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「反面」と「半面」の意味の違いと使い分け

「反面(はんめん)」の意味は「ものごとの反対の面」、「半面」の意味は「ものごとの片方」です。今回は「反面」「半面」の意味の違いや使い分けを紹介しますのでぜひ参考にしてください。

「反面」と「半面」の違い

反面(はんめん)
ものごとの反対の面
半面(はんめん)
ものごとの片方の面

「反面(はんめん)」は、反対の面を意味します。 そのものがもっている普通に見られる面とは対照的な別の面を表します。 「彼女には意外な反面がある」「反面教師」などと使います。 副詞的に「嬉しい反面悲しい」「気楽な反面寂しい」「かわいい反面疲れる」などとも使います。 「半面」は、一定の広さをもった表面の半分を指します。 例えば「顔の左半面」「サッカーコートの半面を使う」などと使います。 この意味は「反面」にはありません。 転じて、物事のいくつかある面のうちの1つという意味でも使います。 この意味の「半面」は「一面」と同義です。 例えば「問題の半面しか見ていない」「先生の隠された半面」などと使います。 この意味の「半面」は、いつも見える面と対照的な場合に限り、「反面」に言い換えることができます。 「半面」を副詞的に使う場合は「一方で」という意味です。 例えば「行ってみたい半面怖い気もする」などと使います。 副詞的に使う「反面」と「半面」は同義語です。 副詞的に使う「はんめん」は、意味的に「反面」の表記が正しいとされますが、新聞では「半面」に統一されています。

「反面」の意味と使い方

「反面」は「はんめん」と読みます。 「反面」の意味は「反対の面」です。 「反」には「正反対の。逆の」という意味があります。 「反」を使用した熟語には「反対(はんたい)」「反転(はんてん)」などがあります。 「反面」は、そのものがもっている普通に見られる面とは対照的な別の面を表すときに使用します。 例えば、普段の人物像からは想像できないような対照的な一面を持っている人を「意外な反面がある」などと表すことができます。 その物事に関してまず第一にあげられる面に対して、それとは対象的な面もありうると判断するときには「〜の反面○○」「その反面」などと副詞的に用いられます。 例えば、「嬉しい反面寂しい」という使い方ができます。

「反面」の例文

  • いつもふざけている彼にも意外と真面目な反面があることを知った。
  • 息子は女性関係にだらしなかった父を反面教師にして生きている。
  • スマートフォンは便利な反面精神的な疲れをもたらすこともある。

「半面」の意味と使い方

「半面」は「はんめん」と読みます。 「半面」の意味は

  1. 顔の半分
  2. 一定の広さをもった表面の半分
  3. 物事の一方の面
  4. もう一方で

です。 「半」には「二つに分ける。また、二つに分けた一方」という意味があります。 「半」を使用した熟語には「半分(はんぶん)」「折半(せっぱん)」などがあります。 一つ目の「顔の半分」という意味では例えば、顔の半分だけを見せることを「半面だけ見せる」などと表すことができます。 二つ目の「一定の広さをもった表面の半面」という意味では「会場の半面をステージにする」というように使います。 二つ目の意味から転じて三つ目の「物事の一方の面」という意味で使用することもできます。 例えばある物事の一方だけにとらわれていることを表すときに「隠れている半面に気づかない」などと表すことができます。 四つ目の「もう一方で」という意味では「〜の半面○○だ」というように副詞的に使います。 例えば「興味がある半面恐怖心もある」という使い方です。

「半面」の例文

  • 彼女は事故で顔の反面が麻痺してしまった。
  • コートの半面は他のチームが使っている。
  • 息子の知らせに安心した半面心配でもある。

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