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「一人」と「独り」の意味の違いと使い分け

「一人(ひとり)」の意味は、人の数が一つであることです。例えば、「あと一人メンバーが足りない」などと使います。「独り(ひとり)」の意味は、相手・仲間がいなくてその人だけであることです。例えば「独り身で余生を過ごすのは辛い」などと使います。「独り」は、独立していることや孤独であることを強調するときに使われるのが特徴です。

「一人」と「独り」の違い

一人(ひとり)
人の数が一つであること
独り(ひとり)
孤立していること・独立していること

「一人」は人の数が一つであることです。 例えば、「一人で練習をする」「友人のうち一人は子供がいる」などと使います。 「一人」は英語で表すと「one(ワン)」です。 「独り」の意味は「相手・仲間がいなくてその人だけであること」です。 人数ではなく、孤立・独立・単独に重点をおいて使用するという点が「一人」と違います。 「独り身は辛い」のように、ひとりぼっちで寂しさや孤独を感じているネガティブな意味で使用されることが多いです。 「独り」は英語で表すと「alone(アローン)」です。 また、「独り」は「誰の力も借りずにひとりで」という意味もあります。 例えば、「子供が独り歩きできるようになる」などと使います。 この場合は、ネガティブな意味はありません。

「一人」の意味と使い方

「一人」は「ひとり」と読みます。 「一人」の意味は

  1. 人の数が一つであること。一名
  2. 相手・仲間がいなくて、その人だけであること
  3. 独身であること。ひとりみ

です。 「一」には「ひとつ。数の名。ひとたび」という意味があります。 「人」には「ひと。人間」という意味があります。 「一人」は、人の数を数えるときや、数が一であることを表します。 例えば、「募集人数は一人」などと使います。 転じて、その人だけで何かをするという意味でも使用されます。 例えば「一人カラオケをする」という使い方をすることができます。 さらに転じて「娘はまだ一人だ」というように、配偶者のいない状態という意味で使用することもできます。

「一人」の例文

  • 試合をするのにメンバーが一人足りなくて困っている。
  • 彼はよく一人で旅行に行く。
  • メンバーのうち一人は友人で仲が良い。
  • 両親は40代になってもまだ一人の妹を心配している。

「独り」の意味と使い方

「独り」は「ひとり」と読みます。 「独り」の意味は、

  1. 相手・仲間がいなくてその人だけであること
  2. 独身であること。ひとりみ

です。 「独」には「ひとり。ひとつ。相手がいない」という意味があります。 「独」を使用した熟語には「独身」「独占」などがあります。 「独り」は、孤立・独立・単独に重点をおいて使用します。 例えば「独り身は辛い」のように、ひとりぼっちで寂しさや孤独を感じているネガティブな意味で使用されます。 また、誰の力も借りずにひとりでという意味で使用することもできます。 例えば、「子供が独り歩きできるようになる」「独り立ちする」などと使います。 この場合はネガティブな意味ではありません。

「独り」の例文

  • 独りぼっちで家にいると涙が出てくる。
  • ようやく独りでお店を出すことができた。
  • 私は一生独り身を貫くつもりです。

まとめ

「ひとり暮らし」のように、使い方によって「一人(ひとり)」と「独り(ひとり)」を使い分ける場合があります。人数に重点があるときは「一人暮らし」、独立してるという意味や孤立しているという意味の場合は「独り暮らし」を使います。読み手に判断を委ねる場合は「ひとり暮らし」とあえて平仮名で表記することもあります。

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