「激情家(げきじょうか)」の意味は「喜怒哀楽の感情が強い人」です。今回は「激情家」の正しい意味と使い方を例文付きで紹介します。また「激情家」と「情熱家」の違いや類語との違いも合わせて紹介しますので是非参考にしてください。
「激情家」の読み方は「げきじょうか」です。 「激」は音読みで「ゲキ」、「情」は音読みで「ジョウ」、「家」は音読みで「カ」と読みます。
「激情家」の意味は、喜怒哀楽の感情が強い人です。 「激情」の意味は「はげしく起こり立つ感情」です。激しくこみ上げてくるおさえにくい感情のことをいいます。 「家」は、「そのような性質・傾向である人」ということを意味しています。 よって「激情家」は、喜怒哀楽の激しい感情にかられやすい人を指す言葉です。 「激情家」がポジティブかネガティブかは文脈によります。 「感受性が強く、困っている人を見たらすぐに手を差し伸べる」などであればポジティブな意味になり、「すぐに感情が高ぶってコントロールができない」ということであれば、反対にネガティブな意味になります。
「激情家」は、激しくこみ上げてくるおさえにくい感情になりやすく理性よりも感情で動いてしまうような人を言い表すときに使用します。 「激情」は、そのとき激しく感情が沸き立つことを言い表すときに使用されます。 例えば「激情を抑えられない」「激情に捉えられる」というような言い回しで使用されることが多いです。 ちなみに、「一時的な激情」などの表現はよくありますが、「彼女は時として激情家となる」という表現は間違いです。 「激情家」は「常に激しい感情に駆られている人」を指します。
「激情家」の例文
「激情」の例文
「情熱家」は「じょうねつか」と読みます。 「情熱家」の意味は「激しく燃え上がる感情をもっている人」です。 「情熱」は「目前の目的・対象に全身全霊を傾け尽くす熱した感情」のことをいいます。 「情熱家」は、一つの目標を達成するために熱い気持ちをもって取り組むことができるような人を指す言葉です。 「激情家」は「喜怒哀楽の感情が強い人」を指す言葉であり、理性より感情が勝ってしまうような人を言い表す言葉です。
「情熱家」の例文
「情熱」の例文
「熱情」は「ねつじょう」と読みます。 「熱情」の意味は「燃えるような激しい感情」です。 また、ある物事に向けられる熱烈な思いのことをいいます。 「激情」は、「はげしく起こり立つ感情」なので「熱情」とは異なります。 「熱情」は、どちらかというと「情熱」に近いです。 「情熱」はすでに上記でも紹介しましたが、「目前の目的・対象に全身全霊を傾け尽くす熱した感情」という意味です。
「熱血」は「ねっけつ」と読みます。 「熱血」の意味は「血のわきたつような激しい情熱」です。 熱烈な精神や意気のことをいいます。 「熱血」も「情熱」と同義で、「激情」とはニュアンスが異なります。
「激昂」は「げきこう」と読みます。 「激昂」の意味は「感情がはげしく高ぶること」です。 「激昂」は、怒って激しく興奮することをいいあらわす言葉です。 「激情」の意味は「はげしく起こり立つ感情」で、怒りに限定されているわけではありません。よって、「激昂」よりも「激情」のほうが意味が広いといえます。
「激情家」の1つ目の英語は「emotional」です。 「emotional」で感情が豊かという意味です。 「emotional」であることは必ずしも悪いことではありませんが、一般的には悪い意味で使います。
She is very emotional.
彼女は激情家だ。
「emotional」の類語に「moody」があります。 「moody」は「すぐに機嫌が悪くなる」という意味で、悪い意味で使います。
「wear your heart on your sleeve」というイディオムもあります。 直訳すると「心臓を袖に着ている」です。感情を表すハートが誰にも見えるところにある、というニュアンスです。