若者が使う「えぐい」いい意味でも悪い意味でも使われており「やばい」と近い意味合いがあります。良い意味では「すごい」、悪い意味では「気味が悪い」「酷い」「しんどすぎる」といった意味があります。さらにオタク用語では「かっこよすぎる」「かわいすぎる」時に「えぐい」と、衝撃が強い時にも使われる言葉です。
「えぐい」の本来の意味を広辞苑で調べてみると「あくが強い、喉や下を刺激するような味がある、えがらっぽい」と味覚について書かれています。 さらに「気が強い」「冷酷である、どぎつい」といった意味を持ちます。 漢字は「刳い」「蘞い」「醶い」となります。 「えぐい」はスラングでは「すごい」となります。「やばい」と近い意味合いがあります。 いい意味でも悪い意味でも使い、悪い意味では「気味が悪い」「ひどい」といった意味があります。 「エグい」「エグイ」などの表記がよく使われています。 関西の方言で「えぐい」が使われると「気色悪い」 という意味があります。 ただ関西の方でも、スラングのように「すごい」「やばい」といった意味で使われることもあります。
「えぐい」は良い意味でも悪い意味でも使うので、様々な場面で用いられます。 大変な状況やしんどい時にも「きつい」「辛い」といった意味で「えぐい」と使えますし、状態や程度が凄い時にも「えぐい」と使うことができます。 また若者の間では「量が多すぎる」「かっこよすぎる」「かわいすぎる」といった意味での「えぐい」が使われます。 「待ってフォロワー数えぐい（フォロワー数が多い）」「今日の推しえぐい（かわいすぎる）」となります。 これは「反転ワード」と言って、シチュエーションによって意味が真逆になる言葉のことを表します。 「えぐい」の他にも「待って」「つらい」「しんどい」「無理」などがあります。 そのままの意味だとネガティブな意味を持つ言葉ですが「（かっこよすぎて）つらい」「（好きすぎて）しんどい」といったように使います。 「えぐい」の言い回しには「えぐいてぇ」「えぐすぎ」「えっぐ」「えぐない？」「鬼えぐ」「えぐかわいい（かっこいい）」などがあります。 「えぐいてぇ」は、YouTubeチャンネル『チャンネルがーどまん』で誕生した言葉で、2019年の流行語大賞にもランクインしました。 動画内でドッキリを仕掛けられた時に「えぐいてぇ！」と叫んだことから広まりました。
「えぐい」の例文
「えぐい」の類語は「きつい」「しんどい」「辛い」「多い」「かっこいい」「可愛い」などがあります。 「えぐい」自体が様々な場面で使われるので、類語自体に統一感はありませんが、これらの言い換えで用いられています。 そして言い換えられる言葉には「やばい」「すごい」があります。 「やばい」「すごい」「えぐい」は万能であり、どんな場面でも使えますよね。 もはやどこで使ってても違和感がなく、「とりあえず感情が揺さぶられている」といったことが伝わります。
