「いじらしい」と「いじましい」の違いをご存知でしょうか。とても似ている言葉ですが、意味が違うので注意が必要です。今回は「いじらしい」と「いじましい」の意味と違いを紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「いじらしい」と「いじましい」はどちらも人の様子に対して使う言葉ですが、意味が違います。 「いじらしい」の意味は、幼い者や弱い者の懸命な様子を見て、無邪気でかわいらしいと思うさまです。 例えば「泣くのをこらえるいじらしい姿」「いじらしい願いに心を打たれる」などと使います。 「いじらしい」の類語は「健気」「愛らしい」などです。 「いじましい」の意味は、度量が狭く、細かなことにこだわってせこせこしているさまです。 例えば「1円でもケチるいじましい姿」「いじましい努力」などと使います。 「いじましい」の類語は「せこい」「みみっちい」などです。 「いじらしい」は相手をかわいいと感じたり、守りたい・助けたいという気持ちを表しますが、「いじましい」は相手をさげすさみ哀れだと思う気持ちを表します。 とてもよく似ている言葉ですが「いじらしい」と言うつもりが「いじましい」と言ってしまうと失礼にあたるので注意しましょう。
「いじらしい」の意味は、「幼い者や弱い者の懸命な様子を見て、 無邪気でかわいらしいと思うさま」です。 また、守ったり助けたりしてやりたいと思うさまをいいます。 漢字では「意地らしい」と書きますが、一般的には平仮名で表記されます。 「いじらしい」は、幼い子や弱い者など自分より劣っているものに対して使う言葉です。 見下しているのではなく、無邪気でかわいいと感じたり、守りたい・助けたいう気持ちを表します。 「いじらしい」は文末で使ったり、形容詞として使うことが多いです。 例えば「頑張る姿がいじましい」「我が子のいじらしい姿」などと使うことができます。 また、「いじらしく見える」のように副詞としても使うことができます。 名詞形は「いじらしさ」で、「いじらしさを感じる」などと使います。 「いじらしい」の類語は「健気(けなげ)」「愛らしい(あいらしい)」などです。 「健気」の意味は「年少者や力の弱い者が困難なことに立ち向かっていくさま」です。 「愛らしい」の意味は「愛すべき状態であること」です。
「いじらしい」の例文
「いじましい」の意味は「度量が狭く、細かなことにこだわってせこせこしているさま」です。 小さいことにけちけちしている姿を見たときに、相手をさげすみ哀れんで使う言葉です。 「いじましい」は文末で使ったり、形容詞として名詞を修飾する形で使います。 例えば「彼女はいじましい」「1円でも値切るいじましい努力」などと使うことができます。 また、「彼女がいじましく見えた」などと副詞として使うことができます。 「いじましさを感じる」などとと、名詞形として使うこともできます。 「いじましさ」悪い意味で使われる言葉なので、「いじましいですね」などと言ってしまうと失礼にあたるので使い方には注意しましょう。 「いじましい」の類語は「せこい」「みみっちい」などです。 「せこい」の意味は「けちで見苦しい」、「みみっちい」の意味は「細かくてけちくさい」です。 ちなみに、「いじましい」を方言として使っている地域もあります。 岡山では「いじましい」を「じれったい」「まどろっこしい」という意味で使います。
「いじましい」の例文