1. TOP
  2. 日本語
  3. 意味の違い
  4. 「振るう」と「奮う」の意味の違いと使い分け

「振るう」と「奮う」の意味の違いと使い分け

「振るう(ふるう)」は、力や能力を十分に発揮すという意味で使われます。「権力を振るう」「成績が振るわない」などと使います。「奮う(ふるう)」は、心をわきたたせたり、気力をわきおこさせるという意味で使われます。「気力を奮う」「奮って参加する」などと使います。

「振るう」と「奮う」の違い

振るう(ふるう)
力や能力を十分に発揮する。
奮う(ふるう)
心をわきたたせたり、気力をわきおこさせる。

「振るう(ふるう)」の意味は、こぶしや武器などを大きく振り動かすです。 例えば「剣を振るって戦う」「暴力を振るう」などと使います。 転じて、力や能力を発揮するという意味もあります。 例えば「権力を振るって従わせる」「成績が振わない」などと使います。 「奮う(ふるう)」の意味は、生命力や活力が発揮されて勢いが盛んになることです。 例えば、「勇気を奮い立たせて挑戦する」「奮ってご応募ください」などと使います。 「振るう」は、力や能力を発揮させることを表すときに使うのに対して「奮う」は、心をわきたたせたり気力をわきおこさせることを表すときに使います。 例えば「料理の腕をふるう」の場合は、料理を作る能力を発揮するという意味なので「振るう」を使うのが正しいです。 「気力をふるう」の場合は、気力をわきおこさせるという意味なので「奮う」を使います。

「振るう」の意味と使い方

「振るう」は「ふるう」と読みます。 「振るう」の意味は、

  1. こぶしや武器などを大きく、勢いよく振り動かす
  2. 巧みに使って力や能力などが十分に現れるようにする

です。 「振」には「ふりうごかす。盛んになる」という意味があります。 「振」を含んだ熟語には「振動(しんどう)」「振興(しんこう)」などがあります。 「振るう」は、振り動かすという意味で使います。 例えば「刀を振るう」「暴力を振るう」などと使います。 転じて、振り動かすようにして、中にある物をしたり取り除くという意味でも使われます。 例えば「カバンの底を振るってごみ落とす」などと使います。 また、「振るう」には力や能力を発揮するという意味もあります。 例えば「腕を振るって料理をする」などと使います。 この場合は「揮う(ふるう)」と書くこともできますが、「揮う」は表外読み(表外音訓)であるため新聞や公用文では「振るう」が使われます。

「振るう」の例文

  • 剣を振るって戦う姿はとても勇ましかった。
  • 敵は余裕たっぷりに弁を振るっている。
  • 台風が猛威を振るい、都市に大きな被害を残した。

「奮う」の意味と使い方

「奮う」は「ふるう」と読みます。 「奮う」の意味は「勢いが盛んになる」です。 「奮」には「ふるいたつ。勇みたつ」という意味があります。 「奮う」は、自分のもつ生命力や活力が発揮されて勢いが盛んになることを表す語です。 例えば「勇気を奮って挑戦する」などと使います。 その他にも、

  • 心を奮う
  • 気力を奮う
  • 蛮勇を奮う

などの言い回しがあります。 また、「奮って参加してください」などと使うこともできます。 この場合は「積極的に参加してください」という意味になります。

「奮う」の例文

  • 彼は、勇気を奮って彼女にプロポーズをした。
  • 気力を奮い立てて、道の世界に踏み出した。
  • 美味しいお酒をご用意してお待ちしておりますので、皆様奮ってご参加ください。

まとめ

「振るう」と「奮う」は、どちらも「ふるう」と読む異字同訓です。 「振るう」の意味は、力や能力を十分に発揮するです。 「奮う」の意味は、心をわきおこさせたり、気力をわきおこさせることです。 例えば「勇気をふるう」であれば、「奮う」を使います。

トレンド

カテゴリーランキング

  1. TOP
  2. 日本語
  3. 意味の違い
  4. 「振るう」と「奮う」の意味の違いと使い分け