目】 (@tekiou_) June 20, 2020
「アオハルって一番最初に言い出した人・・・」という上記のツイートが一時期バズりました。 これはいわゆる「リア充爆発しろ」と同義ですね。 青春をして人生を謳歌している人に嫉妬をして、一方的に非難する言い回しです。 でも、たしかに「アオハルって一番最初に言い出した人」って誰なんでしょう? 日清食品のテレビCMで認知度が高まりましたが、それ以前に「アオハル」という言葉はあったって知ってましたか?
『アオハライド』は咲坂伊緒さんによる日本の漫画作品です。 集英社の『別冊マーガレット』に2011年から2015年まで連載されました。 タイトルの「アオハライド」は、「アオハル(青春)+ライド(ride)」=「青春に一生懸命乗っていく」という意味を込めた作者による造語です。 2014年にはテレビアニメが放送され、同年末には本田翼・東出昌大主演で実写映画が公開されました。 この『アオハライド』という作品名が、どれほど日清のテレビCMに影響を与えたかは不明です。
『アオハライド』という作品が世に出る前から、同じく集英社の不定期刊青年漫画雑誌に『アオハル』というものがありました。 こちらは2010年創刊です。2013年には終了し、Web版も2014年に終了しています。 「アオハル」という文言を最初に世に出したのは集英社と考えるのが妥当かもしれません。
いかがでしたか? 「アオハル」の意味と使い方はご理解いただけたでしょうか? 「アオハル」の意味と使い方は基本的に「青春」と同じなので、あまり難しく考える必要はありません。 「アオハル」という言葉のもつ響きがうざいと感じる人もいるので、あまり多用しすぎるのは注意です。