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「満たす/満ちる」と「充たす/充ちる」の違いと使い分けを例文つきで解説

「満たす/満ちる(みたす・みちる)」の意味は、「ある場所をある物でいっぱいにする」です。「充たす/充ちる(みたす・みちる)」の意味は、「欠けていることなくいっぱいにする」です。「満たす」は単にそれ以上入らないというところまでいっぱいにすることを表し、「充たす」は不足しているものを十分に与えていっぱいにすることを表すという違いがあります。ただし「充たす 」は表外読みであるため一般的には「満たす」と書かれます。

「満たす/満ちる」と「充たす/充ちる」の違い

満たす/満ちる(みたす・みちる)
ある場所をある物でいっぱいにする。
充たす/充ちる(みたす・みちる)
欠けているところなくいっぱいにする。

「満たす(満ちる)」と「充たす(充ちる)」は、どちらも「みたす・みちる」と読み、いっぱいにすることを意味する同義語です。 「満たす」は、空所をいっぱいにすることや、空所があるものでいっぱいになることです。 例えば「空腹を満たす」「部屋が花の香りで満ちる」などと使います。 「充たす」は、不足しているものを欠けている箇所がないようにいっぱいにすることです。 例えば「欠員分を募集して充たす」「欠品しているものを発注して充たす」などと使います。 「満たす」は単にそれ以上入らないというところまでいっぱいにすることを表し、「充たす」は不足しているものを十分に与えていっぱいにすることを表します。 例えば、「条件をみたす」であれば、不足している箇所を十分にすることなので「充たす」を使うのが適しています。 ただし、「充たす(充ちる)」の「みたす(みちる)」は表外読み(表外音訓)です。 表外読みは、常用漢字表に載っていない読み方のことで新聞や公用文では使われない読み方のことをいいます。 新聞や公用文では「みたす(みちる)」の漢字は「満たす(満ちる)」のみが使われます。

「満たす/満ちる」の意味と使い方

「満たす」は「みたす」と読みます。 「満たす」の意味は

  • 空所をいっぱいにする
  • あるものが空所いっぱいに広がる
  • これ以上ほしくないという気持ちになるようにする
  • 条件や基準にかなった数値などが不足なく確保される

です。 「満」には「みちたりる。いっぱいになる。ゆきわたる」という意味があります。 「満」を含む熟語には「満足(まんぞく)」「満点(まんてん)」などがあります。 「満たす」は、それ以上は入らないというところまでいっぱいになることです。 例えば「好きなものでお腹を満たす/好きなものでお腹が満ちる」といいます。 これは、胃袋がこれ以上はいらないほど好きなものでいっぱいになることを意味しています。 また、「感動で心を満たす」というように、あるものがいっぱいに広がることを表します。 転じて、求められてたものを十分に与えてそれ以上は欲しくないという状況に置くという意味でも使われます。 例えば「空腹を満たす」などと使います。 また、「生活保護を受給するための条件を満たす」というように、条件や基準にかなった数値などが不足なく確保されるという意味で使うこともできます。

「満たす/満ちる」の例文

  • 水槽に海水を入れて満たす。
  • 少年の心は好奇心で満ちている。
  • 今日は潮が満ちるのが早いので、釣りをするなら早めに切り上げたほうが良い。

「充たす/充ちる」の意味と使い方

「充たす」は「みたす」と読みます。 「充たす」の意味は「欠けるところがなくいっぱいにする」です。 「充」には「みちる。みたす。あてがう」という意味があります。 「充」を含む熟語には「充実(じゅうじつ)」「充当(じゅとう)」などがあります。 「充たす」は、不足しているものを十分に与えるという意味で使われます。 例えば「欠員を充たす」「自信に充ちる」などと使います。 ただし、「充ちる」は表外読み(表外音訓)です。 表外読みとは、常用漢字表に載っていない読み方のことをいいます。 新聞や公用文では、一般的に「満ちる」と書かれます。

「充たす/充ちる」の例文

  • 恋人と別れてぽっかり心に空いた穴を充たしてくれた。
  • お客様の欲求を充たすのが我々従業員の仕事です。
  • 欠品がないように在庫を充たす。

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