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「言う」と「云う」の意味の違いと使い分け

「言う」と「云う」は、どちらも「いう」と読む同訓異字です。「言う」の意味は、自分が思ったり考えたことを言葉にすることです。「云う」の意味は、多くの人がそう述べて、そう認めていることです。例えば「自分の意見をいう」であれば「言う」を使います。

「言う」と「云う」の違い

言う(いう)
自分が思ったり考えたことを言葉にすること
云う(いう)
多くの人がそう述べて、そう認めていることを表す
「言う」は自分の思いや考えを口にすることを意味します。 「言う」は発話行為の全般にわたって広く使います。 「云う」は多くの人がそう述べて、そう認めていることを表します。 「技術を習得するには平均で一万時間が必要と云う」などと使います。 ただし、「云う」は常用漢字でないので新聞や公的文章では、どちらの場合でも「言う」で統一されます。 ちなみに、「犬という生き物は....」と「呼ばれる」の意味で使われる「いう」や、「人というのは...」など強調で使う「いう」は、平仮名にするのが正式な表記です。

「言う」の意味と使い方

「言う」は「いう」と読みます。 「言う」の意味は、

  1. 口を動かして思っていることを言葉で表す
  2. ある語をあるしかたで発音する
  3. 物事などをことばで表現する
  4. 記号や言葉がある内容を表す。指す。
  5. 多くの人がそう述べ、そう認めていることを表す

です。 「言」には「いう。話す。述べる」という意味があります。 一つ目の「口を動かして思っていることを言葉で表す」は、例えば子犬を見て「かわいい」と口に出すことです。 二つ目の「ある語をあるしかたで発音する」という意味では、例えば「かわいいは英語でcuteという」というような使い方をします。 三つ目の「物事などをことばで表現する」という意味では、例えば「これを人は奇跡と言う」というような使い方ができます。 四つ目の「記号や言葉がある内容を表す」という意味では、例えば「この標識は、この道が一方通行であることをいってる」というように使用します。 五つ目の「多くの人がそう述べ、そう認めていることを表す」という意味では、例えば「〜と言われる」の形で「このままでは職を失う人が増えると言われている」というように使用します。

「言う」の例文

  • 彼は嘘ばかり言うので信用できない。
  • 母は何度教えても倖田來未を「ごうだくみ」と言う。
  • こんなに小さい内から英語が話せるなんて天才と言わずになんて言うんだ。
  • この論文では環境破壊の恐ろしさを言っている。
  • この場所にカフェができると言われている。

「云う」の意味と使い方

「云う」は「いう」と読みます。 「云う」の意味は「言う」と同じです。 「云」には「いう。いわく。〜という」という意味があります。 「云う」は、特に他人の言葉や聞いたことを述べるときに使用されます。 例えば、「彼女によると彼の年齢は23歳だと云う」というような使い方をします。 ただし、「云う」は常用外漢字なので新聞などでは使用されません。

「云う」の例文

  • とても綺麗だが、この建物は戦前に作られたのだと云う。
  • 母が云うには我が家の家系は長生きする人が多いそうだ。
  • 睡眠時間は成長に大きく影響すると医者は云う。

まとめ

「言う(いう)」は、自分の思いや考えを口にするときに使います。「云う(いう)」は、多くの人がそう述べてそう認めるときに使います。

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