「教師(きょうし)」の意味は「学問・技能・技術を教える人」、「教員(きょういん)」は「学校に勤務して教育を行う人」、「教諭(きょうろん)」は「小・中・高等学校、幼稚園、特別支援学校の正教員として教育を行う人」、「講師(こうし)」は「非常勤教員など正教員ではない形で教育を行う人」です。今回は「教師」「教員」「教諭」「講師」の違いと使い分けを紹介します。
「教師(きょうし)」「教員(きょういん)」「教諭(きょうゆ)」「講師(こうし)」は、教育をする人や技術を教える人を表す言葉です。 「教師」は、一般に学問・技能・技術を教える人という広い意味で使用されます。 学校などの教育機関で教育に携わる人だけでなく、ピアノなど知識を授けたり技芸を指導する人を表すことができます。 個人を指して使用されることが多いです。 「教員」は、「学校」と名のつく教育機関で教育を行う人を表す言葉です。 学校などの教育機関以外で教育を行っている人に対して使用することはできないという点が「教師」とは違います。 また、「教員」は複数名を指して使用されることが多いです。 「教諭」は、「学校」と名のつく教育機関で教育を行う人の中でも、特別な免許をもち正教員として勤務をする人を表します。 免許を持たない場合や、正教員でない場合は「教師」「教員」「講師」ということはできても「教諭」ということはできません。 「講師」は、小中高等学校で非常勤教員など正教員ではない形で教育をする人を表します。 また、講演会などで講義をする人や塾などで講座を受け持つ人を表すこともできます。
「教師」は「きょうし」と読みます。 「教師」の意味は
です。 「教」には「おしえる。おしえみちびく。おそわる」という意味があります。 「師」の意味は「教え導く人。手本となる人。先生」です。 「教師」は、小学校などの教育機関で教育する人を表すときに使用します。 例えば、小学校で教育をする人であれば「小学校の教師」と表すことができます。 ピアノなど知識を授けたり技芸を指導する人を指すときに使用することも可能です。 また、宗教上の教えを人に行う人を指して使用されることもあります。
「教師」の例文
「教員」は「きょういん」と読みます。 「教員」の意味は「学校に勤務して教育を行う人」です。 「教」には「おしえる。おしえみちびく。おそわる」という意味があります。 「員」は「係の人。所属する人」という意味です。 「教員」は、特に「学校」と名のつく教育機関の教授、助教授、講師、助手、教論、助教論、養護教論および養護助教論の総称として使用されます。 「教員」は「その場にいた教員たちは〜」というように複数人を指すときに使用することが多いです。
「教員」の例文
「教諭」は「きょうゆ」と読みます。 「教諭」の意味は「小・中・高等学校、幼稚園、特別支援学校の正教員」です。 「教」には「おしえる。おしえみちびく。おそわる」という意味があります。 「諭」の意味は「さとす。言い聞かせる。おしえみちびく」です。 「教諭」は、教育職員免許法により普通免許状または特別免許状をもっている学校の正社員を表すときに「○○教諭」「○○の教諭」などの形で使用します。 教育免許をもっていても、非常勤職員など正教員でない場合は「教諭」とはいえません。
「教諭」の例文
「講師」は「こうし」と読みます。 「講師」の意味は
です。 「講」には「説く。解き明かす。論じる」という意味があります。 「師」の意味は「教え導く人。手本となる人。先生」です。 一つ目の「講演会・講習会などで講義をする人」という意味では、例えば外部の専門家などに講演会をしてもらうときの講義をする人を「○○講師」という形で表すことができます。 二つ目の「大学などで、准教授に準じる職務に従事する人」、三つ目の「小・中高等学校で非常勤で教諭の職務を補助する人」という意味では、例えば非常勤教員など正教員ではない人を指すときに使用します。 また、「講師」は、学校以外の塾や予備校などで講座を受け持って生徒に教える人を表すときに使用することもできます。
「講師」の例文