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「必須」と「必修」の意味の違いと使い分け

「必須(ひっす)」の意味は、どうしても必要なことです。「必修(ひっしゅう)」の意味は、必ず学ばなければならないことです。例えば、資格が必ず必要なことを伝える場合は「必須」を使います。

「必須」と「必修」の違い

必須(ひっす)
どうしても必要なこと。
必修(ひっしゅう)
必ず学ばなくてはならないこと。

「必須(ひっす)」の意味は、どんな状況や条件のもとでも、それだけは欠かせないと考えられることです。 例えば「冒険にコンパスは必須だ」「必須条件は資格をもっていること」などと使います。 「必修(ひっしゅう)」の意味は、必ず学ばなければならないと決められたことです。 例えば「英語は必修だ」「高校では必修科目になっている」などと使います。 「必須」と「必修」は、どちらも不可欠であることを表す言葉です。 「必須」が、それだけは欠かせないということに対して広く使うことができるのに対して、「必修」は、必ず単位として履修しなければならないと決められている科目に対してのみ使うことができます。

「必須」の意味と使い方

「必須」は「ひっす」と読みます。 また、「ひっしゅ」「ひっすう」と読むこともできます。 一般的には「ひっす」と読まれます。 「必須」の意味は「なくてはならないこと」です。 「必」には「からず。きっと。まちがいなく」という意味があります。 「須」には「もちいる。もとめる」という意味があります。 「必須」は、どんな状況や条件のもとでも、それだけは欠かせないと考えられることに対して「〜が必須である」などの形で使うことが多いです。 例えば「働くには、調理師免許が必須である」などと使います。 これは、働くためには必ず調理師免許が必要であるという意味です。 その他にも、「必須○○」のように後ろに「必要なもの」を続けて使うことも多いです。 例えば、

  • 必須事項
  • 必須科目
  • 必須条件

などの言い回しで使われます。 「必須」には、「必要(ひつよう)」「必需(ひつじゅ)」「不可欠(ふかけつ)」などがあります。 「必要」は「なくてはならない」という意味です。 「必須」と言い換えられることも多いですが「必須」のほうが重要度が高いです。 「必需」も「なくてはならない」という意味です。 絶対に必要であることを強調している「必須」に対して「必需」は、「ないと困る」ということを強調する言葉です。 「不可欠」は「それなしでは済まないこと」という意味です。 「必須」と言い換えることが可能です。 「必須」は英語で「must(マスト)」です。

「必須」の例文

  • コンサートに行くなら、ペンライトは必須だ。
  • 社会人になる弟にサリーマンの必須アイテムをプレゼントする。
  • 料理上手であることが僕の彼女になる必須条件です。

「必修」の意味と使い方

「必修」は「ひっしゅう」と読みます。 「必修」の意味は「必ず学ばなくてはならないこと」です。 「必」には「からず。きっと。まちがいなく」という意味があります。 「修」には「おさめる。まなぶ」という意味があります。 「必修」は、必ず単位として履修しなければならないと決められている科目に対して、使います。例えば、「数学Aは高校二年生の必修科目だ」などと使います。 「必修科目」とは、卒業までに必ず受けなければならない科目のことをいいます 「必修」の類語には、「履修(りしゅう)」があります。 「履修」の意味は「規定の学科・課程などを定められた期間習い修めること」です。 「必修」の英語は「compulsory(コンパルソリー)」です。

「必修」の例文

  • 中国語は必修ではないので受講していない。
  • 必修の科目とされているものの一つに保健体育がある。
  • 必修の科学の単位を落とすと医学部を卒業することはできない。

まとめ

「必須(ひっす)」の意味はどうしても必要なこと、「必修(ひっしゅう)」の意味は必ず学ばなければならないことです。 「必須」と「必修」は字面と音が似ていますが、漢字と読み方、意味も違う言葉です。

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