「見積もり（みつもり）」「見積り（みつもり）」「見積（みつもり）」の意味は、すべて同じです。違いは送り仮名にあります。「見積もり」「見積り」「見積」のどの表記を使うべきか迷ったことがある人も多いのではないでしょうか。今回は「見積もり」「見積り」「見積」の意味と違いを紹介しますのでぜひ参考にしてください。
「見積もり（みつもり）」「見積り（みつもり）」「見積（みつもり）」の意味は、あらかじめ必要な費用・人員・日数・経費などを計算して目安をつけたり、目で見ておおよその分量を図ることです。 「見積もり」「見積り」「見積」の違いは、送り仮名の付け方です。 一般の社会生活において現代の国語を書き表すための常用漢字目安は、常用漢字表（内閣告示第二号）というものに告示されています。 内閣告示第二号「送り仮名の付け方」では、 「本則 活用のある語から転じた名詞は、もとの送り仮名の付け方によって送る」という記載があります。 よって、「見積もり」は活用のある「見積もる」から転じた語なので元の送り仮名を付けて名詞にすると「見積もり」になります。 また、内閣告示第二号「送り仮名の付け方・通則2」には、 「本則 活用語尾以外の部分に他の語を含む語は、含まれている送り仮名の付け方によって送り、読み間違えるおそれのない場合は、活用語尾以外の部分について送り仮名を省くことができる」という記載があります。 よって「見積もり」は「見積り」と書くことが許容されていることがわかります。 公用文では「見積もり」と表記されるため、公的な文章や新聞では一般的に「見積り」と表記されます。 さらに、内閣告示第二号「送り仮名の付け方・通則6」では、「読み間違えのない場合は、送り仮名を省くことができる」 という記載があります。 よって、「見積もり」は「見積」と書くことも許容されていることがわかります。 ただし、「見積」は「見積書」「見積金額」のように名詞として使われる場合が多いです。 一般的には「見積もり」または「見積り」を書きます。
「見積もり」は「みつもり」と読みます。 「見積もり」は「目で見ておおよその分量をはかること」です。 また、あらかじめ必要な費用・人員・日数・経費などを計算して目安をつけることをいいます。 例えば「出張にかかる費用を見積る」などと使います。 これは、出張でつかう金額の目安をつけるという意味です。 「見積もり」の元の言葉は、「見積もる」という動詞です。 「見積もる」は「見積もらない」「見積もります」と活用することができます。 文部科学省・内閣告示第二号「送り仮名の付け方」では、 「本則 活用のある語から転じた名詞は、もとの送り仮名の付け方によって送る」という記載があります。 よって、「見積もり」は活用のある「見積もる」から転じた語なので元の送り仮名を付けて名詞にすると「見積もり」になります。
「見積り」は「みつもり」と読みます。 「見積り」の意味は「見積もり」と同じです。 「見積り」は、公用文でも使われる最も使用頻度が高い表記です。 内閣告示第二号「送り仮名の付け方・通則2」には、 本則 活用語尾以外の部分に他の語を含む語は、含まれている送り仮名の付け方によって送り、読み間違えるおそれのない場合は、活用語尾以外の部分について送り仮名を省くことができる。 という記載があります。 例えば「積もる」は送り仮名の「も」を省略して「積る」をと書くことができます。 よって、「見積もり」は「見積もり」と表記することが許容されているということになります。 公用文では「見積もり」は「見積り」と表記され、ビジネス文書や新聞などでもこれにならって「見積り」と表記されることが多いです。
「見積」は「みつもり」と読みます。 「見積」の意味も「見積もり」と同じです。 内閣告示第二号「送り仮名の付け方・通則6」では、 読み間違えのない場合は、送り仮名を省くことができる という記載があります。 よって「見積もり」は「見積」と書くことが許容されています。 その他にも例えば「売り上げ」は「売上」、「取り扱い」は「取扱」、「乗り換え」は「乗換」と送り仮名を省略して書くことができます。 「見積」は「見積書」「見積金額」のように名詞の一部として用いられる場合に使われます。
