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「恒久(恒久的)」と「永久(永久的)」の意味の違いと使い分け

「恒久(恒久的)」と「永久(永久的)」の違いをご存知でしょうか。とても似ている言葉ですが「恒久(恒久的)」と「永久(永久的)」には違いがあります。今回は「恒久(恒久的)」と「永久(永久的)」の意味と違い、使い分け方を紹介します。

「恒久(恒久的)」と「永久(永久的)」の違い

永久(えいきゅう)
とにかく長い間。無限に続くこと
恒久(こうきゅう)
他の条件が変わってもその点だけは永久であるさま

「永久」は、物事がいつまでも長い間続くことを表します。 例えば「永久に保存する」「永久的に結ばれる」などと使います。 「恒久」は、他の条件が変わってもその点だけは永久であることを表します。 言い換えるならば「どんな時も」「何が起きても」です。 例えば「恒久の関係」「恒久的な実力」などと使います。 「恒久」は、「恒久平和」という四字熟語でよく使われますが、これは貿易摩擦や領土問題などで状況が変わったとしても、戦争をしないという点だけは永久に守り平和を保つという意味です。 「永久」には「他の条件が変わっても」というニュアンスはありません。 「恒久」は「永久」よりも安定している状態というニュアンスが強いと解釈することもできます。 「永久」は口語・文章のどちらでも使われ、「恒久」は文章で使われることが多い文章です。

「恒久(恒久的)」の意味と使い方

「恒久」は「こうきゅう」と読みます。 「恒久」の意味は「永くいつまでも変わらないこと」です。 「恒」には「つね。つねに。いつまでも変わらない」という意味があります。 「久」には「長い間」という意味があります。 「恒久」は、他の条件が変わってもその点だけは変わらずに続くことです。 例えば「恒久の平和のために」などと使います。 「恒久の平和のために」は、「平和な状態が変わらずずっと続くために」という意味になります。 「恒久的」の「的」は「そのような性質・状態・傾向である」という意味があります。 「恒久的」で「いつまでも変わらず同じ状態が続くさま」という意味になります。 例えば「恒久的な対策を練る」などと使います。 「恒久」を使用した四字熟語には「恒久不変(こうきゅうふへん)」があります。 「恒久不変」の意味は「いつまでも変わらないこと」です。

「恒久(恒久的)」の例文

  • 毎年恒久の平和を祈願しに行く。
  • ディスクは丁寧に扱わなければ恒久的な再生は保証できない。
  • 恒久不変の珍しい物質を発見した。

「永久(永久的)」の意味と使い方

「永久」は「えいきゅう」と読みます。 「永久」の意味は「時間的に果てしなく維持されること」です。 「永」には「とこしえに。限りなく。いつまでも」という意味があります。 「久」には「長い間」という意味があります。 「永久」は、動作や状態などがある時点から無限に続くことを表します。 例えば「永久に保存する」などと使います。 「永久に保存する」は、未来にむかってずっと無限に保存することを表しています。 「永久的」とすると「時間的に果てしなく維持される状態」という意味になります。 「半永久的に拘束される」などと使います。 「半永久的に拘束される」は、拘束されている状態が果てしなく続いていることを表しています。

「永久(永久的)」の例文

  • 真実は永久に秘密にしておくことを神に誓った。
  • 無期懲役になり、自由を永久に失ってしまった。
  • 親子の関係は永久的に続くものだ。

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