「守る」「護る」「衛る」は、すべて「まもる」と読む同訓異字です。「守る」の意味は、大切なものが侵されないように防ぐことです。もっとも広く一般的に使われます。「護る」の意味は、かばいまもることです。「敵から護る」などと使います。「衛る」の意味は、外側を取り巻いて中をまもることです。「護衛をおいて村を衛る」などと使います。
「守る(まもる)」は、「伝統を守る」というように大切なものが侵されないように防ぐことを表すときに使用されます。 また、決めたことや規則などに背かないようにすることや、スポーツで相手の攻撃に備えてその場を守備するという場合にも使用することが可能です。 「護る」は、攻撃などから守備することを表すときに使用します。 例えば、「痴漢されないように、まもる」であれば、「護る」が適しています。 「衛る」は、外側を取り巻いて、中にいる人をまもることを表すときに使用します。 例えば、複数のガードマンが一人を取り囲んでまもる場合は、「衛る」が適しています。 「守る」は意味が広いですが、「護る」「守る」は意味が狭く限定的な使われ方をします。 また「守る」は常用漢字、「護る」「衛る」は常用外漢字いう違いもあります。 「護る」「衛る」は新聞や公的な文章では使用されず、すべて「守る」と書かれます。 「まもる」の漢字表記で迷った場合は「守る」を使用すれば問題ありません。
「守る」は「まもる」と読みます。 「守る」の意味は、
です。 一つ目の「決めたことや規則に背かないようにする」という意味では、例えば「時間を守る」というような使い方で、他の人との間や社会的に決められた状態を破らないことを言い表します。 二つ目の「大切なものが侵されないように防ぐ」という意味では、例えば「子供を守る」というように危険が及ばないようにすることや、「伝統を守る」というように大切なものを失わないようにキープすることを言い表すことができます。 三つ目の「目を離さないで見る」という意味は、「守る」の原義です。 例えば「花を守る」で「目を離さずに花を見る」という意味になります。 現代でこの意味で使用するのはまれです。 四つ目の「スポーツで、相手の攻撃に備えてその場を守備する」という意味では、例えばサッカーでキーパーがシュートされないようにすることを言い表すときに「ゴールを守る」というように使用します
「守る」の例文
「護る」は「まもる」と読みます。 「護る」の意味は「かばいまもること」 「護」の意味は「まもる。かばう。たすける」です。 「護」を使用した熟語には「護衛」「救護」などがあります。 「護る」は、攻撃などから守備することを言い表すときに使用します。 例えば、「ストーカーから彼女を守備する」という場合は「護る」が適しています。
「護る」の例文
「衛る」は「まもる」と読みます。 「衛る」の意味は「外をとりまき中をまもる」です。 「衛」には「ふせぐ。まもる人」また、「まわる」という意味があります。 「衛」を使用した熟語には「衛兵」「衛生」などがあります。 「衛る」は、集落の周囲をめぐって警戒するということを言い表します。 例えば、首相や大統領など要職についている人物の周りをとりまいて守備するという場合は「衛る」が適しています。
「衛る」の例文
「守る(まもる)」は、大切なものが侵されないように防ぐという意味で使われます。「護る(まもる)」は、かばいまもるという意味で使われます。例えば「お姫様を護る」という使い方をします。「衛る(まもる)」は、外側を取り巻いて中をまもるという意味で使われます。