「奇麗(きれい)」の意味は「見た目が華やかで美しく心地よく感じられるさま」です。「綺麗(きれい)」も意味は同じで規範的な書き方ですが、常用漢字ではありません。「きれい」は公的文章で使用される表記、「キレイ」は軽快な印象を与え、商品名などで主に使われるという違いがあります。
「綺麗」「奇麗」「きれい」「キレイ」は、どれも意味は完全に同じです。 「奇麗」は、「奇妙」の「奇」が使われているため、「あやしげな美しさ」というニュアンスがあると説明されることがありますが、それは間違いです。 「奇」は、常用漢字でない「綺」の書き換えで使われているだけ(つまり当て字)で、「奇」の持つ意味は「きれい」という言葉に全く影響を与えません。ただの 「綺麗」が常用漢字でないため、新聞などでは「きれい」という平仮名表記が主に使われます。 ただし、ネット記事などでは常用外漢字も使われる傾向にあるので、そのまま「綺麗」という漢字を見ることも多いです。 「キレイ」はカタカナで表記なので、より軽快な印象を与えるため、商品や広告などで使われることが多いです。 人に対して「キレイ」を使うと、少し冷たい印象になるので、避けた方がよいでしょう。
「奇麗」は「きれい」と読みます。 「奇麗」の意味は
です。 「奇」には「特にすぐれた」という意味があります。 「麗」には「うるわしい。美しい。きらびやか」という意味があります。 一つ目の「見た目が華やかで、美しく心地よく感じられるさま」という意味では、「奇麗な海」「奇麗な顔」という使い方をします。 二つ目の「音声が心地よく聞こえるさま」という意味では、「奇麗な音色」という使い方をします。 三つ目の「濁りや汚れがなく清潔だ」という意味では、「奇麗な水」という使い方をします。 四つ目の「心のけがれや、やましさがない。未練がましくない潔い。」という意味では、例えばやましいことが何ひとつない関係を「奇麗な関係」などと言い表すことができます。 五つ目の「整然として乱れたところがない。」は、整っていることを表します。 例えば「奇麗な部屋」という使い方ができます。 六つ目の「完成されていて非のうちどころがないさま」という意味では、「奇麗に〜」の形で副詞的に使います。例えば、「奇麗に終わる」という使い方です。 七つ目の「余計なものが全く残らないさま」という意味では、例えば「汚れが奇麗に落ちる」という使い方をします。
「奇麗」の例文
「綺麗」は「きれい」と読みます。 「綺麗」の意味は「奇麗」と同じです。 「綺」には「あやぎぬ。あや織りの糸」という意味があります。 「麗」には「うるわしい。美しい」という意味があります。 「綺」は常用外漢字です。 漢字で表記するのであれば、一般的には「奇麗」が使用されます。