「ご参加(ごさんか)」は、団体活動に仲間として加わることという意味です。「参加」についている「ご」は接頭辞で、相手が参加することに対してつける場合は尊敬語、自分が参加することに対してつける場合は謙譲語になりますが、尊敬語として使うことがほとんどです。「ご参加いただきますようお願いいたします」などと使います。
「ご参加」は「ごさんか」と読みます。 「ご参加」の意味は「団体や活動に仲間として加わること」です。 「参加」についている「ご」は接頭辞です。
接頭辞「ご(お)」敬語の種類は文脈によって尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれにもなります。
相手が参加することに対してつける場合の接頭辞「ご」は尊敬語になり、自分が参加することに対してつける場合は謙譲語になりますが、基本的には尊敬語として使います。
「ご参加」は、自分に対しても使うことが可能です。 上述したように接頭辞「ご」は尊敬語、謙譲語どちらにもなるので、「ご」を謙譲語と解釈すれば「ご参加します」は正しい表現です。 しかし、「ご」を自分の行為に対して使うと違和感を覚える人が多いので接頭辞を使わない敬語表現を使うことが多いです。 自分の意思や希望を伝える表現には、
などがあります。
「ご参加いただく」は「(自分が)参加してもらう」という意味です。 「いただく」は「もらう」の謙譲語です。 「ご参加くださる」は「(相手が)参加してくれる」という意味です。 「くださる」は「くれ」の尊敬語です。 「自分が参加してもらう=相手が参加してくれる」なので、表現方法が違うだけで意味は同じです。 しかし、「くださる」が命令形「くれ」の尊敬語であるため、「いただく」のほうが謙虚な表現であるといえます。
「ご参加ください」は、正しい敬語表現ですが「ください」が「くれ」の尊敬語であるため「参加してくれ」という意味の命令文になってしまいます。 やや上から目線で、目下の人や同等の立場の人に対して使うのは問題ありませんが、親しくない上司や社外の人に対して使うのは避けた方がよいでしょう。 「ご参加くださいませ」とすると柔らかいニュアンスになります。 「ませ」は「丁寧な気持ちを込めて、相手にある動作を要求する意」を表します。 「ご参加いただけますか」とすると疑問文にするとより謙虚です。 また「ご参加しませんか」とすると、依頼よりも弱い提案になります。 「ご参加願います」も正しい敬語表現ではありますが、「願います」が「願う」という言葉の丁寧語であるという点で丁寧さに欠ける(謙虚な態度が感じられない)表現であるため、親しくない上司や社外の人に対して使うは避けた方が無難です。 「ご参加のほど〜」の「ほど」は、断定を避ける表現です。 「ご参加のほど〜」とすることで、相手に強制することなくお願いをすることができます。 「ご参加いただきますよう〜」は「参加してもらうよう」という意味で、こちらも断定を避けた柔らかい依頼表現です。 「ご参加くださいますよう〜」とすることもでいます。 「いただきたく存じます」は「もらいたく思う」という意味です。 「存じます」は「思う」の丁重語「存ずる」に丁寧語「ます」をつけています。 丁重語とは、聞き手・読み手に敬意を示す敬語表現です。 「いただけると幸いです」は、「〜してもらえると嬉しい」という意味です。 「幸いです」には「〜してもらえると嬉しい・ありがたい」という気持ちを表します。 「幸いです」を「幸甚です」にすると、より堅い表現になります。 「賜りますよう〜」は、「もらうよう」という意味です。 「賜る」は「もらう」の謙譲語です。 同じく「もらう」の謙譲語「いただく」よりも一段と恐れ多い気持ちを込めて使われるので「いただきますよう」より謙虚でかしこまった表現になります。
「ご参加いただきありがとうございます」は、「参加してもらいありがとう」という意味です。 「ご参加いただき」に丁寧語「ます」をつけて「ご参加いただきましてありがとうございます」とすると、より丁寧になります。 「ご参加くださりありがとうございます」は、「参加してくれてありがとう」という意味です。 こちらも丁寧語「ます」をつけて「ご参加くださいましてありがとうございます」とすると、より丁寧です。 「ご参加賜り」の「賜り」は上述したように「もらう」の謙譲語です。 「ご参加いただき」を「賜り」とするとより謙虚になります。
「ご参加いたしかねます」は、断りの表現です。 「いたしかねます」は、「する」の丁重語「いたす」の連用形「いたす」に「かねる」と丁寧語「ます」を付けています。 「かねる」は、動詞の連用形について「そう思ってもしにくい」という意味になります。 「ご参加いただけましたか」は、確認の表現です。 「いただけましたか」は、「いただく」に丁寧語「ます」と過去の助動詞「た」、疑問の終助詞「か」をつけています。 「ご参加いただけましたでしょうか」とすることもできます。 「でしょうか」は推量の「だろうか」の丁寧語です。 「ご参加いただけません」は、禁止の表現です。 「ご参加」に「もらう」の謙譲語「いただく」と丁寧語「ます」の未然形「ませ」、打ち消しの「ん(ぬ)」をつけています。 「ご参加いただくことはできません」「ご参加はお控えください」などの表現もあります。 「ご参加者」は、参加している人を指します。
【件名】 お打ち合わせご参加依頼 【本文】 株式会社あいうえお 企画部 小林茉優様 平素よりお世話になっております。 森山商事の竹沢です。 この度、合同プロジェクト「△△△」のお打ち合わせを行いたく存じます。 合同プロジェクト第一回お打ち合わせ 日時:12月5日(月)14:00〜15:00 場所:弊社第1会議室(4F) 先日ご了解を頂いた日にち、時間で設定いたしましたが、ご都合が悪い場合はお知らせください。 お忙しいところ恐縮ですが、ご参加いただきますようお願いいたします。 竹沢
【件名】 懇親会のお知らせ 【本文】 営業部各位 お疲れ様です。営業部の橋本です。 来月15日に営業部で懇親会を開催することになりました。 詳細は下記の通りです。 日時:10月15日(金)18:30〜 場所:プライベートダイニング馬民 緑谷駅前店 住所:緑谷市青山町1-22-33 会費:3000円 予約の関係上、10月11日(月)までに参加の可否をご返信ください。 ご多忙中とは存じますが、ご参加くださいますようお願い申し上げます。 橋本
【件名】 イベント参加のお礼 【本文】 株式会社あいうえお 営業部 尾白大志様 平素よりお世話になっております。 株式会社かきくけこの大山春代です。 先日はお忙しいなか弊社主催「○○○」にご参加くださいましてありがとうございます。 至らない点も多かったと思いますが、皆様のご支援ご協力により大盛況で終えることができました。 まずは略儀ながらメールにてお礼申し上げます。 今後とも変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。 大山
【件名】 懇親会の件 【本文】 株式会社マイトオール 営業部 松野様 平素よりお世話になっております。 株式会社ソウルロディの花垣です。 この度は懇親会にお誘いいただき、誠にありがとうございます。 せひともご参加させていただきます。 詳細が決まり次第、ご連絡いただければと存じます。 よろしくお願い申し上げます。 花垣
「出席」は「しゅっせき」と読みます。 「出席」の意味は「授業や集会・儀式などに出ること」という意味です。 例えば、会議に参加することを「出席する」といいます。
「ご臨席」は「ごりんせき」と読みます。 「ご臨席」の意味は「その席にのぞむこと。会合や式典に出席すること」です。 「ご臨席」は式典などかしこまった席に出る場合に「ご臨席いただく」などと使います。 日常の話し言葉としてはあまり使われません。
「参画」は「さんかく」と読みます。 「参画」の意味は「制作・事業などの計画に加わること」です。 例えば、プロジェクトの一員として加わる場合などに「参画する」といいます。