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「離す」と「放す」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「離す(はなす)」と「放す(はなす)」の違いをご存知でしょうか。日常生活でもよく使われる言葉ですが、意味の違いを理解している人は少ないのではないでしょうか。今回は「離す」と「放す」の意味と違いを紹介しますのでぜひ参考にしてください。

「離す」と「放す」の違い

離す(はなす)
①くっついていた物を別々にする。 ②他のものと間をあける。
放す(はなす)
捕らえていたものを自由にさせる。

「離す(はなす)」は、くっついていた物を別々にすることを表す語です。 例えば「肉体と魂を離す」「抱きついている子供を母親から離す」などと使います。 また、握っていたものを握っていない状態にすることを表すこともできます。 例えば「ハンドルを離す」「コップから手を離す」などと使います。 転じて、他のものとの間をあけるという意味もあります。 例えば「席を離して座る」「字を離す」などと使います。 「放す(はなす)」は、捕らえていたものなどを自由にすることを表す語です。 例えば「山に猿を放す」「愛しい我が子を手放す」などと使います。 「離す」はくっついているものを分けたり物理的に距離を置くことを表し、「放す」は捕らえていたものを自由にすることを表すという違いがあります。 例えば「手を離す」は繋がれている手を握っていない状態にして遠ざけること、「手を放す」は握っていたものを自由にさせる・解放するという意味になります。

「離す」の意味と使い方

「離す」は「はなす」と読みます。 「離す」の意味は

  1. くっついていたものを別々の状態にする。分離する
  2. 握っていたものを握っていない状態にする
  3. 他のものとの間をあける。間隔を広げる
  4. 視線を他のものに移す

です。 「離」には「はなれる。はなす。へだてる」という意味があります。 「離」を含んだ熟語には「分離」「別離」「隔離」などがあります。 一つ目の「くっついていたものを別々の状態にする」という意味では、結ってあったりくっついていたりするものを別々にすることを表します。 例えば、「茎と花びらを離す」などと使います。 二つ目の「握っていたものを握っていない状態にする」という意味では、「つないでいた手を離す」「ハンドルから手を離す」などと使います。 三つ目の「他のものとの間をあける。間隔を広げる」という意味では、その物との間に隔たりを置いたりして間隔をあけることを表します。 例えば「壁と離して家具を置く」などと使います。 四つ目の「視線を他のものに移す」という意味では、「子供から目を離す」などと使います。 この場合は「放す」と書くこともできます。

「離す」の例文

  • 豚骨スープを作るには、まず豚の骨から肉を離す作業をしなければならない。
  • 走行中は安全バーから手を離さないようにしてください。
  • 玄関から離れた場所に寝室を作ってほしい。

「放す」の意味と使い方

「放す」は「はなす」と読みます。 「放す」の意味は、

  1. 捕らえてあった動物などを自由にする
  2. 〜したまま、あとのしまつをしないでほうっておく
  3. 〜の状態を続ける

です。 「放」には「はなす。ときはなす。自由にさせる」という意味があります。 「放」を含んだ熟語には「開放」「放任」「放棄」などがあります。 「放す」は、捕まえていた動物や捕虜などを自由の身にすることを意味します。 例えば「釣った魚を海に放す」などと使います。 また、束縛を解き物体を動くままに任せることを表します。 例えば「風船を空に放す」などと使います。 転じて「動詞連用形+放す」の形で、〜したままほうっておくことを表すことができます。 例えば「言うことを聞かないので見放した」などと使います。 また、「〜放す(ぱなす)」「〜放し(ぱなし)」の形で、〜の状態を続けるという意味になります。 例えば「ドアを開けっ放しにする」などと使います。

「放す」の例文

  • 怪我の治療が終わったら、山に放す予定です。
  • 殺人事件をおこした犯人を野放しにしておくわけにはいかない。
  • 電源を入れっぱなしの状態にしておくのは故障の原因になります。

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