「キリ番」は「キリの良い番号」を略したもので、ウェブ上のアクセスカウンターに表示される数字が「10000」や「2222」などのキリの良いものになったことを表します。現在ではあまり使われておらず死語とも言われています。
「キリ番」の意味は「キリの良い番号」のことで、それを略したものになります。 これはウェブサイトにあるアクセスカウンターが「1000」や「2222」などキリの良い数字になったことを表します。 「キリ番」には多くの種類があります。
これはウェブサイトの管理人によって設定することが出来るため、厳格なルールがあるわけではありません。 例えばアイドルやゲームのサイトであれば、メンバーやキャラクターの誕生日なども「キリ番」として設定されていることもありました。 「キリ番」が流行ったのは2000年代にインターネット上で同じ趣味の人たちが交流をし始めた時です。 情報発信や情報共有のためにホームページや個人ブログなどウェブサイトを持つ人が増えました。 その時にウェブサイトの閲覧数を数えてくれるアクセスカウンターというものが流行りました。 カウントの増加数や1日のアクセス数で人気サイトであるかどうかが分かるもので、アクセスした人に対して「あなたは30000人目の訪問者です」などと表示されました。 このアクセスカウンターには「キリ番設定」というもがあり、キリ番を踏んだ人にはお祝いのアクション(アニメーション)などが表示されることもありました。
「キリ番」はアクセスカウンターに対して使われています。 そして自分がアクセスした際に「キリ番」だったことを「キリ番を踏む」と言います。 最近ではアクセスカウンターの番号に限らず「キリの良い番号」のことを「キリ番」といいます。 例えばTwitterのフォロワー数が「2500人」になった時に「フォロワー数2500人!キリ番だ〜」などとつぶやいたり、増え続けるいいねの数を見ていて「999」の瞬間をスクショできた際に「キリ番捕まえた」などと使うこともあります。 ちなみに当時における「キリ番」は、ウェブサイトによって「キリ番を踏んだら掲示板にカキコ(書き込み)してね」などといったルールが設けられるもありました。それくらい2000年代のウェブサイト時代は、キリ番命だったんですよね。 さらにイラストや小説などを創作しているウェブサイトではキリ番の人からリクエストを受け付けるといった文化もありました。 このキリ番を踏んだら出来るリクエストを「キリリク」と言い、キリリクをしたいがためにキリ番になるまでリロードしまくってる人なんかもいました。 サイトに歴代のキリ番踏んだ人の名前が並んでいたり、とにかく当時は「キリ番」で盛り上がっていたものです。 キリ番を踏んだのにカキコをしなかったりキリリクしなかった人は「キリ番踏み逃げ」などと言われ、サイトによっては「踏み逃げ禁止!」と書き込む管理人もいました。 しかし、昨今ではウェブサイトからSNSなどに交流の場がうつり、アクセスカウンターが設置されなくなりました。そのため「キリ番」を知らない人も増えてきているでしょう。筆者にとってはめちゃくちゃ懐かしかったです。(年バレするな…)