「強か」という言葉をご存知でしょうか。「強かな女」「強かな相手」などと言いますよね。では「強か」と言うとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。もし誰かに「君は強かだね」と言われたら、どのように思いますか。「強か」と言うと、「悪賢い・計算高い」などとマイナスな意味だと思いますが、実は「強か」は褒め言葉になります。今まで勘違いしていたという人が多いはずです。よく使う言葉ではあるからこそ、正しい意味を確認しておきましょう。そこで今回は「強か」の意味や使い方、「健か・あざとい」との違いについて解説していきます。
共通語では「したたか」と読みます。 「しいか」「きょうか」とは読まないので注意しましょう。 九州の方言では形容詞の「い」を「か」と言うことがあります。博多弁や長崎弁などがそれにあたります。 「おいしい」は「おいしか」、「熱い」は「熱か」、「厳しい」は「厳しか」となります。 よって、「強か」も九州の方言と捉えれば、「つよか」と読むことも可能です。
「強か」の意味は、 1.非常に強いさま。手強いさま 2.いかめしいさま。しっかりしているさま 3.程度の甚だしいさま。大袈裟なさま です。 「強か」は「非常に強いさま。手強いさま」という意味で使うことが多いです。 粘り強くて、なかなか他からの圧力に屈しないさま・しぶといさまを表します。 「強か」という言葉自体は「粘り強く頑張る・他からの圧に屈しない」と否定的な意味合いは含まれませんが、そのようなやり方が他から見ると「計算高い・腹黒い」と思われてしまうことがあるため「強か」はマイナスなイメージがつきやすいです。 「◯◯さんはとても強かですね」などは褒め言葉として捉えられますが、人によっては嫌味だと受け取ってしまう可能性があるので注意してください。 言い回しとしては、
などとなります。
「健か」は「強か」と同じく「したたか」と読みます。 「健か」の意味は、 1.非常に強いさま。手強いさま 2.いかめしいさま。しっかりしているさま 3.程度の甚だしいさま。大袈裟なさま です。 「健か」は「粘り強く、圧力になかなか屈しないさま。手強いさま」 「強か」は「他人からの圧力にも簡単に屈しないさま。手強くしぶといさま」 「強か」も「健か」も同じ意味になります。 ほとんど同じ意味ですが、正確には「強か」は「精神的な強さ」を、「健か」は「身体的な強さ」を表します。 基本的にどちらを使っても問題ありませんが、「健か」よりも「強か」を使うことが一般的です。 「健」を使った形容詞には「健やか(すこやか)」という言葉もあります。 「健やか」の意味は「病気をせずに、身体が丈夫なさま。健康」です。
「健か」を使った例文
「健やか」を使った例文
「あざとい」の意味は、
です。 抜け目がなく、何事にも貪欲であるさま・小狡く、やり方が悪賢いさまを表します。 最近では、「大げさに自分の可愛さをアピールし、異性の心をくすぐるするような振る舞いをすること。計算高い」という意味でも「あざとい」が使われています。 「あざとい」は「目先のことだけを抜け目なくやってのけているさま」 「したたか」は「他人からの圧力にも簡単に屈しないさま。手強くしぶといさま」 「したたかな人」と言った場合は「粘り強く頑張っている」と褒め言葉として受け取れますが、「あざとい人」と言った場合は「抜け目なくやっている」と褒め言葉としては受け取ることができません。 「あざとい」の方が「タチが悪い」イメージとなります。
例文
気丈<きじょう> (意味:気の持ち方がしっかりしていること) 「彼女は父親譲りの気丈者だ」 しっかり (意味:堅固で揺るぎないさま。堅実で信頼できるさま) 「あの人の考えはしっかりしている」 タフ (意味:頑強なこと。粘り強く手強いこと) 「なんてタフな人なのだろう」 強靭<きょうじん> (意味:強くて粘りのあること。しなやかで強いこと) 「強靭な筋肉をしている」 豪気 (意味:強くて屈しない意気) 「何があってもうろたえないように豪気に構える」 猛勇 (意味:たけだけしく勇ましいこと) 「彼は猛勇な性格をしている」 剛胆 (意味:胆力がすわっていること。恐れず沈着なこと) 「剛胆な若者が揃った」
ひどく (意味:物事の善し悪しにかかわらず、程度のはなはだしいさま) 「今日はひどく天気が良い」 激しく (意味:程度が甚だしい) 「彼女の容姿は激しい変化を遂げていた」 大変 (意味:非常に。甚だしく。たいそう) 「大変ありがたいお言葉をいただく」 とても (意味:非常に。たいへん) 「今日はとても機嫌が良い」 かなり (意味:並一通りを超える程度であること) 「お金にかなり困っている」
脆弱<ぜいじゃく> (意味:身体・器物・組織などが、もろく弱いこと) 「脆弱なため、激しい運動はなるべく避ける」 ひ弱 (意味:勢いや力が、かすかで弱いこと) 「ひ弱な体質のため、めったに遊ばない」 病弱 (意味:身体が弱く病気がちであること) 「小さい頃は病弱であったが、今はとてもたくましくなった」 か細い (意味:細くて弱々しい。きゃしゃである) 「あの女の人はとてもか細い足をしている」 脆い<もろい> (意味:壊れやすい。砕けやすい。すぐに心を動かされるたちである) 「あの人は情にもろく、すぐに泣いてしまう」 華奢<きゃしゃ> (意味:器物のつくりが弱々しく、頑丈でないこと) 「この椅子はとても華奢である」
「強か」に一番近い英語表現は、「shrewd」になります。 「shwed」は「賢い、抜け目がない」などの和訳があてることが多いですが、正確な意味は「判断能力が高く、それを自分のアドバンテージにすることができる」という意味です。
She is a very shrewd negotiator.
彼女はとても強かな交渉人だ。
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「強か」について理解できたでしょうか? ✔︎「強か」は「したたか」と読む ✔︎「強か」は「非常に強いさま。粘り強く手強いさま」を意味 ✔︎「強か」の類語には、「気丈」「強靭」「ひどく」などがある ✔︎「強か」の反対語には、「脆弱」「か細い」「華奢」などがある