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「計測」と「測定」の意味の違いと使い分け

「計測(けいそく)」の意味は、器械を使って物の長さ・数・重さ・量をはかることです。「測定」の意味は、①計測をすること。②計測の結果、そのものの過去や現在・将来について価値判断を数値化することという意味があります。二つ目の意味は「計測」にはありません。

「計測」と「測定」の違い

計測(けいそく)
器械を使って物の長さ・数・重さ・量などをはかること
測定(そくてい)
①計測すること ②計測の結果、そのものの過去や現在・将来について価値判断を数値化すること

「計測」は器械を使って物の長さ・数・重さ・量をはかることです。 「風速を計測する」などと使います。 「測定」には2つの意味があります。 1つ目は「計測」と同じで、「体力測定」などと使います。 2つ目は、計測の結果、そのものの過去や現在・将来について価値判断を数値化することです。 「危険性を科学的に測定する」などと使います。 「測定」の1つ目の意味は「計測」と同義ですが、「体力測定」など定まった言い方は「計測」に言い換えると不自然な場合があるので注意しましょう。 「測定」の2つ目の意味は「計測」にはありません。

「計測」の意味と使い方

「計測」は「けいそく」と読みます。 「計測」の意味は「器械を使って物の長さ・重さ・数・量などをはかること」です。 「計」には「数や量をはかる器具」という意味があります。 「測」には「はかる。長さ・広さ・深さをはかる」という意味があります。 「計測」とは、量をはかる場合の方法や、機器の操作、はかった値の処理など一連の手順を総括したものです。 推測にとどめず、実際に測って見ることを「計測する」「計測した」と表すことができます。

「計測」の例文

  • 風速を計測した結果15m/sであることがわかりました。
  • 5箇所の計測点を定める。
  • 二人の計測値には誤差が出た。

「測定」の意味と使い方

「測定」は「そくてい」と読みます。 「測定」の意味は「計器や装置を使って長さ・重さ・速さなどの量をはかること」と「計測の結果、そのものの過去や現在・将来について価値判断を数値化すること」です。 「測」には「はかる。長さ・広さ・深さをはかる」という意味があります。 「定」には「さだめる。さだまる。きめる」という意味があります。 「測定」は、機器などをつかって実際に測ってみることを「測定する」と表すことができます。 また、一定の基準に基づいて実測の結果、そのものの過去や現在・将来について価値判断を下すことを表すことも可能です。 例えば、「体力を測定する」という使い方です。

「測定」の例文

  • 障害物を置いて、電波妨害の範囲を測定する。
  • 定期的に体力測定を行うことで健康を管理している。
  • 睡眠時の脳波を測定する。

まとめ

「計測(けいそく)」は、機械を使って物の長さ・数・重さ・量などをはかることです。 一方「測定(そくてい)」は、計測すること。また、計測の結果そのものの過去や現在・将来について価値判断を数値化することです。

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