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「受賞」「受章」「受彰」「授賞」「授章」「綬章」の違いと使い分け

「受賞」「受章」「受彰」「授賞」「授章」「綬章」はどれも「じゅしょう」と読みます。皆さんはそれぞれの意味を理解し使い分けることができているでしょうか。今回は「受賞」「受章」「受彰」「授賞」「授章」「綬章」の意味と使い方を紹介します。

「受賞」「受章」「受彰」「授賞」「授章」「綬章」の違い

受賞(じゅしょう)
賞を受け取ること
受章(じゅしょう)
勲章・褒章などを受け取ること
受彰(じゅしょう)
表彰を受けること
授賞(じゅしょう)
賞を与えること
授章(じゅしょう)
勲章・褒章などを与えること
綬章(じゅしょう)
功績などを表彰して国から贈られる記念のしるし

「受賞(じゅしょう)」は、功績などが認められて何かの賞や賞状、商品や賞金をもらうことです。 「受章(じゅしょう)」は、文化勲章など国が与える勲章や褒章を受け取ることです。 国から与えられられる賞に対して使用するという点が「受賞」と違います。 「受彰(じゅしょう)」は、表彰を受けることです。 痴漢を捕まえたなどのよい行いや、試合で優勝をしたなどの功績を大勢の前でほめたたえられることをいいます。 「受彰」は「受賞」「受章」とは違って、辞書には記載のない言葉です。 新聞などでは「被表彰者(ひひょうしょうしゃ)」と言い換えられることが多いです。 「授賞(じゅしょう)」は、賞を与えることです。 「受賞」の対義語です。 「授章(じゅしょう)」は、勲章・褒章などを与えることです。 「受章」の対義語です。 「綬章(じゅしょう)」は、功績などを表彰して国から贈られる記念のしるしのことです。 上記の「受賞」「受章」「受彰」「授賞」「授章」とは意味が違います。

「受賞」の意味と使い方

「受賞」は「じゅしょう」と読みます。 「受賞」の意味は「賞を受けること」です。 「受」には「うける。うけとる。なおる」という意味があります。 「賞」には「ほうび。たまもの。ほめたたえる」という意味があります。 何かの功績が認められて、何かの賞や賞状、商品や賞金をもらうことを「受賞する」「受賞した」などと表すことができます。

「受賞」の例文

  • このような素晴らしい賞をいただけたのも皆様のおかげです。
  • 受賞を期待していただけに候補に名前が上がらなかったときは落胆した。
  • 彼女は新人賞を受賞したのは19歳のときだった。

「受章」の意味と使い方

「受章」は「じゅしょう」と読みます。 「受章」の意味は「勲章・褒章などを受け取ること」です。 「受」には「うける。うけとる。なおる」という意味があります。 「章」には「しるし。かざり」という意味があります。 文化勲章など国が与える勲章や褒章を受け取ることを「受章する」「受章した」と表すことができます。 「勲章(くんしょう)」とは国家または社会公共に対して優れた功績を上げたものを表彰するために国から与えられた名誉の賞、「褒章(ほうしょう)」は立派な行為に対する栄誉のしるしとして天皇から授ける賞のことです。

「受章」の例文

  • 長年の活動が認められ、大統領自由勲章を受章した。
  • 2020年の春の褒章において高橋敏也名誉教授が紫綬褒章を受章した。
  • 神奈川県在住で旭日章を受章したことがある人は過去に20名いる。

「受彰」の意味と使い方

「受彰」は「じゅしょう」と読みます。 「受彰」の意味は「表彰を受けること」です。 「受」には「うける。うけとる。なおる」という意味があります。 「彰」には「あきらか。あきらかにする。あらわす」という意味があります。 例えば、痴漢を捕まえたなどのよい行いや試合で優勝をしたなどの功績を大勢の前でほめたたえられることを「受彰する」「受彰」したと表すことができます。 しかし、「受彰」は辞書には記載のない言葉です。 新聞などでは「被表彰者(ひひょうしょうしゃ)」と言い換えられます。

「受彰」の例文

  • 最後に受彰者の写真撮影が行われた。
  • チームの活躍が表彰されることになり、代表して2名の選手が受彰した。
  • この度社会教育者表彰で受彰されることが決まりました。

「授賞」の意味と使い方

「授賞」は「じゅしょう」と読みます。 「授賞」の意味は「賞をさずけること」です。 「授」には「さずける。あたえる」という意味があります。 「賞」には「ほうび。たまもの。ほめたたえる」という意味があります。 功績などが認められた対象者に、ノーベル賞などの賞や賞状、商品や賞金を与えることを「授賞する」「授賞した」などと表すことができます。

「授賞」の例文

  • 昨晩この場所で誰に授賞するか議論が繰り広げられていた。
  • 所属事務所ごとに2組のアーティストが授賞されることになっている。
  • 授賞式には数々の大物俳優が招待された。

「授章」の意味と使い方

「授章」は「じゅしょう」と読みます。 「授章」の意味は「勲章・褒章などを与えること」です。 「授」には「さずける。あたえる」という意味があります。 「章」には「しるし。かざり」という意味があります。 文化勲章など国が与える勲章や褒章を与えることを「授章する」「授章」と表すことができます。

「授章」の例文

  • 皇居で文化勲章を授章された。
  • ワクチンの開発を担った科学者に授章することが決まりました。
  • 先日行われた授章式の模様をお伝えいたします。

「綬章」の意味と使い方

「綬章」は「じゅしょう」と読みます。 「綬章」の意味は「功績に対して与えられる綬のついた記章」です。 「綬」には「ひも。くみひも。勲章や褒章を下げるのに使う紐」という意味があります。 「章」には「しるし。かざり」という意味があります。 「綬章」とは、功績などを表彰して国から贈られる記念のしるしのことをいいます。 「綬章」には、

  • たすきがけにする大授章(だいじゅしょう)
  • 首から下げる中綬章(ちゅうじゅしょう)
  • 胸につける小綬章(しょうじゅしょう)

があります。

「綬章」の例文

  • 彼の胸には青色綬章がついていた。
  • 正装の上に必ず綬章をつけていなければいけない。
  • 個人の功労が認められて綬章が授与されるなんて素晴らしいことが。

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