「蓮(はす)」と「睡蓮(すいれん)」の違いをご存知でしょうか。どちらもとてもよく似ていますが、特徴に違いがあります。今回は「蓮」と「蓮根」の違いをそれぞれの特徴と合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「蓮(はす)」と「蓮根(れんこん)」は、どちらも景観植物として池や水田などで栽培されている多年生水草です。 どちらも夏頃に開花し、3〜4日で散ってしまいます。 「蓮」と「睡蓮」はまず、科目・属名が違います。 「蓮」はヤマモガシ目蓮科・ハス属で、「睡蓮」はスイレン科スイレン属です。 「蓮」と「睡蓮」の大きな違いは、花の咲き方です。 「蓮」は水面より高い位置に花を咲かせますが、「睡蓮」は水面に浮くように花を咲かせます。 また「蓮」と「睡蓮」は葉にも違いがあります。 「蓮」の葉は、基部に切れ込みのある円形で、光沢がなく水をはじく性質をしています。 「睡蓮」の葉はツヤツヤしていて水をはじかない性質をしています。 「蓮根」になるのは「蓮」です。 「蓮」の根は蓮根になり、「蓮」には根が大きくなるように改良された「食用ハス」があります。 「睡蓮」は蓮根にはなりません。
「蓮」は「はす」と読みます。 「蓮」は、蓮根(れんこん)と呼ばれる根茎を食用にするヤマモガシ目ハス科の多年生水草で、景観植物として池・水田などで広く栽培されています。 原産地はインドで、中国を経由して日本にきたといわれています。 仏教で仏様が座る蓮華座(れんげざ)としても知られています。 「蓮」という名前の由来は、花の中心にある花床(雄しべや雌しべなどがをつける部分)が、ハチの素に似ていることから「ハチス」と呼ばれるよになり次第に「ハス」となりました。 「蓮」は、6月の下旬から8月の下旬にかけて開花し、花が咲き始めてからは3〜4日で散ってしまいます。 「蓮」の特徴は、水面より高い位置に花を咲かせることです。 花びらはは咲き終わると散って果托(花びら・雄しべ・雌しべなどがつく部分)ができます。 蓮の葉の特徴は、基部に切れ込みのある円形で、光沢がなく水をはじく性質をしていることです。 花言葉は「清らかな心」「神聖」「雄弁」「沈着」「離れゆく愛」です。 「蓮」は英語で「lotus(ロータス)」です。
「睡蓮」は「すいれん」と読みます。 「睡蓮」は、スイレン科スイレン属の多年生水草に総称です。 熱帯から温帯の幅広い範囲に分布する植物で、池や沼などに生え、観賞用に栽培されていることが多いです。 「睡蓮」という名前の由来は、午前中に咲き、午後になると花を閉じるという特徴にあります。 その姿が人間の睡眠サイクルと同じということから「蓮」に「睡眠」の「睡」をつけて「睡蓮」と名付けられました。 「睡蓮」は5月〜10月までの長い間咲くで、見頃は月〜9月です。 「睡蓮」には大きくわけて
と2種類あります。 それぞれ寒い地域で育つ睡蓮と温かい地域にで育つ睡蓮とで性質や栽培方法も異なります。 「睡蓮」の花の特徴は、水面に浮くように花を咲かせることです。 (熱帯性の睡蓮は水面から突き出ている) 花は咲き終わると閉じて水の中に沈んでしまします。 葉の特徴は、光沢があることです。 「睡蓮」の葉はツヤツヤしていて水をはじかない性質をしています。 花言葉は「優しさ」「信頼」「純情」「信仰」「甘美」「清純な心」です。 「睡蓮」は英語で「water lily(ウォーターリリー)」です。