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「無理」と「無茶」の意味の違いと使い分け

「無理(むり)」と「無茶(むちゃ)」はどちらも、道理に反することという意味があります。 「無理」にはその他にも、行うことが難しいことや、強引に行うことという意味があります。「無茶」にはその他にも節度がないこと・程度が甚だしいことという意味があります。例えば、程度を超えた量の仕事をするという意味であれば「無茶な仕事量」などということができます。

「無理」と「無茶」の違い

無理(むり)
①道理に合わないこと。 ②行うのが難しいこと。 ③強引に行うこと。
無茶(むちゃ)
①「無理」の一つ目の意味と同じ。 ②節度がないこと。

「無理(むり)」の一つ目の意味は、そうするだけの理由がなく、筋道も通っていないことです。 例えば「無理なお願いをする」「無理な注文」などと使います。 二つ目の意味は、実現するのが難しいことです。 例えば「今日中に仕事を終わらせるのは無理だ」などと使います。 三つ目の意味は、強引に行うことです。 例えば「無理に狭い道を通る」「無理に入れ込む」などと使います。 「無茶(むちゃ)」の一つ目の意味は、「無理」と同じです。 「無理」と言い替えて、「無茶なお願いをする」「無茶な注文」などと使うことができます。 二つ目の意味は、節度がないことや程度が甚だしいことです。 例えば、「3階から飛び降りるという無茶をした」「無茶な使い方をして壊す」などと使います。 「無理」と「無茶」の二つ目の意味は非常に似ていますが、「無茶」は度を越していることに重点を置いて使われるという違いがあります。 例えば「今外に出るのは無理だ」であれば、単に今の状態で外に出ることができないということを意味していて、「今外に出るのは無茶だ」であれば、台風で天気があれているなど度を越して危険な状況で外に出れないということを意味しています。 また、「無理」の三つ目の強引に行うという意味は、「無茶」にはありません。 例えば「無理に口に詰め込む」ということはできますが、「無茶に口に詰め込む」ということはできません。

「無理」の意味と使い方

「無理」は、「むり」と読みます。 「無理」の意味は、

  1. 道理に反し、物事の筋が通らないこと
  2. 行うのが難しいこと
  3. 強引に行うこと、過度に行うこと

です。 「無」は、「打ち消しを表す助動詞」として使われています。 「理」には「ことわり。物事のすじみち」という意味があります。 「無理」の一つ目の意味は、そうするだけの理由がなく、筋道も通っていないことを表します。 例えば「突然商品を無料で渡せと、無理な要求をする」などと使います。 また、「ご無理を申し上げますが〜」の形で、相手に負担をかけるようなことをお願いする場面などで使うこともできます。 二つ目の意味は、客観的に見て障害が多すぎて目的を達成することが困難だと判断されることです。 例えば、「まだ子供一人で遠出させるのは無理だ」などと使います。 三つ目の意味は、好ましくない結果になることがわかっていながら、強引にすることです。 例えば「無理をして仕事を続け、ついに倒れてしまった」などと使います。

「無理」の例文

  • 無理を言って、安く商品を譲ってもらった。
  • 彼を一人で契約に行かせるのは、まだ無理なのでは。
  • 従業員の残業を増やして無理をさせるのはよくない。

「無茶」の意味と使い方

「無茶」は、「むちゃ」と読みます。 「無茶」の意味は、

  1. 道理に合わないこと。筋が通らないこと
  2. 節度がないこと。乱暴なこと
  3. 程度がはななだしいこと

です。 元々物事の状態や身振りをそれらしく表した擬態語で、「無茶」は当て字です・ 「無茶」の一つ目の道理に合わないことという意味は、「無理」と同義です。 二つ目の意味は、言動が常識や倫理を逸脱していてまともだとは考えられないことです。 例えば「無茶をするのはやめてほしい」などと使います。 三つ目の意味は、異常と感じられるほど程度がはななだしいことです。 例えば「無茶に風が強くて外に出れない」などと使います。 「無茶」を強めた言い方に「むちゃくちゃ」「むちゃむちゃ」「むっちゃ」などがあります。

「無茶」の例文

  • 突然旅行に行くから仕事を休ませてほしいなんて無茶な話だ。
  • 彼は物を無茶に扱ってすぐに壊してしまう。
  • 夏は繁忙期なので無茶忙しいです。

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