「会食」「宴会」「接待」「接客」はどこか似ている言葉ですが、違いを正しく理解していますか?今回はそれぞれの意味と使い方と合せて違いを説明しますので、ぜひ参考にしてください。
「会食」は、単に集まって食事をすることを言い表す言葉です。 ビジネスシーンなど、かしこまった場面で「食事会」を「会食」ということが多くあります。 複数人以上でお酒を交えて食事を楽しむのであれば「会食」ではなく「宴会」になります。 親睦を深めるだけではなく、どちらかがもてなす側になって相手を楽しませるのであれば、「接待」になります。 また、食事関係なくどこかに招待して楽しんでもらうという場合も「接待」になります。 「接客」は、単にお客様の対応をすることを言い表す言葉です。 「客をもてなす」という意味でも使用されますが、客に接して受け答えをしたりするという広い意味で使用されます。
「会食」は「かいしょく」と読みます。 「会食」の意味は「集まって食事をすること」です。 親睦を深めるために何人かが寄り集まって、一緒に飲食することをいいます。 「会」には「あう」「集まる」という意味があります。 「食」には「たべる」という意味があります。 例えば、会議などで人が集まったタイミングでそのまま皆で食事した場合、「会食」になります。 また、結婚式など冠婚葬祭で集まった人達と食事をするのも「会食」です。 何人以上集まらなければ「会食」とはいわないという決まりはありません。 一人でなければ、二人など少人数であっても「会食」といえます。
「会食」の例文
「宴会」は「えんかい」と読みます。 「宴会」の意味は「お酒や料理の飲み食いを楽しむ集まり」です。 「宴」には「うたげ」「さかもり」という意味があります。 「会」は「あう」「集まる」という意味です。 「宴会」は、複数人以上でお酒を交えながらコミュニケーションをとって親睦を深める行為のことで、例えば「新年会」「歓迎会」「忘年会」「合コン」などが当てはまります。 通常2〜3人の少人数で行う場合は「宴会」とはいいません。 また、居酒屋などで行われることが多く、大規模の場合はホテルなど宿泊施設の宴会場が利用されます。 「パーティー」と同じ意味ですが、座敷で座って行う場合は「宴会」というのが一般的です。 さらに、宴会は無礼講も許されるざっくばらんな場であることが多く、パーティーのようにドレスコードがあったり節度を守って行われるということは少ないです。
「宴会」の例文
「接待」は「せったい」と読みます。 「接待」の意味は「もてなしとして飲食物などを振る舞うこと」です。 「接」には、「あう」「もてなす」という意味があります。 「待」には「もてなす」「あつかう」という意味があります。 この2つの漢字を組み合わせて退屈させたり失礼だと感じさせたりしないように客をもてなすことをいい表します。 もっと広い意味では、顧客を食事に誘ったり催し事に招待することも指します。 例えば、契約をしてもらうために、取引先相手を招いて食事を振る舞うなどしてもてなすことを「接待」と言い表すことができます。 「接待をする」「接待される」という使い方をします。
「接待」の例文
「接客」は「せっきゃく」と読みます。 「接客」の原義は「客に接すること」です。 客に接して受け答えをしたりすることをいいます。 「接」には「あう」「もてなす」という意味があります。 「客」は「招かれてきた人」という意味です。 例えば、店員が客の注文を聞くなどの対応をすることを「接客」といいます。 また、「接客」には「客をもてなす」という意味もあります。 客のために美味しい料理を提供するなど「心を込めて手厚くもてなすことを、「接客」といいます。
「接客」の例文