「形式」と「型式」は、どちらも「けいしき」と読む同訓異字です。「形式」の意味は、定まった形、また一定の手順や方法です。「型式」の意味は、自動車・飛行機などでその構造・整備・外形などによって分類される特定の型です。「形式」は英語で「format(フォーマット)」「型式」は英語で「model(モデル)」です。
「形式」の意味は、①外に現れる形 ②一定の手順 ③内容が伴わずうわべだけのこと、の3つあります。 「型式」の意味は、量産される自動車や航空機などの内蔵構造です。 「形式」の1つ目の意味と「型式」の意味は同じですが、この意味で「形式」を使うことはほとんどありません。 1つ目の意味の「形式」と「型式」の同義語には「外形」があります。 「型式」は「同一型式」「型式番号」「型式名」などと使います。 「型式」の英語は「model(モデル)」です。 「形式」の2つ目の意味では「リレー形式」「記述形式」などと使います。 「形式」の3つ目の意味では「形式にこだわる」「形式ばった儀式」などと使います。 これらの意味の「形式」の英語は「form(フォーム)」または「format(フォーマット)」です。 「型式」にはこれらの意味はありません。 「型式」と「形式」の混同を避けるために、「型式」を「かたしき」と読むこともあります。
「形式」は「けいしき」と読みます。 「形式」の意味は
です。 「形」には「かた。かたち」という意味があります。 「式」には「きまり。やりかた。一定のかた」という意味があります。 一つ目の意味では、「外に現れた形」という意味では「ゆったりとした形式のズボン」などと外から見たときの形を表すときに使用します。 二つ目の「定まっている形。また一定の手順や方法」という意味では、手続きなど物事を行うときの決められた手順や方法を表すときに使用します。 例えば、「形式に沿って行う」は「予め決められた手順や方法で行う」という意味になります。 三つ目の「内容が伴わず、うわべだけのこと」という意味では、例えばやり方だけにこだわり中身が伴っていないことを「形式にこだわる」「形式にとらわれる」と表すことができます。
「形式」の例文
「形式」は「けいしき」と読みます。 「かたしき」と読むこともできます。 「形式」の意味は「自動車・飛行機などで、その構造・整備・外形などによって分類される特定の型」です。 「型」には「かた。いがた。もとになる形」という意味があります。 「式」には「きまり。やりかた。一定のかた」という意味があります。 「型式」は、量産される自動車や航空機などの内蔵構造や外形のモデルとなるものを表すときに使用します。 例えば、自動車は「J727型式」などとアルファベットや数字と組み合わせて型式を表し、プリウスやN-BOXなど車名は同じであっても内蔵構造が変われば型式が変わります。
「型式」の例文
「型式(けいしき)」は、自動車や飛行機などで、その構造・整備・外形などによって分類される特定の型という意味の言葉です。「車の型式」「型式を証明する」などと使われます。 「形式(けいしき)」との違いは、「型式」は非常期や自動車などの機械類に対して使うという点です。また、「型式」は「かたしき」と読むという点も「形式」とは違います。