「ご覧になれます(ごらんになれます)」は、見ることができるという意味の尊敬語です。「ご覧になります(ごらんになります)」は、見るという意味の尊敬語です。「ご覧になれます」は、見ることが可能であることを伝えるときに使い、「ご覧になる」は単に相手が何かを見ることを伝えるときに使います。
「ご覧になられます(ごらんになられます)」と「ご覧になります(ごらんになります)」は、 どちらも目上の人の「見る」という動作に対して使う尊敬語です。 「ご覧になられます」の意味は、見ることができるです。 見るの尊敬語「ご覧になる」+可能を表す助詞「れる」+丁寧語「ます」の敬語表現です。 例えば「資料はいつでもご覧になられます」「実物をご覧になられます」などと使います。 「ご覧になります」の意味は、見るです。 見るの尊敬語「ご覧になる」+丁寧語「ます」の敬語表現です。 例えば「お客さまが商品をご覧になります」「社長が社内の様子をご覧になります」などと使います。
「ご覧になれます」の読み方は、「ごらんになれます」です。 「ご覧になれます」の意味は、「みることができます」です。 「ご覧になれます」は、品詞分解すると「ご覧になる」+「れる」+「ます」となります。 「ご覧になる」は、「見る」の尊敬語です。 尊敬語とは、相手の動作を高めることで相手に敬意を示す敬語表現です。 「れる」は助動詞です。 助動詞「れる」には「自発」「受け身」「可能」「尊敬」の4つの意味があります。 この場合の「れる」は、可能を表します。 「ます」は丁寧語です。 丁寧語は、文章の後ろにつけることで文章を丁寧にする敬語表現です。 「ご覧になれます」は、例えばビジネスシーンなどで目上の人に「資料を自由に見ることができます」と伝えるときなどに、「資料は自由にご覧になれます」などと使います。 自分が見ることができると伝えるときは、使うことはできません。 例えば「君の部屋はテレビ見れる?」と質問されたときに「はい、ご覧になれます」と答えるのは誤用です。
「ご覧になれます」の例文
「ご覧になります」の読み方は、「ごらんになります」です。 「ご覧になります」の意味は、「見ます」です。 「ご覧になります」を品詞分解すると、「ご覧になる」+「ます」となります。 「ご覧」は、「見る」の尊敬語です。 「ます」は、丁寧語です。 「ご覧になります」は、目上の人の見るという動作に対して使う敬語表現です。 例えば、「これから社長が映画をご覧になります」などと使います。 ちなみに「ご覧になられる」としてしまうと、二重敬語となり誤用です。 二重敬語とは、一つの語に対して同じ種類の敬語表現を重ねて使用してしまうことをいいます。 「ご覧になられる」は、「見る」の尊敬語「ご覧」にさらに尊敬を表す助動詞「れる」を使っているので二重敬語です。
「ご覧になる」の例文
「ご覧になれます」は、上司や社外の人など目上の人に対して使われる敬語表現です。 例えば、「素晴らしい景色がご覧になれます」などと使用できます。「ご覧になる」も目上の人に対して使います。例えば「社長が作品をご覧になる」などと使用します。