「クレメンス」とは日本語の依頼表現「〜してくれ」と、アメリカ合衆国オハイオ州出身の元プロ野球選手のロジャー・クレメンス氏の「クレメンス」を組み合わせたネット用語。「教えてクレメンス」「画像クレメンス」などと動詞や名詞と組み合わせて使う。「希望する」を意味する死語「キボンヌ」が類語にあたります。
「クレメンス」とは日本語の依頼表現「〜してくれ」と、アメリカ合衆国オハイオ州出身の元プロ野球選手のロジャー・クレメンス氏の「クレメンス」を組み合わせたネット用語です。 語尾がぼかされているので、「〜してくれ」と直接的に命令するより、柔らかい印象があります。 「教えてクレメンス」「聞いてクレメンス」などと「〜してください」と丁寧に依頼する時に使います。 「画像クレメンス」のように名詞と組み合わせると「して」の部分が省略されることもあります。 「成仏してクレメンス」は「死んでください」という意味なので、使用する際は注意です。 ちなみに「Clemens(クレメンス)」という英語の苗字の語源は、「慈悲深い」を意味するラテン語「Clemens」です。 なので「許してクレメンス」は意味的にも間違っていないことになります。
「クレメンス」の例文
「クレメンス」に対する返し方は特に定型文があるわけではありません。 SNSなどでは、それぞれの文脈に応じて、返事をすれば問題ありません。
「クレメンス」は「画像クレメンス」という形で、掲示板2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の板「なんJ」で、作られたと言われています。 「画像クレメンス」よりも先に「画像ハラディ」が一番最初に生み出された言葉です。 「ハラディ」とはMLBの名投手ロイ・ハラデイさんのことです。「画像貼ってくれ」という意味です。 ここを皮切りに、スポーツ選手の名前を使い依頼表現を生み出すのが流行しました。 「クレメンス」は本家「ハラディ」よりも、大衆に使われるようになりました。 他にも、
などがあります。 「画像マダックス?」は「画像はまだ?」という意味で、相手に催促するやや上から目線な表現になります。
「クレメンス」と似た言葉に「キボンヌ」があります。 「キボンヌ」は「〜がほしい」を意味するネットスラングです。 「キボンヌ」は、「希望」と「イボンヌ」を合成した造語です。 「イボンヌ」とは、2000年のシドニーオリンピックに女子100mハードルの種目で出場した「金沢イボンヌ」選手のことです。 「イボンヌ」という名前が日本人には珍しかったため、このような造語が生まれました。 「○○キボンヌ」というように、名詞と組み合わせて使います。 しかし、「キボンヌ」は現在、死語と言われています。未だに使用する人はいますが、少し時代遅れ感が否めません。
「キボンヌ」の例文