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「筆者」「著者」「作者」の意味の違いと使い分け

「筆者(ひっしゃ)」「著者(ちょしゃ)」「作者(さくしゃ)」は、ずべて文章を書いた人を指す言葉です。「筆者」の意味は、自分の主張を含む文章を書いた人です。「著者」の意味は、ノンフィクションや学術書、案内書など事実を書いた人です。「作者」の意味は、文芸や芸術作品などを作る人です。例えば、エッセイやコラムを書いた人であれば「筆者」を使います。

「筆者」「著者」「作者」の違い

筆者(ひっしゃ)
自分の主張を含む文章を書いた人
著者(ちょしゃ)
ノンフィクションや学術書、案内書など事実を書いた人
作者(さくしゃ)
文芸や芸術作品などを作る人

「筆者(ひっしゃ)」「著者(ちょしゃ)」「作者(さくしゃ)」は、文章を書いた人を表す言葉です。 「筆者」は、コラムなど個人的な主義主張を含む文章を書いている人を意味します。 また、「筆者は○○のように思う」などと一人称としても使います。 「著者」は、フィクションや案内書など事実が書かれた書物を書いた人を意味します。 新聞のコラムなど、書いた人の主張が書かれているものや書物になっていないものには使えないという点が「筆者」とは違います。 また、「著者」は「筆者」のように一人称として使用することはできません。 「作者」は詩歌・小説・脚本・絵画・彫刻・工芸などの作品を作った人を表す言葉です。 文章を書いた人以外に対しても使用することができるので、「筆者」「著者」よりも意味が広いです。

「筆者」の意味と使い方

「筆者」は「ひっしゃ」と読みます。 「筆者」の意味は

  1. その文章・書画などを書いた人
  2. 今この文章を書いている自分

です。 「筆」には「かく。かきしるす」という意味があります。 「者」の意味は「もの。人。行為や状態の主体を表す」です。 「筆者」は、新聞や雑誌などの事実の報告ではなく、主張を含む文章を書いている人などを表すときに使用します。 例えば、コラムを書いた人を指して「このコラムの筆者は橋本さんです」というように使用することができます。 また、文章を書いている途中などで「筆者は○○のように思います」などと書いている自分を表す一人称として使用することもできます。

「筆者」の例文

  • このコラムの筆者は介護経験のある女性です。
  • 筆者が伝えようとしていることは何だったのだろうか。
  • ちなみに筆者は恋愛経験がないので今から書くことはすべて妄想です。

「著者」の意味と使い方

「著者」は「ちょしゃ」と読みます。 「著者」の意味は「その書物を書き表した人」です。 「著」には、「あらわす。書き表す」という意味があります。 「者」の意味は「もの。人。行為や状態の主体を表す」です。 「著者」は、ノンフィクションや学術書、案内書など事実を書いた人を指すときに使用します。 書物になっていない新聞やコラムを書いた人を「著者」ということはできません。 例えば、図鑑の本文を書いた人は「著者」と表すことができます。

「著者」の例文

  • この論文の著者は有名な生物学者だ。
  • 予約をすることで著者のサイン本をゲットすることができる。
  • 著者自らがキャラクターの分析をきちんと行って書いていることがよくわかる。

「作者」の意味と使い方

「作者」は「さくしゃ」と読みます。 「作者」の意味は「文芸や芸術作品などを作る人」です。 「作」には「つくる。つくりだす。つくられたもの」という意味があります。 「者」の意味は「もの。人。行為や状態の主体を表す」です。 「作者」は、詩歌・小説・脚本・絵画・彫刻・工芸などの作品を作る人や、その作品を作った人を表すときに使用します。 例えば、書物でいえば小説や物語、脚本など独創的な文章を書いた人が「作者」にあたります。 音楽でいえば、曲の譜面を書いた作曲者が「作者」です。

「作者」の例文

  • 物置から作者不詳の絵画が出てきた。
  • この物語の作者は21歳だそうだ。
  • 作者が訴えたかったことをきちんと読み取ることができた。

まとめ

「筆者(ひっしゃ)」は文章を書いた人を指す言葉で、コラムなど個人的な主義主張を含む文章を書いている人に対して使いますが、「著者(ちょしゃ)」は書物を書いた人を広く表す言葉です。「作者(さくしゃ)」は詩歌・小説・脚本・絵画・彫刻・工芸などの作品を作った人で、文章を書いた人以外に対しても使うことができます。

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