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「表題」と「標題」の意味の違いと使い分けを例文つきで解説

「表題」と「標題」はどちらも「ひょうだい」と読む同音異義語です。 「表題」も「標題」も、題名・題目・主題などの意味ですが、「表題」は書物などの作品や催し物の名前・タイトルを表すのに対して、「標題」は見出し・メールの件名など文章を要約した短い言葉を表して使います。

「表題」と「標題」の違い

表題(ひょうだい)
書物や芸術作品などの題名。
標題(ひょうだい)
後に述べる内容を簡潔にまとめたもの。各章ごとの見出しなど。

辞書上では「表題」と「標題」に違いはありませんが、実際には使い分けがされます。 世間一般では「表題」は文書全体の題名、「標題」を各章ごとの見出しという意味で使い分けられます。 例えば、本記事では「『表題』と「『標題』の意味の違いと使い分けを例文つきで解説」が「表題」であり、「『表題』と『標題』の違い」「『表題』の意味と使い方」「『標題』の意味と使い方」の3つが「標題」です。 ビジネスメールで、件名のことを指して「ひょうだいの件」と使う場合は、「表題の件について」と「標題の件について」のどちらも使うことができますが、厳密には「標題の件」がベターです。 メールの件名は、書物のタイトルとは性質が違うので、「表題」といってしまうと、大げさな印象を与えます。 ちなみに、公用文では「標題」のみを使います。 これは本来の漢語が「標題」であるためです。 専門用語として使われる場合も「標題」と書きます。 ただし、新聞用語としては「表題」で統一されています。 ちなみに、同じ意味を持つ言葉に「掲題(けいだい)」があります。 ビジネスメールなどで「掲題の件」などと使うこともありますが、比較的新しい言葉で公用文や新聞では使われません。

「表題」の意味と使い方

「表題」は「ひょうだい」と読みます。 「表題」の意味は、

  1. 書物の表紙に記されている、その本の題名
  2. 講演・演劇・芸術作品などの題目

です。 「表」には「おもて。物事の外側にあらわれた部分」という意味があります。 「題」には「書物や作品の名。見出し。しるし」という意味があります。 「表題」は、本や雑誌、論文などのようなまとまった書物の題名のことをいいます。 例えば「表題に作品の意味が込められている」などと使います。 また、講演・演劇・芸術作品などの題目のことでもあります。 「劇の表題に誰もが期待をよせる」などと使います。 ビジネスシーンではメールの件名のことを指して使うことが多いです。 例えば「表題の件についてですか〜…」などと使います。 「表題」は英語にすると「title(タイトル)」です。

「表題」の例文

  • 洋画の表題は日本語に訳すとダサくなってしまうことがある。
  • 参考書を表題ごとに整理することにした。
  • 表題の件についてご意見を伺いたく存じます。

「標題」の意味と使い方

「標題」は「ひょうだい」と読みます。 「標題」の意味は「表題」と同じです。 漢語では本来「標題」と書きますが、「表題」と書いても問題ないとされています。 ただし、公用文では「標題」と書きます。 また「標題」は、見出しなどの小さな題名を指して使われることが多いです。 「標題」の「標」には、「しるし。めじるし」という意味があります。 「標」を含む熟語には「標識(ひょうしき)」「商標(しょうひょう)」などがあります。 ここから、内容を構成する各章ごとのタイトルという意味で使われるようになりました。 例えば「夏祭りについて」という資料の場合、内容を構成する「予算について」「出店について」などの小さなタイトルが「標題」になります。 この場合の「標題」は英語にすると「index(インデックス)」です。

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