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「向学」と「後学」の意味の違いと使い分け

「向学」と「後学」は、どちらも「こうがく」と読む同音異義語です。「向学」の意味は、学問に心を向けることです。「後学」の意味は、後日、自分の役に立つ知識・学問です。例えば「彼はとてもこうがくな人物だ」という場合は、「向学」を使います。

「向学」と「後学」の違い

向学(こうがく)
学問に心を向けること
後学(こうがく)
後日、自分の役に立つ知識・学問

「向学(こうがく)」と「後学(こうがく)」は、読み方は同じですが意味が違う言葉です。 「向学」の意味は、学問に心を向けることです。 「向学の念がある」「向学心がある」「向学心に燃える」などと使います。 「向学」の類語には「好学(こうがく)」があります。「好学」とは、学問を好むことです。 「後学」の意味は、後日自分の役に立つ知識・学問です。 「後学のために聞く」「後学のために見る」などと使います。 類語になる熟語、対義語になる熟語はありません。 また「後学」には、人より遅れて学問を始めた人という意味もあります。 「後学の指導にあたる」「後学に知識をあたえる」などと使います。 この場合の類語は「後輩」で、対義語は「先学」です。

「向学」の意味と使い方

「向学」は「こうがく」と読みます。 「向学」の意味は「学問に心を向けること」です。 「向」には「むく。むかう。むかって行く」という意味があります。 「学」には「まなぶ。研究する」という意味があります。 「向学」は、学問に励もうと思うことを表すときに使用されます。 よく使用される言い回しには、

  • 向学の念
  • 向学心を持つ
  • 向学心に燃える
  • 向学心旺盛な

などがあります。 「向学の念」「向学心」は、「学問に励もうと思う心。気持ち」という意味です。

「向学」の類語は「好学(こうがく)」です。 「好学」の意味は「学問を好むこと」です。

「向学」の例文

  • 彼女は幼い頃から向学な人物だったとみなは口を揃えていう。
  • 向学の念が強くなったのはすでに大学を卒業した後だった。
  • 彼のように向学心旺盛な子供が進学できる道を用意すべきだ。

「後学」の意味と使い方

「後学」は「こうがく」と読みます。 「後学」の意味は

  1. 後日、自分の役に立つ知識・学問
  2. 人より遅れて学問を始めた人。後進の学者

です。 「後」には「のち。あと。時間・空間的にあと」という意味があります。 「学」には「まなぶ。研究する」という意味があります。 「後学」は、一つ目の「後日、自分の役に立つ知識・学問」という意味で「後学のために〜」という形で使用することが多いです。 例えば、「後学のために質問をする」であれば、「将来の自分のために質問をする」という意味になります。 二つ目の「人より遅れて学問を始めた人」という意味では、例えば同じ学問の道に後から入った者に指導することを「後学の指導をする」と表すことができます。 また、学者が自分を指し示す丁重語としても使用されます。 「人より遅れて学問を始めた人」という意味の類語は「後輩(こうはい)」です。 「後輩」の意味は「学問、技芸、修行などであとに続く者」です。 対義語は「先学(せんがく)」です。 「先学」の意味は「学問上で自分より先にその道に入って知識を積んだ人」です。

「後学」の例文

  • 自分の研究が後学たちの役に立つように日々努力を重ねる。
  • 後学のために様々な施設を見学させてもらいたい。
  • 後学のためにぜひ詳しく教えていただけませんか?

まとめ

「向学(こうがく)」は、学問に心を向けることを意味します。類語は「好学」です。 「後学(こうがく)」は、後日自分の役に立つ知識や学問をいみます。また、人より遅れて学問を始めた人といういみもあります。対義語は「先学」です。

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